Get-CsAdUser で情報が取れない?
こんばんは、Lyncサポートの吉野です。
今回は Lync Server 2013 での Get-CsAdUser に関する注意事項についてご案内します。
ある状況下で、 Get-CsAdUser を実行した時に一部の情報が欠損するという現象が起きます。
例えば、会社名 (company)、部署名(Department) 等です。
ある状況下では起きません。
スクリーンショットで気づいた方もおられるかと思いますが、はい、日本語環境ですと現象が起きずに、英語環境だと発生します。
これは何故かと言いますと、 Get-CsAdUser ではグローバルカタログを参照しており、日本語と英語の AD では、デフォルトで
Company/Department の複製の設定が違うのです。
グローバルカタログに Company/Department が複製されていないので表示されません。
[Replicate the attribute to the Global Catalog] にチェックを入れることでこの現象は回避することができます。
この UI は [Active Directory スキーマ] の設定ですが、標準では MMC から編集ができません。
以下の手順で表示&変更ができます。
1. ドメインコントローラーのコマンドプロンプトで以下のコマンドを実行します。
regsvr32 schmmgmt.dll
mmc
2. mmc が起動しましたら、 [File] メニューより [Add/Remove Snap-in] を選択します。
3. [Active Directory Schema] をクリックし、 [Add] をクリックし、[OK] をクリックします。
4. 左ペインのツリーより、 [Attributes] を選択し、 Company を右クリックし、
[Property] を選択します。
5. [Replicate the attributes to the Global Catalog] にチェックを入れ [OK] を押します。
6. 同様の操作を Depaertment に対して同様に実行します。]
もう一つの回避策は、 Get-CsAdUser に “-DomainController” オプションを付ける方法があります。
これを利用すると、 GC(3278) ではなく通常の LDAP(389) でドメインコントローラーにアクセスするため、現象が発生しません。
他の属性にも適用されますので、グローバルカタログの設定に注意して快適な Lync ユーザー管理ライフを満喫ください。