SQL Server 2016 Reporting Services 新機能 1
SQL Server Reporting Services (SSRS) は、リレーショナル データ ソースおよび多次元データ ソースのデータを含む、表形式、グラフ形式、および自由形式のレポートの作成と管理に使用できるサーバー ベースのプラットフォームです。作成するレポートは、Web ベースの接続を経由して表示および管理されます。これが SQL Server に含まれていることをご紹介すると、「こんな機能、いつからあったんですか?!」と聞かれることがあるのですが、実は SQL Server 2005 から、つまり 10 年以上前から存在する機能なんです。
SSRS 進化の歴史
SSRS は時には大幅に、時には細かい部分の機能強化中心に、進化を遂げ続けてきました。
簡単に振り返ると下表のようになります。
バージョン | 主な新機能・強化点 |
2000 | ・ ファースト リリース |
2005 | ・ レポート ビルダの提供・ データ順序の対話的な並べ替え・ SharePoint 統合 |
2008 | ・ OS コンポーネントの http.sys を取り込むことによる IIS からの独立・ Dundas 社の Visualization Parts の一部取り込みによるゲージ等のグラフ形式の追加・ テーブル形式とマトリックス形式を融合した Tablix 形式の追加 |
2008 R2 | ・ 再利用可能にするレポート パーツ・ グラフの強化(マップ、スパークラインとデータ バー、インジケーター) |
2012 | ・ SharePoint Server との連携強化 (Power View レポート, データ警告)・ Office Open XML 形式でのレポートのエクスポート |
2014 | ・ 多次元モデルに対応する Power View レポート |
そして 2016 では以下のような機能強化がされ、大きく進化しています。
HTML5 対応と同時に、 表やグラフ、レポート ビルダーもモダンな見た目になっています。
さらに 2015 年春に買収した Datazen の統合により、新しい Web ポータルとモバイル デバイス用のレポートが追加されていますので、次回はこれらについてご紹介します。