Lync Server 2013 の RBAC
こんばんは。Lync サポートの久保です。
Lync Server 2013 では、新しい役割ベースのアクセス制御 (role-based access control : RBAC) を使用して、管理タスクをユーザーに委任されます。
しかしながら、RBAC はそれなりに複雑で、実際にどう制御されるかわかりづらい部分があります。
特に、CsXXXXX という既定で作られる RBAC の役割テンプレートとなるセキュリティ グループ (例えば、CsAdministrator) と RTCXXXX というセキュリティ グループ (例えば、RTCUniversalServerAdmins) の使い方の違いは解りやすく解説してあるページが無いのが実情です。
細かい説明は抜きにして、大胆に大雑把に言ってしまうと
CsXXXX は [Lync Server 2013 コントロール パネル] で使用し、RTCXXXX は管理シェルで使用します。
たとえば、以下のようなグループに所属するユーザーで Lync Server にログオンします。
[Lync 管理シェル] を起動しても、RTCXXX の権限を何も持たないので、例えば Enable-CsUser を実行すると以下のようなエラーとなります。
同一アカウントを使用した場合でも、コントロール パネルとしては次のようにユーザーの有効化をする事が可能です
(ユーザーを有効化する が押せる状態です)
CsXXX の権限を持たないアカウントでコントロール パネルを起動する事は出来ませんので、以下のようなエラーとなります。
ここからも、RBAC は Lync コントロール パネルで使用可能なアクセス制御であることが解ります。
次回は、Lync 管理シェルで RBAC を使用する方法について解説します。
引き続き、快適な Lync ライフをお楽しみください。