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Windowsストア 審査の通し方 No.01 ~[4.1] インターネットを使うアプリは12歳以上に設定し、プライバシーポリシーを用意する~

 マイクロソフトの田中達彦です。 本連載では、Windowsストアの審査でよく引っかかるポイントを説明します。


 [注意事項] 
Windowsストアの審査に通るかどうかと、良いWindowsストア アプリかどうかの基準は別のものです。
良いWindowsストア アプリでも、必要な機能がないと審査に落ちることがあります。
本連載は、「Windows 8 アプリの認定の要件」バージョン4.0(2012年10月19日改定)からポイントを紹介します。
下記リンクの最新の要件を必ずお読みください。
https://msdn.microsoft.com/ja-jp/library/windows/apps/hh694083.aspx

[インターネットにアクセスするアプリの注意点]
インターネットにアクセスするアプリは、以下の3つのことをしていなければストアの審査に落ちます。
審査に落ちる理由は、認定の要件の4.1または4.1.1に反しているためです。

1. アプリの申請時に、対象年齢を12歳またはそれ以上に設定すること。
2. アプリの申請時に、プライバシーポリシーへのリンクを入力すること。
3. チャームの設定に、プライバシーポリシーへのリンクを用意すること。

インターネットにアクセスするアプリは、IPアドレスを取得できることから、プライバシーに関して注意します。

[対象年齢の設定]
Windowsストアにアプリの登録をする際に、「年齢区分と評価証明書」を入れるページがあります。
このページでは、アプリの対象年齢を3歳以上、7歳以上、12歳以上、16歳以上の中から選べます。
インターネットにアクセスするアプリは、12歳以上または16歳以上を選択してください。

[ストア登録時のプライバシーポリシー]
Windowsストアにアプリを登録する際に、「説明」を入れるページがあります。
このページの一番下に、オプションとしてプライバシーポリシーへのリンクを入れる場所があります。
この部分に、プライバシーポリシーへのリンクを入力します。

[チャームの設定のプライバシーポリシー]
チャームの設定に、以下のようにプライバシーポリシーへのリンクを追加します。

C#/XAMLの場合は、以下のコードでチャームの設定にリンクを追加できます。
以下は、App.xaml.csのコードの一部です。

using Windows.UI.ApplicationSettings;
using Windows.UI.Popups;
using Windows.System;

// 空のアプリケーション テンプレートについては、https://go.microsoft.com/fwlink/?LinkId=234227 を参照してください

namespace App29
{
    /// <summary>
    /// 既定の Application クラスを補完するアプリケーション固有の動作を提供します。
    /// </summary>
    sealed partial class App : Application
    {
        // (中略)

        protected override void OnLaunched(LaunchActivatedEventArgs args)
        {
            // (中略)

            SettingsPane.GetForCurrentView().CommandsRequested += App_CommandsRequested;
        }

        void App_CommandsRequested(SettingsPane sender, SettingsPaneCommandsRequestedEventArgs args)
        {
            args.Request.ApplicationCommands.Add(new SettingsCommand(
                "Privacy", "プライバシー ポリシー", new UICommandInvokedHandler(onSettingsCommand)));
        }

        void onSettingsCommand(IUICommand command)
        {
            switch (((SettingsCommand)command).Id.ToString())
            {
                case "Privacy":
                    ShowPrivacyPolicy();
                    break;
            }
        }

        async void ShowPrivacyPolicy()
        {
            await Launcher.LaunchUriAsync(new Uri("https://privacy.microsoft.com/ja-jp/"));
        }

黄色くマーカーした部分を追加すると、チャームの設定にリンクが追加されます。

[プライバシーポリシーに入れる項目]
プライバシーポリシーに入れる情報は、以下のアプリ認定の要件の4.1.1をご参照ください。
https://msdn.microsoft.com/ja-jp/library/windows/apps/hh694083.aspx

[インターネットにアクセスしないアプリ]
インターネットにアクセスしないアプリの場合でも、注意すべき点があります。
Visual Studioでプロジェクトを作成した際、デフォルトでインターネットにアクセスするアプリとして定義されています。
この定義は、Package.appxmanifestで定義されています。

以下の図のように、Visual StudioでPackage.appxmanifestを開き、[機能]のタブをクリックします。
デフォルトで[インターネット(クライアント)]にチェックが入っているので、このチェックを外します。


もしチェックが入っていると、このアプリはインターネットにアクセスするアプリとみなされます。
そのため、プライバシーポリシーを用意していないとストアの審査に通りません。

[次の記事]
No.02 : [6.5] 日本語版に英語のUIがあるとき

マイクロソフト
田中達彦