統合ソリューション BizTalk の概要 と 最新情報
Microsoft Japan Data Platform Tech Sales Team
森本 信次
・BizTalkとは
BizTalk は マイクロソフトが提供するシステム間・統合プラットフォームです。
以下 EAI 、B2B 、および オンプレミス-クラウド間連携 のためのデータ連携機能を提供します。
- EAI (Enterprise Application Integration) : 企業内の複数のシステムを連携させ、データやプロセスを統合
- B2B(Business-to-Business) : 企業間の物品の売買やサービスの提供、企業と金融基幹との取引など
BizTalk は 稼働するプラットフォームにより 2つに大別できます。
- オンプレミスのサーバー上で稼働する BizTalk Server ( 2000年提供開始、最新バージョンは BizTalk Server 2013 R2 )
- Microsoft Azure つまり クラウド上で Paas として提供されている BizTalk Services ( 2013年提供開始 )
・最新情報
ロードマップ等の最新情報としては、
前者の BizTalk Server については今年秋頃に次期バージョンとなる BizTalk Server 2016 のリリースが予定されており、下記に挙げるような拡張が予定されています (一部抜粋)
- SQL Server 2016、Windows Server 2016、Visual Studio 2015、Office 2016 への対応
- SQL Server 2016 AlwaysOn Availabilty Groups のサポート ( Azure 仮想マシンも含め )
- SAP アダプターの SAP Connector for .NET の使用 ( RFC SDK ベースのアダプターも継続サポート予定 )
- SFTP アダプターの WinSCP 対応 など
BizTalk Server のロードマップを含む詳細情報については以下をご参照ください。
https://social.technet.microsoft.com/wiki/contents/articles/33958.first-look-at-biztalk-server-2016.aspx
BizTalk Services についても オンプレミス-クラウド間の連携機能が “Hybrid Connection ( プレビュー )” として提供されており、
先行して提供していた “BizTalk Adapter Service” よりも幅広な連携ニーズに対応できるようになります。
- SQL Server への .NET Framework アクセス
- WebClient による HTTP/HTTPS サービスへの .NET Framework アクセス
- SQL Server または MySQL への PHP アクセス
- SQL Server、MySQL、Oracle への Java アクセス
- HTTP/HTTPS サービスへの Java アクセス
BizTalk Service についての詳細は以下をご参照ください。
https://azure.microsoft.com/ja-jp/services/biztalk-services/
・まとめ
本記事では 統合ソリューション BizTalk の位置づけと、ロードマップなどに簡単に触れましたが、
詳細についてはまた別の記事で触れていく予定です。