EA ユーザー向けに Azure ポータルで Enterprise Cost Managementのプレビューを開始
執筆者: Ruchi Chopra (Principal PM Manager)
このポストは、9 月 6 日に投稿された Seamless cost reporting and analysis for Enterprise customers: now in preview の翻訳です。
このたび、Azure ポータルで Enterprise Cost Management のプレビューをリリースいたします。これにより、Azure Enterprise Agreement (EA) ユーザーは、複数のピボットにまたがるサブスクリプションのコストを Azure ポータルで表示および分析できるようになります。この機能は、サブスクリプション管理者がコストを可視化できるようにしたいという EA ユーザーの皆様からのご要望により生まれました。また、リソース グループやタグごとの細かいコスト レポートを作成したいというニーズにも対応しています。
最高のコスト管理エクスペリエンスを Azure ポータルに実装するという取り組みはまだ始まったばかりです。今回のリリースを皮切りに、今後数か月で Azure コストやサービスの管理をさらに便利にする新機能を順次提供していきます。
現在使用可能な一部の新機能をご紹介します。
今すぐお試しください
この機能は、https://portal.azure.com から Azure ポータルにサインインするだけで使用できます。[Browse]、[Subscriptions] の順に選択してからサブスクリプションをクリックすると、[Overview] ブレードに以下のグラフが表示されます。
左の円グラフでは、どのリソースでコストが多く発生しているかを簡単に把握できます。右のバーン レート グラフでは当月中のコストとその先の予測を確認し、必要な対応を早期に行うことができます。
円グラフまたは [Resource] メニューの [Cost analysis] をクリックすると、リソースごとのコストの内訳を表示する [Costs by resource] レポートが表示されます。ここでは、[Resource Group]、[Tag]、[Resource Type] などのフィルターをコストに適用できます。特にコストの高い項目が判明したら、リソースのアクティビティ ログを右クリックで表示し、必要な対応を行うことができます。また、結果を CSV ファイルでダウンロードしてオフラインで分析することも可能です。
さらに、いずれかのリソースを左クリックすると [Cost history] レポートが表示され、コストの傾向やスパイクを確認できます。リソース グループやリソースのコスト履歴を取得したり、結果をグループ化したりしてコストの発生源を容易に特定できます。
注: Azure ポータルで上記のようなサブスクリプション レベルのコスト情報にアクセスするには、サブスクリプション レベルで請求閲覧者、閲覧者、共同作成者、所有者のいずれかのアクセス許可が必要です。
機能の詳細については、こちらのドキュメントを参照してください。
このプレビュー機能は、Enterprise ユーザー向けの Azure ポータルの高性能な管理エクスペリエンス実現に向けた最初の取り組みです。今後数か月にわたり、Azure のコストやサービスの管理性をさらに向上させる新機能を提供していく予定です。マイクロソフトでは、皆様のご意見をお待ちしております。ぜひこちら (英語) までフィードバックをお寄せください。