Exchange Server 展開アシスタントの更新を発表
(この記事は 2014 年 4 月 17 日に The Exchange Team Blog に投稿された記事 Updated: Exchange Server Deployment Assistant の翻訳です。最新情報については、翻訳元の記事をご参照ください。)
マイクロソフトは、Exchange Server 展開アシスタントの更新を発表します。この記事では、今回の更新で導入される新しい展開オプションについて説明すると共に、展開をより柔軟かつ簡単に構成できるようにする新機能の概要をお伝えします。
新しい展開アシスタントには、次の機能が含まれています。
すべてのオンプレミスおよびハイブリッドの展開シナリオにおける Exchange 2013 のエッジ トランスポート サーバー ロールのサポート
Exchange 2013 または Exchange 2010 の Hybrid Edition のプロダクト キーを要求するプロセスを自動化する新機能のサポート
Exchange 2013 SP1 で新たに導入されたエッジ トランスポート サーバーは、インターネットに接続されたメール フローをすべて処理することにより、攻撃範囲を最小化するものです。これにより、Exchange 組織で SMTP 中継およびスマート ホスト サービスの機能が提供され、接続や添付ファイルのフィルタリング、アドレス書き換えが可能となります。詳細については、エッジ トランスポート サーバーの記事を参照してください。
また、プロダクト キー ウィザードも新しくリリースされました。これは、Microsoft サポートに要求を送信して、ハイブリッド展開で使用する Exchange 2013 または Exchange 2010 のプロダクト キーを取得する機能です。この要求プロセスは簡単かつ手軽で、数分程度でプロダクト キーを取得できます。
Hybrid Edition のプロダクト キーは、下記の条件をすべて満たしている場合のみ要求できます。
既存の試用版ではない Office 365 Enterprise のサブスクリプションを所有していること
オンプレミスの組織でライセンス取得済みの Exchange 2013 または Exchange 2010 SP3 のサーバーを使用中ではないこと
Hybrid Edition のプロダクト キーが適用された Exchange 2013 または Exchange 2010 SP3 のサーバーでオンプレミスのメールボックスをホストしないこと
他にも、導入が予定されている機能があります。
マイクロソフトでは、現在、Office 365 テナント、およびオンプレミスに存在するマルチフォレストの Exchange 組織でハイブリッド展開の構成をサポートする、新しい展開シナリオのテストと導入の作業を進めています。まずはマルチフォレストの Exchange 2010 組織をサポートし、次に Exchange 2013 SP1 サーバーにハイブリッド展開のサポートを追加し、その後ネイティブなマルチフォレストの Exchange 2013 および Exchange 2007 の組織をサポートする予定です。この記事でリリースを発表しますので、どうぞお見逃しなく。
よくご存知でない方のために簡単にご説明しますと、Exchange Server 展開アシスタントとは、Exchange 2013 や Exchange 2010 のオンプレミス展開、オンプレミス環境と Office 365 でのハイブリッド展開の構成、Office 365 への完全移行などの際に役立つ、無料の Web ベースのツールです。
最初にいくつかの簡単な質問に答えると、その回答を基に、Exchange Server の展開手順または構成手順、お客様に合わせたチェックリストが作成されます。作業に必要な情報を Exchange ライブラリで探す必要はありません。展開アシスタントが、漏らすことなく確実に用意してくれます。主要ブラウザーでサポートされるこの展開アシスタントには、Exchange の展開に関するすべての情報が揃っています。
展開アシスタントによる展開の成功事例をお持ちのお客様や、ツールの機能強化に関するご要望をお持ちのお客様は、ぜひフィードバックやご意見をお寄せください。この記事のコメント欄にご投稿いただくか、edafdbk@microsoft.com まで直接メールをご送付いただくか、展開アシスタントの各ページのヘッダーの [Feedback] リンクからお寄せいただきますようお願いいたします。
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