イベント ID 1023 (Microsoft-Windows-Perflib) について
こんにちは。Exchange サポートの山木です。
Exchange 2013 を Windows Server 2012 以降の OS へインストールすると、一日に数回下記エラー イベントが Exchange サーバー上のアプリケーション ログに記録されます。
該当のエラー イベントは Exchange 2013 の既知の不具合により出力されるものとなっており、出力されることによる Exchange サービスへの影響は一切ございません。
そのため、イベント自体を無視して頂くか、後述します手順にてイベントの出力を抑止することをご検討頂けますようお願い致します。
この度は弊社製品の不具合によりお客様にご迷惑をお掛けしまして大変申し訳ございません。
- ログ抜粋
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ログの名前: Application
ソース: Microsoft-Windows-Perflib
日付: 2015/12/24 12:09:43
イベント ID: 1023
タスクのカテゴリ: なし
レベル: エラー
キーワード: クラシック
ユーザー: N/A
コンピューター: ex2013mbx01.contoso.com
説明:
拡張可能カウンター DLL MSExchangeIS を読み込むことができません。データ セクションの最初の 4 バイト (DWORD) には Windows のエラー コードが含まれています。
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該当エラー イベントは、パフォーマンス カウンタの動作などを規定する DLL ファイルが、レジストリに登録されている場所に存在しないことが原因で発生します。
<該当レジストリ キー>
キー: HKEY_LOCAL_MACHINE\SYSTEM\CurrentControlSet\Services\MSExchangeIS\Performance
値の名前: Library
値のデータ: C:\Program Files\Microsoft\Exchange Server\V15\bin\perf\%PROCESSOR_ARCHITECTURE%\mdbperf.dll
Exchange 2013 では上記のレジストリに登録された MSExchangeIS カウンタは利用せず、その他のカウンタでデータを取得するよう変更されております。
使用されないはずのカウンタに関する情報がレジストリに登録される動作となっており、この動作について弊社開発部門で慎重に検討致しました結果、サービスに影響がないこと、回避策が存在することから Exchange 2013 での修正が見送られることになりました。
弊社製品の不具合によりお客様へご迷惑をお掛けすることとなり大変申し訳ございませんが、本イベントを無視して頂くか、下記対処にてイベント ログの出力抑止をご検討頂けますようお願い致します。
対処策について
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エラーが発生している MBX サーバーそれぞれで実行します。また、変更を有効にするにはサーバーの再起動が必要になります。
- 手順
1. スタートメニューなどから [ファイル名を指定して実行] を起動する。
2. 名前の欄に regedit と入力して OK をクリックする。
3. 左ペインで下記のキーまで開く。
HKEY_LOCAL_MACHINE\SYSTEM\CurrentControlSet\Services\MSExchangeIS\Performance
4. メニューバーから [編集] - [新規] -[DOWRD (32 ビット) 値] をクリックする。
5. 右ペインに作成された [新しい値 #1] を Disable Performance Counters に変更する。
6. Disable Performance Counters をダブルクリックして [値のデータ] を 1 にする。
※変更を元に戻す際は、[値のデータ] を 0 にするか、Disable Performance Counters の値自体を削除します。
7. レジストリエディタを終了する。
8. サーバーの再起動を行う。
- 注意事項
レジストリを誤って編集すると、重大な問題が引き起こされる場合があります。万一の場合に備え、レジストリの編集前にはレジストリをバックアップし、問題が発生した際にレジストリを復元できるようにします。
バックアップ、復元、および編集方法の詳細を参照するには、以下のマイクロソフト Knowledge Base の資料をご参照いただきますようお願いいたします。
- 参考情報
Title: Windows のレジストリをバックアップおよび復元する方法