Windows Server 2012 VDI セミナー時のご質問と簡易回答
先日の Tech Fielders セミナーにご参加いただいた皆様、どうもありがとうございました。
4時間で、VDIのベース作りから、Windows 8 仮想マシンのインストールからVDIコレクション作成、Windows 7のコレクション作成、Windows 8ベースの個人用仮想デスクトップ環境の作成、そしてWindows Server 2012 セッションホストの環境構築、デスクトップではなくアプリケーションを提供する設定まで、一通りみていただきました。
道場スタイルですから、途中いろいろとありましたが、それまで含めてみてもらえてよかったと思ってます。
また、セミナー後にいろいろと情報をくださった皆さん、ほんとにありがとうございます!
Microsoft Conference が終わったら検証をしてみようと思っています。
さて、セミナ―直後にご質問をいただいた点について、いくつか急ぎでお知らせしておいた方がよさそうなものがあるので、投稿させていただきました。
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① RD Web アクセスの情報をフィードする際の TXT レコードについて
フィードの設定は、コントロールパネル内にある設定画面から、RDWebサイトのフィード専用のURLを各マシン(各ユーザー)で入力するわけですが、そこを自分のメールアドレスの入力だけで済むようにできる機能になります。
実際にはDNSサーバーに TXTレコードとしてURLを登録しておいて、それが各マシンで設定する情報を補ってくれる形を取ります。
が、先日紹介した Windows Server "8" の頃のホワイトペーパーに一カ所 間違いがあるのがわかりました。
ホワイトペーパーには、TXTレコードとして登録するのに _msadc ~~~という情報を入力するように指示されますが、 _msradc が正しいです。
TechNetサイトの情報は修正後のものになっていますので、こちらをご参照ください。
https://technet.microsoft.com/ja-jp/library/hh831442.aspx
② VDI管理画面で設定するクライアント接続時のプロパティ設定が効いていないように見える
ちゃんとVDI管理画面での設定で制御がされています。
たとえば、VDIのコレクションのプロパティで何も設定していない場合、プール化された仮想マシンに接続する際のユーザー側の画面では、ローカルドライブに
アクセスするかどうかのチェックボックスが表示されます。
しかし、VDI設定画面でドライブという項目のチェックを外すと、同じ画面でローカルドライブに関するチェックボックスは表示されなくなります。
細かな設定がいくつかあって、集中管理ができているかどうかわかりにくいのですが、1つの項目に限って確認してみるとその動作がちゃんとわかります。
③ マルチドメインで利用できるか?
この質問が一番多かったです(笑)
答えは「できる」です。
セミナー中に利用した contoso.com 以外に、nwtraders.com という別のドメインを作って、2つのドメインを信頼関係で結びました。
そして、VDI の管理画面にて、仮想デスクトップの1つのコレクションに対して 2つのドメインのユーザーやグループを登録したのが以下のスクリーンショットです。
nwtraders ドメインに関しては、特定のユーザー(osamut=高添)に対してアクセス権を設定してみました。
そして、この高添ユーザーにて、contoso.com ドメインに作られた VDI ポータルにアクセスし、nwtraders ドメインにログオンしたところ、ちゃんとこのユーザーに権限が割り振られた上記コレクションのアイコンのみが表示されました。administrator だけで試していると気づきませんが、権限の無いコレクションのアイコンは出てきませんし、信頼関係さえあれば、プール化された仮想マシンが contoso.com に参加していたとしてもログオンは可能でした。
よって、ユーザーを管理している既存のドメインではなく、VDI 用に別のドメインを立てて環境を作りたいという要望があった場合でも利用は可能です。
※ 1つの会社であればドメインをシンプルにしようというメッセージは変わりませんが、グループ企業のインフラを預かる会社やVDIをサービスとして検討されている企業では十分あり得るシナリオだと思いました。
私の方でも引き続き情報収集をして、参考になりそうなものは発信していこうと思っています。
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セミナーにご参加いただけた方は Windows Server 2012 の VDI がかなり進化していることがわかっていただけたと思いますし、セミナーには参加できなかった方も、VDI はちょっと敷居が高いと思っている方には特に、一度試してみていただければと思っています。
日本マイクロソフト 高添