Exchange Server 2010 の Exchange Management Shell のフォント設定による影響
Exchange Server 2010 を日本語の環境で運用されている場合において、直面する可能性のある事象についてご紹介いたします。
Exchange Server 2010 の Exchange Management Shell のプロパティにて、フォントを既定の " ラスタ フォント " から " MS ゴシック " に変更すると、Exchange Management Shell 起動に PowerShell がクラッシュし起動できません。
フォント設定画面
Management Shell 起動画面
この事象は、上記 "リモート処理モジュール作成のメッセージ" を非表示にして、コンソールの文字列を再表示する処理の過程でクラッシュします。対処方法は、以下の 2 通りあり、いずれかで回避できます。
<<対処方法>>
1) Exchange Management Shell のフォントの設定を既定の "ラスタ フォント" に戻す
開かれているウィンドウを一旦閉じて、ショートカットのプロパティからフォントを "ラスタ フォント" に設定します。
- [スタート]-[すべてのプログラム]-[Microsoft Exchange Server 2010] から [Exchange Management Shell] を右クリックしてプロパティを開きます。
- [フォント] タブをクリックしを "ラスタ フォント" に設定します。
2) Exchange のヘルプ メッセージを非表示にして、コンソールの文字列の再表示が行われないようにする
以下のパスに移動します。
C:\Program Files\Microsoft\Exchange Server\V14\bin
RemoteExchange.ps1 をテキスト エディタなどで開きます。
4 行目の行頭に # を追加し、コメント アウトします。
変更前: Import-LocalizedData -BindingVariable RemoteExchange_LocalizedStrings -FileName RemoteExchange.strings.psd1
変更後: # Import-LocalizedData -BindingVariable RemoteExchange_LocalizedStrings -FileName RemoteExchange.strings.psd1
Exchange Management Shell を起動し、正常に起動できることを確認します。