Tech・Ed 4日目のSCVMM 2008 セッションのフォロー
普段から、2時間とか3時間とか、時には半日セッションを担当しているので、75分は短い(>_<)
ま、それをきれいに収めるのがプロなのですが、まだまだ発展途上な私です。
さて、足りない部分はブログや Tech Fielders (別のスレッドで解説します)でフォローをしていきたいと考えています。
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さっそくですが、4日めのSCVMMセッションの中でデモだけをして資料には記載できていなかったものなどのTipsを書いておきますね。
- Windows Server 2008 のフェールオーバークラスタリング管理ツールに仮想化の管理機能を追加するには・・・
- KB951308
Increased functionality and virtual machine control in the Windows Server 2008 Failover Cluster Management console for the Hyper-V role - このKBサイトの一番上にある この技術情報に対応する修正プログラムのダウンロードのリスト をクリックしてダウンロードをしてください。
- KB951308
- クラスタ化された仮想マシンのシャットダウン
- クラスタ化された仮想マシンは、クラスタ側が認識していないシャットダウン処理をトラブルと判断するので、自動的に再起動を実施してしまう
- 正常にシャットダウンするには
- 上記KBをインストール後、フェールオーバークラスタ管理画面からシャットダウン
- SCVMM 2008 の管理コンソールからシャットダウン
- BITSポート番号指定など、細かな制御をするためのレジストリエントリ
- HKEY_LOCAL_MACHINE\SOFTWARE\Microsoft\Microsoft System Center Virtual Machine Manager\Settings
- プロファイルを使った仮想マシンの展開時に自動ドメイン参加をする場合の注意点
- セッション内で触れたプロファイルの設定の中にある「自動ドメイン参加」には注意点ありがあります。
- ドメイン参加はネットワーク通信が必要なので、仮想マシンの展開時に仮想マシン側でNICを正しく認識していること
(仮想マシンに統合コンポーネントをインストールする、必要に応じてレガシネットワークの設定をしておく等) - Active Directory と正しく通信するために、IPアドレスとDNSサーバー設定が正しくなされていること
- ドメインに自動参加ができない場合、SCVMMのタスクも途中で止まったままとなる
- SCVMMの管理画面からコンソールに接続できないので、Hyper-Vの管理画面からコンソール接続をして処理を継続させる
- ドメイン参加はネットワーク通信が必要なので、仮想マシンの展開時に仮想マシン側でNICを正しく認識していること
- セッション内で触れたプロファイルの設定の中にある「自動ドメイン参加」には注意点ありがあります。
- P2V 時に固定長 VHD を指定
- デモを用意していたのですが、時間がなくてできず、心残りだった部分です。
- 初日のHyper-Vセッションでも「実稼働環境は固定長VHDで」という話がありましたが、それに従うように SCVMM 2008 のP2V ウィザードでは固定長指定が可能
- PowerShell の利用例
- いつくか紹介したかったのですが、これも時間がなくてできませんでした。
- SCVMM の管理画面では、複数のオブジェクトを選択して一括したプロパティ設定ができないので、それはPowerShellを使ってやると便利です。
- たとえば、Hyper-V の管理画面から作った仮想マシンはSCVMMは自動で認識しますが、「所有者」が不明となります。
- このような場合、所有者不明な仮想マシンを自動認識して所有者を追加するコマンドがあると便利です。
Get-VM -VMMServer “hv002Core.Contoso.com” | where {$_.Owner -eq “不明”} | Set-VM -Owner “contoso\administrator" - また、山田さんが所有者となっている仮想マシンにコストセンター名を自動挿入することもできます。
Get-VM -VMMServer "hv002Core.Contoso.com" | where {$_.Owner -eq "contoso\yamada"} | Set-VM -Costcenter "営業企画部"
- これらは、SCVMM で拡張されたPowerShellのCmd-let のヘルプをみるといろいろ書いてあるので、コピペしてかなり使えますよ!!
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どうでしょう ?
いろいろと便利な機能を伝えきれなかったことがよくわかると思います。すいません<(_ _)>
これらの情報については、まずは製品部隊やパートナー様支援部隊と一緒に全国で伝えていきたいと思っています。
我々主導の IT Pro道場もいずれは実施していくつもりですし、そのためにも IT Pro道場形式のコンテンツをさっそく作ろうと思ってますが、新宿のセミナールームが空いてなかったり、外部会場を借りる予算がなかったりという事情もあります。
なので・・・
- 人が集まる場を作れる方で、MSの仮想化を伝えたいなと思っているような場合は是非呼んでください。
- 我々主導の道場や勉強会も必ず実施しますので、気を長くして待っていただけるとありがたいです。
それでは、またどこかでお会いできる日を楽しみにしてます!!
マイクロソフト 高添