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Network Watcher Connection Troubleshoot の一般提供を開始

執筆者: Abhishek Pathak (Senior Program Manager, R&D Azure NW PM-US)

このポストは、2018 年 1 月 29 日に投稿された Network Watcher Connection Troubleshoot now generally available の翻訳です。

 

Azure Network Watcher Connection Troubleshoot の一般提供が開始されました。これはプレビュー時に Connectivity Check と呼ばれていた機能で、今回名前が変更されました。Connection Troubleshoot は Network Watcher スイートで提供されるネットワーク ツールや機能の一部で、Azure のネットワーク パフォーマンスや接続に関する問題のトラブルシューティングに使用するものです。

Azure Network Watcher のツールは拡張を続けており、今回の追加機能によって接続元から接続先までのホップ バイ ホップのパスが可視化され、ネットワーク パフォーマンスや接続に影響を与える可能性のある問題を特定できるようになります。

Network Watcher Connection Troubleshoot の機能

Connection Troubleshoot の追加によって、Network Watcher の機能がさらに拡張され、次のような日常業務で利用できるようになりました。

・         接続元 (VM) と接続先 (VM、URI、FQDN、IP アドレス) の間の接続チェック

・         到達可能性に影響を与える構成の問題の特定

・         接続元から接続先までの間で利用可能なホップ バイ ホップのパスの提示

・         ホップ バイ ホップのレイテンシ

・         接続元と接続先の間のレイテンシの最小値、最大値、平均値

・         接続元と接続先の間のトポロジの (グラフィカルな) 表示

・         Connection Troubleshoot のチェック中に欠落したパケット数

Connectivity troubleshoot check

Connection Troubleshoot が接続元の Azure VM から接続先の www.bing.com までをチェックした結果をグラフ ビューで出力

Connection Troubleshoot で検出可能な問題の種類は?

Connection Troubleshoot では、接続に影響を与える可能性のある以下のような問題を検出できます。

・         VM の CPU 使用率が高い状態

・         VM のメモリ使用量が多い状態

・         トラフィックをブロックする仮想マシン (ゲスト) のファイアウォール ルール

・         DNS 解決エラー

・         ルーティングの構成ミスや欠落

・         トラフィックをブロックする NSG ルール

・         特定の接続元のポートで開けないソケット

・         Azure Express Route 回線用アドレス解決プロトコル エントリの欠落

・         指定した接続先のポートをリッスンしているサーバーが存在しない状態

Connection Troubleshoot でサポートされるシナリオは?

Connection Troubleshoot は、Azure VM、FQDN、URI、IPv4 アドレスが接続元および接続先となるあらゆるネットワーク シナリオをサポートします。Connection Troubleshoot の使用開始のシナリオには、以下のようなものがあります。

·         Azure VM と Azure SQL Server の間の接続で、すべての Azure トラフィックがオンプレミス ネットワークを通じてトンネルされる場合。

Network Watcher - Connection troubleshoot

·         異なる VNet の VM 間を VNet ピアリングで接続する場合。この例では、Connection Troubleshoot は接続先の VM のファイアウォールでブロックされたトラフィックを検出します。

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Connection Troubleshoot の詳細情報の確認や使用開始する場合は、こちらのドキュメントを参照してください。

Azure ポータル以外から Connection Troubleshoot を使用する方法

Connection Troubleshoot を含むすべての Network Watcher の機能は、Azure ポータルの他に PowerShellAzure CLIREST API からも使用できます。

また、タイマーでトリガーされる Azure FunctionsPowerShell から使用して Connection Troubleshoot を継続的に実行し、トラブルシューティングを開始することもできます。今後は、Network Watcher エクスペリエンスでユーザーのネットワーク インフラストラクチャの接続を継続的に監視する機能を実装する予定です。どうぞご期待ください。

Connection Troubleshoot のフィードバックをお寄せください

Connection Troubleshoot およびその他の Network Watcher の機能について、何かありましたら Azure フィードバック フォーラム (英語) までお寄せください。