Azure Storage の最新リリースを発表: ブロック BLOB の容量拡大、差分コピーなどさまざまな機能を追加
執筆者: Sercan Guler Program Manager
このポストは、1 月 12 日に投稿された New Azure Storage Release – Larger Block Blobs, Incremental Copy, and more! の翻訳です。
このたび最新版の Azure Storage がリリースされ、さまざまな新機能が追加されました。また、ストレージ クライアント ライブラリも更新されています。この最新リリースでは、ブロックの最大容量が 100 MB に、ブロック BLOB の最大容量が 4.77 TB に引き上げられたほか、ページ BLOB の差分コピー、メッセージ追加時の pop-receipt への対応など、さまざまな新機能が追加されました。
REST API バージョン 2016-05-31
バージョン 2016-05-31 では以下の点が変更されています。
- BLOB の最大容量が 4.77 TB に、ブロックの最大容量が 100 MB に引き上げられました。詳細については、前回の発表 (英語) を参照してください。
- Put Message API (英語) で、追加された直後のメッセージについて、pop-receipt などの情報が返されるようになりました。これにより、新たにキューに追加されたメッセージで Update Message (英語) と Delete Message (英語) を呼び出せるようになりました。
- List Containers (英語) と Get Container Properties (英語) の各 API からコンテナーのパブリック アクセス レベルが返されるようになりました。この情報を取得するには、これまでは Get Container ACL (英語) を呼び出す必要がありました。
- List Directories and Files (英語) API で、特定のプレフィックスを持つディレクトリとファイルのみをリストに追加するようにするパラメーターを新たに使用できるようになりました。
- Table ストレージのすべての API で、タイムアウト クエリ パラメーターを使用または強制適用できるようになりました。
- BLOB やファイルの一部の範囲のみの要求が発行されたときに、保存されている Content-MD5 プロパティが返されるようになりました。これまでは、BLOB やファイル全体をダウンロードする場合にのみ返されていました。
- 新たに Incremental Copy Blob (英語) API を使用できるようになりました。この API を使用すると、ページ BLOB のスナップショットのコピーやバックアップを効率的に実行できます。
- BLOB を読み込むときに "If-None-Match: *" を使用すると、エラーが発生するようになりました。これまで、BLOB を読み込むときにはこのヘッダーは無視されていました。
- 認証中に、正規化されたヘッダーのリストに空の値を持つヘッダーが含まれるようになりました。これまでは、このようなヘッダーはリストから除外されていました。
- 複数のエラー メッセージが変更され、内容がより明確に具体的になりました。変更内容の完全なリストは、REST API のリファレンス (英語) を参照してください。
詳細情報については、REST API のリファレンス (英語) を参照してください。
新しいクライアント ライブラリ機能
.NET クライアント ライブラリ (バージョン 8.0.1)
- 上記のすべての新機能が実装されました。
- ポータブル クラス ライブラリがサポートされました (NetStandard 1.0 ファサードによる)。
- BLOB やテーブル、キューをクライアント側で暗号化する際にキー ローテーションが実行されるようになりました。
変更内容の完全なリストは、Github リポジトリの変更履歴 (英語) を参照してください。
ストレージ エミュレーター
- 上記のすべての新機能が実装されました。
最新の Microsoft Azure SDK の一部として、ストレージ エミュレーター v4.6 を使用できるようになりました。ストレージ エミュレーターは、単体のインストーラーからもインストールできます。
このほか、今後数週間のうちに、Java、C++、Python、NodeJS で最新版の REST API をサポートする新しいクライアント ライブラリと、新しい AzCopy がリリースされることが予定されています。どうぞご期待ください!