ITプロセスの自動実行中に SQL Server へデータを書き込む ~SCOR(Opalis)
8/27 のコミュニティのイベントでは、「SQL と System Center」セッションで25分ほどお話をすることになりました。
で、その準備も兼ねて System Center Orchestrator (SCOR =旧Opalis) からのデータベース処理を試してます。
私はデータベース屋さんではないので、あくまでも SCOR 側から見ている感じなのですが、とりあえず SQL Server に対してデータの書き込みはできました。
もちろん、簡単に!!
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① まずは、新しい Runbook (Opalis の時は Policy と言ってました) を作って、「Initialize Data」と「Write To Database」のアイコンを配置し、Visioのような感覚で線で結びます。
※ Initialize Data アイコンは Runbook Control 配下に、Write To Database アイコンは Utilities 配下にあります。
② 次に、Initialize Data アイコンのプロパティを開いて、Add を3回押し、3つのパラメーターを作っておきます。
③ 今度は、Write To Database アイコンのプロパティを開いて、Connection の設定をします。
Database Type:SQL Server
Authentication: (今回は) Windows Authentication
Server:テキストボックス内で右クリックし、Subscribe → Returned Data を選択すると
Initialize Data 処理で入力された SQL Server 名を受け取ることができます。
※ SCOR はデータバスを持っているので、線で結ばれたアイコン達はデータのやり取りが可能
Initial catarlog :(今回は) Northwind
④ それから、Details をクリックして、書き込むフィールドの設定をします。
Table name:(今回は) Employees
Add を 2回押して、
Field=LastName、 Value は Initialize Data から受け取った Last Name
Field=FirstName、 Value は Initialize Data から受け取った First Name
※ Field と Value の入力は以下のような画面で行います。
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設定作業はこれでOK!
⑤ あとは、Runbook Tester をクリックして、テスト用の画面を表示し、Run をクリックして実行すると、3つのパラメーター用の入力画面がでてくるので、
SQLサーバー名 :(今回は) SCOR
Last Name :Takazoe
First Name :Osamu
と入力して、OKをクリックするだけです。
⑥ SQL Server Management Studio で確認してみると、データが書き込まれています。
※ EmployeeIDがとんでますが、何度かテストをした結果なので、気にしないでください。
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このように、System Center Orchestrator では、アイコンと矢印とプロパティ設定によってITのプロセスが自動化されていきます。
今回はとてもシンプルなものでしたが、データをどこか別の場所から取得する仕組みを用意すれば、これまで手作業をしていたDBへの入力が自動化されることでしょう。
元データは、ファイルでも、データベースでも、Webサービスでも、どこかのアプリケーションでも良いわけで、「”あれ”をしてから”これ”をしないといけないんです」といった、どこにでもよくある”つながりあった複数の作業”を、ITによってミスなく、(必要ならば定期的に)、自動で実施できるようになります。
そして、「こんなスクリプトは社内にいっぱい転がってるよー」という方、あなたにしかできない「そのスクリプトのメンテナンス」から解放されてもよい頃ではないでしょうか?
と大きなことを書いてしまいましたが、Runbook を自分のものにするには、もっといろんなパターンを試してみる必要はありそうです。
皆さんも是非お試しください。
あと、8/27 には実際に設定から動くところもお見せしますので、土曜日ですが、よかったらコミュニティのイベントに参加して下さい。
https://atnd.org/events/18374 (セッションの参加登録)
https://atnd.org/events/18542 (懇親会の参加登録)
もう少し高度なデモをご用意して、品川でお待ちしてます。
日本マイクロソフト 高添