[今月の技術トピック] DevOps って何? 例えば「エラーの原因はここだよ」と開発者に教えてあげられる運用の話
継続的デリバリー、継続的テスト、継続的フィードバック・・・運用管理者の皆さんには馴染みのない言葉かもしれません。でも、これらを知らなければ開発者から感謝されるのは難しい時代になってきました。せっかく自信をもって運用をしているのなら、感謝される運用をし、ビジネスに役立つ IT エンジニアになりたくありませんか?
運用管理ツール System Center と開発ツール Visual Studio を持っているマイクロソフトだからこそ、こんな環境作りのお手伝いができます!
さて、マイクロソフトが提案する DevOps についてみてみましょう。
- System Center Virtual Machine Manager で構築した仮想化基盤の一部 (プライベートなクラウド)を、開発チームやプロジェクトに割り当てられるようになります。
- 割り当てる単位は、仮想マシン 1 個でも 100 個でも、ストレージ容量でも仮想 CPU の数でも構いません。ようやくリソース プールというイメージに近い IT が実現できます。
- 運用担当者が割り当てたリソースに対し、開発者は Visual Studio 側で提供されるラボセンターというツールを使って仮想マシンを自分で作ったり削除したり、スナップ ショットをとったり、テストをしながらバグの登録をしたりできるようになります。
- その環境から生み出された大事なアプリケーションは、継続的デプロイの仕組みを使って、利用者に迅速に届けられます。
- 利用が始まったアプリケーションは、誰かが騒ぎ出すまで放っておくのではなく、監視ツールを使ってエラーやレスポンス タイムなどを監視できます。
- 不具合発生時には、原因となったソース コードまで分析する機能も提供します。
- 運用管理者は、エラーの情報を伝えるために開発者の席に行く必要はありません。 運用管理ツール上の操作によって開発者のツールに情報を送ることができます。
- 開発者は、エラーが起きたことを素早く理解し、詳細な情報と共に受け入れ、迅速に修正し、ラボセンターを使ってテストを実施して、迅速に再展開をすることができます。
- アプリケーションがインターネット経由でアクセス可能な場合には、マイクロソフトの世界中のデータセンターから監視を行うことができます。もちろん、エラーや不具合は System Center の管理画面で管理ができるので、DevOps のシナリオに乗せて、そのまま開発者と連携することが可能です。
このように、DevOps を意識しながら運用の更なる効率化と新しいビジネスのためのアプリケーション開発環境の整備を一緒に進めていけば、「企業のビジネスを支えているのは自分なんだ」と感じることができるはずです。
マイクロソフト株式会社 エバンジェリスト 高添 修ブログ「高添はここにいます」 |