企業の Azure ユーザー向けの使用状況や使用料金に関する API の一般提供を開始
執筆者: Shilpi Gautam (Senior Program Manager, Azure Intelligence Platform)
このポストは、8 月 1 日に投稿された Announcing General Availability of Consumption and Charge APIs for Enterprise Azure customers の翻訳です。
今年 5 月にプレビュー版がリリースされていた Azure の使用状況や使用料金に関する API の一般提供が開始されました。これらの API を使用すると、Azure と Marketplace の両方のリソースについて使用料金と使用状況のデータを取得できるため、企業の皆様は Azure で実行されるすべてのワークロードの使用状況や課金額を詳細に把握できるようになります。Usage Detail API と Marketplace Store Charge API では、日単位の任意の期間と請求期間の両方がサポートされるようになりました。また、Price Sheet API には meterId 列が新たに追加され、特定の測定について使用状況を詳しく確認できるようになりました。
なお、プレビュー リリース時のブログ記事でご紹介した現行のプレビュー版 API は引き続き 2017 年 12 月 4 日まで利用できますが、その後は廃止されます。
これらの API の詳細については、こちらのドキュメントを参照してください。現在マイクロソフトでは、企業のお客様が Azure の使用状況や課金額の詳細な分析に使用できる Power BI コンテンツ パック (英語) も提供しています。
各 API について
- Balance and Summary: Balance and Summary API では、残高、新規購入、Azure Marketplace サービス料金、調整、超過料金に関する月ごとの概要を取得できます。
- Usage Details: Usage Detail API では、毎日の使用量の内訳と加入契約別の推定料金を取得できます。この結果には、インスタンス、使用量、部署に関する情報も含まれています。この API では、請求期間、または指定された開始日と終了日でクエリを実行できます。
- Marketplace Store Charge: Marketplace Store Charge API では、指定された請求期間、または指定された開始日から終了日までの Marketplace 使用料金の日別内訳を取得できます。
- Price Sheet: Price Sheet API (英語) では、指定した加入契約と請求期間での各測定に適用される料金を取得できます。また、meterId フィールドが追加され、お客様のデータと使用状況を照合できるようになりました。
- Billing Periods: Billing Periods API では、特定の加入契約における使用量のデータが含まれる請求期間のリストを逆時系列順に取得できます。各期間には、BalanceSummary、UsageDetails、MarketplaceCharges、PriceSheet の 4 セットのデータの API ルートを示すプロパティが含まれます。
次のステップ
マイクロソフトでは現在、異なるチャネルでも一貫した API を提供できるように、これらのデータを ARM でも取得可能にする取り組みを進めています。また、引き続き皆様からのフィードバックやご提案をお待ちしています。Azure フィードバック フォーラム (英語) や Azure MSDN フォーラム (英語) までお寄せください。今後もこの取り組みを推し進め、Azure で実行されるすべてのワークロードの使用状況や課金額の詳細を把握するための機能の充実に力を注いでまいります。