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Exchange Server 2013 のハイブリッド展開に関する重要な更新プログラムを公開

(この記事は 2014 年 7 月 30 日に The Exchange Team Blog ブログに投稿された記事 Important update available for Exchange Server 2013 hybrid deployments の翻訳です。最新情報については、翻訳元の記事をご参照ください。)

重要な更新プログラムが公開され、ハイブリッド構成ウィザード (HCW) を使用して Microsoft Exchange Server 2013 で新しいハイブリッド展開を作成または既存のハイブリッド展開を管理する際に発生していた問題を解決できるようになりました。

現在 Exchange 2013 ベースのハイブリッド展開を構成した場合、既存のハイブリッド機能の更新または管理の一環として HCW を再実行しない限り、問題は発生しません。ハイブリッド展開の再構成を行う必要がなければ、次回の Exchange Server 2013 更新プログラム (累積更新プログラム 6) によってこの HCW に関する問題が修正されるため、現時点では特に対応を行う必要はありません。

Exchange 2013 の組織で HCW を使用して新しいハイブリッド展開を作成または既存のハイブリッド展開を管理する際に、HCW に次のエラー メッセージが表示された場合は、今回の更新プログラムで対処することが可能です。

サブタスク CheckPrereqs を実行できませんでした: テナントの前提条件を確認してください
1 つの SerializationException が発生したため、逆シリアル化に失敗しました: Microsoft.Exchange.Compliance.Serialization.Formatters.BlockedTypeException: (逆) シリアル化する種類が許可されていません: Microsoft.Exchange.Data.Directory.DirectoryBackendType

この問題が発生した場合は、KB2988229 に記載されているように、マイクロソフト サポートに連絡して修正プログラムを入手してください。この修正プログラムには、Exchange Server 2013 Service Pack 1 (SP1) または累積更新プログラム 5 (CU5) が必要です。

中間更新プログラム (IU) の適用後は、HCW を正常に実行し、Office 365 でハイブリッド展開の構成を完了することができます。

Brian Shiers
テクニカル プロダクト マネージャー

よく寄せられる質問

Q: 既に Microsoft Exchange Server 2013 でハイブリッド展開を構成しているため、今後ハイブリッド構成または機能を変更する必要がありません。その場合、今回の更新プログラムを適用する必要はありますか。

A: いいえ。次回の Exchange Server 2013 更新プログラムによって問題が修正されるため、ハイブリッド構成ウィザードを実行する必要がなければ、現時点で特に対応を行う必要はありません。

Q: 次回の Exchange Server 2013 更新プログラムが公開されるよりも前に Exchange 2013 ベースのハイブリッド展開を更新する必要が生じるかもしれません。どのように対応すればよいですか。

A: 次回の Exchange Server 2013 更新プログラムが公開されるよりも前にハイブリッド展開の機能を更新する場合、今回の IU をインストールして HCW の問題を修正する必要があります。HCW を使用せずに、手動で新しいハイブリッド展開を構成または既存のハイブリッド展開を更新しようとすると、ハイブリッド展開の状態がサポート対象外となる可能性があります。

Q: Exchange Server 2010 を使用している場合も今回の更新プログラムを適用する必要がありますか。

A: いいえ。今回の更新プログラムは Exchange Server 2013 を使用して Office 365 でハイブリッド展開を構成するお客様のみを対象に提供されています。

Q: SP1 または CU5 専用の更新プログラムを適用した場合、将来 CU6 以降に更新する際に特別な対応が必要になりますか。

A: 中間更新プログラムをアンインストールする必要はありません。CU3 以降の CU は中間更新プログラムおよびセキュリティ更新プログラムを直接上書きしてインストールできるように設計されています。