Exchange Server Role Requirements Calculator を更新
(この記事は 2015 年 10 月 15 日に Exchange Team Blog に投稿された記事 Exchange Server Role Requirements Calculator Update の翻訳です。最新情報については、翻訳元の記事をご参照ください。)
Role Requirements Calculator のバージョン 7.8 がリリースされ、新たに Exchange 2016 がサポートされました。バージョン 7.8 以降では Exchange 2013 および Exchange 2016 の展開環境がサポートされるので、今後は別の計算ツールを使用する必要がありません。今回のリリースに伴い、この計算ツールは「Exchange Server Role Requirements Calculator」という名称になります。
Exchange Server Role Requirements Calculator を開くと、[Input] タブに新しいドロップダウン オプションが追加されていることが確認できます。ここで、展開環境のバージョンを 2013 または 2016 から選択します (下図参照)。
2016 を選択すると、[Server Multi-Role Configuration (MBX+CAS)] のオプションが無効になります。これは、Exchange 2016 ではクライアント アクセス サーバーのロールが廃止されたためです。
Exchange 2016 のアーキテクチャおよび推奨アーキテクチャの記事でご紹介したように、Exchange 2016 ではデータ ボリュームのフォーマットに関するベスト プラクティスが変更され、新たに ReFS (および整合性機能の無効化) が推奨されるようになりました。Exchange 2016 展開環境では、Exchange Server Role Requirements Calculator のスクリプトが既定で ReFS に設定されています (Exchange 2013 展開環境の既定は NTFS)。この設定は、[Export Mount Points File] ダイアログで確認できます。
また、DiskPart.ps1 および CreateDag.ps1 のスクリプトが更新され、ReFS 形式でのボリュームのフォーマット (整合化機能はボリューム レベルで無効される) と共に、ReFS の AutoReseed の有効化がサポートされます。
今回のリリースでは、配布スクリプトのすべてのダイアログの入力も改善され、さまざまなダイアログ間で値が保持されるようになりました (グローバル カタログの値など)。
その他の機能強化およびバグ修正については、リリース ノート (英語) をご確認になるか、更新版を直接ダウンロード (英語) してください。
引き続き、皆様からのフィードバックをお待ちしています。また、Exchange Server Role Requirements Calculator を使用して問題が生じた場合には、strgcalc@microsoft.com までご報告をお願いいたします。
プリンシパル プログラム マネージャー
Office 365 カスタマー エクスペリエンス担当