SkyDrive API – どんなアプリ・プラットフォーム・デバイスでもデータをお届けします
みなさん、こんにちは。Windows 開発統括部の古内です。
今日は、Inside Windows Live Blog 改め Inside SkyDrive, Hotmail, and Messenger Blog に 2012 年 4 月 25 日に投稿された 「SkyDrive APIs – Bring your data to any app, any platform, any device」 の翻訳をお届けします。Building Windows 8 Blog にも関連記事が掲載されていますので (下記記事の一番目のリンク先)、併せてご参照ください。
なお、オリジナルの英語の記事の最後には、アムステルダム、ニューヨーク、ラスベガスで開催の開発者向けイベントに関するお知らせがありますが、すでに開催日を過ぎているため、この日本語翻訳ではその部分を省略しました。ご了承ください。
SkyDrive API – どんなアプリ・プラットフォーム・デバイスでもあなたのデータをお届けします
マイクロソフトは先日、Windows 用 SkyDrive と Mac 用 SkyDrive のプレビュー版の公開、および iOS 用 SkyDrive と Windows Phone 用 SkyDrive のアップデートを行いました。これにより、PC 用アプリと Mac 用アプリの両方で、デスクトップの SkyDrive からクラウドのファイルに直接アクセスできるようになりました。さらに、API の公開以来、モバイル、Web、および Windows 8 の開発者のみなさんによって、SkyDrive 連携アプリが続々登場しています。
SkyDrive の開発者向けプラットフォームにおけるアプローチでは、Windows デバイスや Windows アプリから SkyDrive へシームレスにアクセスできること、およびアプリ開発者が使用するあらゆるプラットフォームに SkyDrive が対応するということを原則とし、SkyDrive の使いやすさを追求しました。保存されるデータはユーザーのみなさんのものであり、1 つのブラウザーや特定のブランドのデバイス用アプリでしか使えないようでは困ります。
ここでは、先日の発表内容に沿って、SkyDrive をアプリおよびデバイスと連携させる方法をご案内するとともに、優れた統合例をいくつかご紹介いたします。
Android アプリ
Android アプリの開発者が SkyDrive 内のドキュメントや写真にアクセスするモバイル アプリやタブレット アプリを開発するために使用する SDK として、Live SDK for Android があります。この SDK は Android のバージョン 2.2 (Froyo) ~ 4.0 (Ice Cream Sandwich) をサポートしています。ここで、非常に人気の高い Android 用 SkyDrive アプリである Browser for SkyDrive の画像をご紹介します。詳細については、Android 開発向け入門ドキュメント (英語) を参照してください。
デスクトップ アプリ (Windows または Mac)
Windows 用 SkyDrive と Mac 用 SkyDrive を使用すると、現在のデスクトップ アプリをカスタマイズすることなく、スムーズにクラウド対応させることができます。なぜなら、SkyDrive のフォルダーは、ファイル システム的に通常のフォルダーと同じように見えるからです。まさに、何百万もの新たなチャンスが広がっています。
SkyDrive をインストールしていないユーザーでも使用できるように、SkyDrive と直接連携が可能なデスクトップ アプリも登場しています。たとえば SkyDrive ガジェットである Xobni では、クラウドベースの強力な共有機能を Outlook と実現することで、ファイル サイズの上限を気にすることなく、大容量のファイルを電子メールの相手と簡単に共有できます。
詳細については、デスクトップ開発向け入門ドキュメント (英語) を参照してください。
iOS アプリ
SkyDrive ユーザーのみなさんは、SkyDrive for iPhone and iPad に加え、SDK for iOS を使って SkyDrive と統合された iPhone アプリや iPad アプリも使うことができます。この SDK は、Mac OS X Snow Leopard の Xcode 4.1 と Mac OS X Lion の Xcode 4.2 による開発に対応しています。
SkyDrive との優れた統合が実現されている iOS アプリの一例として、DocScan が挙げられます。このアプリがあれば、スキャナーがなくても複数ページにわたるドキュメントを iPhone で簡単にスキャンし、注釈を付け、後から利用できるようにクラウドに保存します。
詳細については、iOS 開発向け入門ドキュメント (英語) を参照してください。
モバイル デバイス
すばらしい SkyDrive アプリが開発者のみなさんによって生み出され、Android やその他のスマートフォンにダウンロードされていますが、SkyDrive を直接組み込んだスマートフォンを製造する動きもあります。Android OEM 企業最大手である HTC の例を紹介しましょう。Android 4.0 を搭載した同社の最新機種 HTC One X には SkyDrive が組み込まれており、メール、ギャラリー、Polaris Office といった標準で搭載されているエクスペリエンスの中で SkyDrive の写真やドキュメントをシームレスに利用できます。
カメラなどのコンシューマー デバイスにおいても、積極的に SkyDrive 対応が進められています。Samsung の最新シリーズである Wi-Fi 対応 SMART カメラ (英語) では、カメラから直接 SkyDrive に写真をアップロードできるので、大切な思い出が失われることはありません。
Windows Phone アプリ
Windows Phone においては、SDK for Windows Phone を活用してたくさんの対応アプリが開発されています。以下の画像にある HandyScan を始めとする多くのアプリが、Windows Phone のユーザーが毎日使うアプリとパーソナル クラウド ストレージを連携させ、Windows Phone の Office ハブや Picture ハブと SkyDrive をシームレスに統合しています。
詳細については、Windows Phone 開発向けの入門ドキュメント (英語)を参照してください。
SkyDrive アプリの紹介
SkyDrive 連携アプリの中にはマイクロソフトが非常に高く評価しているものがあり、このようなアプリをできる限り多くのみなさんにご利用いただきたいと思っています。そのため、先日のリリースにあわせて「SkyDrive アプリ」というショーケース サイト を作成しました。これにより、SkyDrive ユーザーのみなさんが、サード パーティ開発者提供のアプリを探すことができるようになり、どこからでもより簡単に共有したり実行できるようになりました。「SkyDrive アプリ」は SkyDrive.com から利用できるので、サービスを使いながら簡単にアプリを探すことができます。
ショーケースには、お客様の利用状況やフィードバックに基づいて、毎月アプリが追加される予定です。アプリに関するご意見を、ぜひ Twitter でお聞かせください。
SkyDrive を活用し、連携アプリを開発可能
最後に、開発者向けの各種情報をまとめてご紹介します。SkyDrive API の詳細については Live Connect デベロッパー センター (dev.live.com) をご覧ください。ここでは GitHub のコード サンプルや各種概要のドキュメントへのリンクを用意しています。また、お好きなデバイス プラットフォームでの開発を簡易化できるように、Windows 8、WP7、iOS、Android 用の各 SDK をダウンロードできます。Web 開発では REST API や JavaScript API もご利用いただけます。