SCVMM 2008 から Quick Migration
最近、Hyper-V 上でのアプリケーション検証ネタで協業が進んでおりまして、今日もあるパートナー様向けに仮想化の説明を行いました。
- Hyper-V のおさらい
- 仮想環境の統合管理とSystem Center
- 注意点とポイント
私が中心に説明はするんですが、セミナーとは違うのでディスカッションがかなり盛り上がります。
今日もいろんなご質問をいただいて、私が答えたりWindows Server 担当のエンジニアさんに答えてもらったりしながら、2時間があっという間に終わってしまいました。
ほんと、先日から続くこの流れはしゃべっている私の方が勉強になるなあと思いましたし、あのような場があるからこそエバンジェリストとして続けていけるんだろうなと感じました。
仕事って断ることもできるんですが、やることで自分も学べて、その知識をまた他の人に還元できるというのは良い流れなのだろうなと思ってます。
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さて、そんな私の感想は置いといて。。。
そのセッション用の環境ですが、うまくいきそうなところだけ見せるというのではなく、(トラぶるリスクを背負ったとしても)できるだけ実際の環境を見てもらうようにと準備をしています。普通のセミナーではできませんが、口頭で説明を加えていきますし、うまくいかなかったときの画面もディスカッション中心の場では意味があるかなと思ってますので。。。
そんなチャレンジなことをやっているので、いろいろと試行錯誤もしておりまして、今日の環境はとうとう動きました。
「SCVMM 2008 から Quick Migration」
Quick Migration というのは、Windows Server 2008のフェールオーバークラスタ上でHyper-Vを動かすことで、仮想マシンをフェールオーバー対象サービスにするものです。
共有ディスクを利用した複数台のサーバーがベースとなるので、仮想サーバーを他のマシンに即座に移動させる事が可能になります。
この Quick Migration ですが、SCVMM 2008 から見ると「仮想サーバーの移行」という処理を行うだけでOKです。
実は、この環境をつくるために、SCVMM 側で”クラスタが組まれている事”を認識する必要があります。
よって、現在分かっている手順としては、
- Active Directoryを立てる
- Hyper-V を追加する
- iSCSI 等の共有ストレージ環境を構築する
- 共有ストレージ環境を使って、2台の Hyper-V マシンでフェールオーバー環境を構築する
- 共有ストレージ上に仮想マシンを作る
(Windows Server 2008のフェールオーバークラスタ画面にて、Quick Migration=他のノードへ移動ができることを確認する) - SCVMM 2008 の環境を作る
- SCVMM 2008 のホスト追加にて、クラスタ環境を構築した2台のマシンを指定する
これで、SCVMM 2008 からの Quick Migration=「マシンの移動」という処理によって即座に他のノードへ移動 ができるようになります。
共有ストレージが必要になりますので誰でも簡単にできるわけではないでしょうが、もし興味があって環境が整いそうなら是非やってみてください。さくっと動いてしまうんですが、ちょっとワクワクしますよ。
マイクロソフト 高添