[閑話休題] Tech Fielders 春の集いにひっそり参加してます (実況中継、随時 up あり)
みなさまこんにちは。ういこです。
今日は安納さんにお誘いいただき、Tech Fielders 春の集いに集っています。
今朝は東京は雨降りで、ちょいと水が滴ってる感じです。なんと、私もぴろとくんも社会人としてイケてないことに名刺忘れました。ダメな私たちで生きててすみません。
ちなみにお父さんは名刺を持ってないのに気付き、調布オフィスまで戻ったそうです。
これから開始されるみたいです。楽しみです♪
(2009/03/20 10:00 AM - 随時この内容は up します)
なんか、感想になっちゃってすみません。
ちなみに Tech Fielders のサイトにアップされるそうです。
午前中のセッションは、"Power to the Pro" や Evangelizm についてでした。
Power to the Pro は、日々の業務遂行やスキルアップに役立つ各種施策を展開しているプログラム。
世界中のすべての人々とビジネスの可能性を最大限に引き出すための支援をすること、最新技術を伝え、開発、導入、運用などの支援をすることなどを目的としているそう。
皆様からの声を満足度調査を踏まえてアンケートなども行い、貴重な意見として頂戴してどういったことを次にするべきかを随時日々考えて思索していらっしゃるとのことで、試行錯誤ではありますが、これからもどんどん新しい活動などをしていく予定だそうです。楽しみです。
Tech Fielders は、迅速かつ、足りない部分の情報を埋めるための情報発信などをしていきたいという理想のもとに立ち上げあられたプランのようでした。
「情報をお客さまが望む形で提供できないと意味がない。だが情報量は増えている。出所は USだがそっちで情報がきたのを翻訳したりしている。ビデオ、部ログなどあるが、必要とされている情報を提供できているかと言えばまだまだだと思っている。」(エバンジェリズムのマネージャ様より)
エバンジェリズムのチームのミッションとして、製品を売り上げるマーケティングを目標としているのではなく、お客様へのマーケティングを目指しているということで、とくに、お客様へのマーケティングとはなにか?という部分で、「お客様に満足いただけること」と言い切っていた姿が印象的でした。
そして、実際にエバンジェリストの奥主さんがやってらっしゃる情報発信の一環である Windows Live グループのデモがありました。
ここみたいです。
IIS & Webテクノロジーに関する勉強会最新のMS Webサーバー、IISと関連Webテクノロジーに関して勉強する会
https://iisjapan.groups.live.com/
すでにスタートしており、奥主さんからメンバーに問いかけをするような感じで、意見交換が行われているそうです。
要は、なかなか見えない現場の方の実際の悩みや要望などを掬いあげたいということなんですね。
私たちはマイクロソフトにいると、現場の実際の運用などから遠くなってしまいますし、転職組も時間がたてば現場も変わっていくわけですから、ぜひ生の意見を聞いて、それに合わせて情報発信していきたいということだと思います。
次はマイクロソフト コンサルティング サービス (MCS) の方のセッションでした。
なんとあの ILM の書籍も書いていらっしゃる ID 管理、Directory 関連技術の神様の待鳥さんと、仮想化技術、Unix との共存を得意とされている(私個人の感触としてはかなり現実的な提案が可能ということを意味していると思います)佐々木さんというかたでした。
プレミア サポートという最上位のサポートでしかなかなか、かかわれない MCS さん、コンサルタントの仕事はどういうものかということがわかるセッションでした。これ、コンサルを目指す人が聞いたら参考になったんじゃないかなあ…
以下、MCS に行きたい!という方に「MCS のコンサルタントのお仕事ってこんな感じ」なメモを。
Ø 製品リリース前の早期導入を行っている(MS ならでは!)
Ø 業務形態などを大きく変えるようなお客様を計画から導入まで対応していることもある。事例のページでコンサルの導入事例もある。
Ø 仕事の 2 ~ 3 割は勉強する(他社製品もできる人多し)
Ø 大半が転職組。2~3年まえから100%。最近若手をとるようになった。それでも90%ちかくは転職組。年齢が高い。個人としては書籍、雑誌の著者として有名な人がいる。
Ø 他社製品ができる人が多い。
Ø セミナーのデリバリをすることが多い。(TechEd でスピーカーもします)
Ø フットワークが軽い。ノート PC 1 ~ 2 台とブレードサーバがあり、Hyper-V などでリソースを割り当てていく
待鳥さんいわく、MCS の仕事は「川口浩探検隊」でいえば、川口浩が分け入る前に先に道を切り開いていく音声さんやカメラマンさんみたいな感じ」だそうです。
来たれ、冒険者って感じでしょうか。
(2009/03/20 13:30 Update)
午後第一発目は、わたしたちのお仲間のサポート部門のあるチームのマネージャ様が来ていらっしゃいました。QFE (要は修正モジュール) のリリースの形態の説明や、数日前にマネージャ様の Pc がブルースクリーンになったとかで、そのブルースクリーンの結果生成されたダンプ ファイルを解析されていました。また、サポートでもブログが続々と開始されており、その中で IE サポートと AD サポートのブログを紹介くださいました。
Japan IE Support Team Blog
https://blogs.technet.com/jpieblog/
Ask the Network & AD Support Team
マイクロソフト Network & AD サポートチーム公式ブログ
2 発目は、IME の開発チームの人にお話しいただきました。ご存知の方もいらっしゃるかですが、日本で古くから研究、開発されているプロダクトです。わたしも一応元開発者ですが、マイクロソフトは非常にユニークな開発形態をとっており、設計などを行う Product Manager と、実装をするデベロッパー、そしてテスターの三つ巴で開発を行っているということでした。これを「権威なき影響力」ということで、なんか社会科でならった三権分立みたいな感じでお互いに緊張関係があり、切磋琢磨しているとのこと。
そして、それぞれマネージャがおり、各部門独立して対応をしているそうです。この中でも、なかなかユニークなのがテスターです。手で闇雲にテストするのではなくて、オートメーションを使って、プログラムでテストを自動化するということで、実はデベロッパーと作っているものは違えど非常に近いということでした。
さらに、IME はこれまでのアーキテクチャの枠を常に超えるべく設計をアグレッシブに変えたりしているそうです。競合も大歓迎!という、語りは非常に優しい感じながら、まるで全盛期の猪木のようなアグレッシブさにどきどきしました。競合分析とかしちゃうぜ!だそうです。
あわせて、リサーチ部門のプラグマティズムもお話しくださいました。研究者は製品化されることで評価されるとのこと。研究部門は開発部門に営業をする、研究部門が開発を手伝うという形態だったそう。すごくシビアで、売り込みに行くと「それ使えるの?使える技術なの?」というところが問われるようです。
さて、めでたく開発に Go サインがでても、バグが出ることがあります。そういうときは、バグに優先順位付け (triage) をして、バランスを考えるそうです。
出荷前にはマーケの皆様とコラボする、これも意外でした。実は、ベータ前からの製品評価プログラムがあるのは知ってたんですが、TAP = Technology Adaption Program で重要な顧客のサポートもしていたと。
研究開発部門のかたがたの仕事ってこんなことしてたんですなと思いました。やっぱり、視野は広いほうがいいです。今日今の時点だけで着てよかったなーとしみじみ感じました。
(2009/03/20 14:13 Update / ちなみに Note PC の電池切れそうです。)
つぎはプレミアサポート(大企業様向けサポート)の森永さん。
『仕様書という明確なものはないので、「これは仕様です」といういい方をするということはあまりなく、「既定の動作です」と言っていたりする』と衝撃的な話から幕開け!
マイクロソフトプレミアサポート
https://www.microsoft.com/japan/microsoftservices/enterprise/support/premier_support/default.mspx
きちんと売りっぱなしにならず、運用管理がされるようお手伝い、IT 予算の効果的な運用、リアクティブな障害対応からの脱却などを目指しているそう。
アーキテクチャレビュー、セキュリティなどのご支援もしているとのことです。
MCS さんと組んで対応をすることもあります。バグ率が一番高いのはドイツ、次が日本だそうですが、修正モジュールのリクエスト率が一番高いのは日本だとか。でも、作成してもなかなか使ってくださらないのが悩みとか。
次に、CritSit システムの説明をされました。CritSit = Critical Situation の略で、サーバが止まったり、会社全体のインフラが死んじゃうような恐ろしいシチュエーションの場合、緊急対応依頼がかかり、エンジニアが対応します。エンジニアとは私たちです。実はこないだの日曜日、朝 6:22 分に私の携帯に電話がかかってきて、ILM の対応をしました…お客様は前日から対応されていたようで、早く帰ってお休みいただきたい一心で対応しました。
それはともかく、これ、エンジニアが対応している裏で、担当営業やら、偉い人たちやらにどんどんメールが飛んで行き、時間がたつにつれ偉い人、もっと偉い人、もっともっと偉い人…と、「日本でこんな大変なこと起こってるぜー」と世界中にだんだん知られていってしまうのです。そして、偉い人たちから「これこれ、どうなっているんだね」と来たり、協力して研究開発部門とネゴシエートしたりします。ちなみに 16 時間たつとスティーブ バルマーまで知られちゃうそうです。あとはお客様先にテクニカル アカウント マネージャなどが常駐して、プロアクティブに対応したりしてるそうです。
(2009/03/20 14:37 Update)
休憩をはさんで、屍のようになっていたら、エバンジェリストの安納さんからお声掛けいただき、IT 交差点の取材に行ってまいりました。ちっちゃくちょっぴり載るかもしれません。サポート界のカール・ゴッチを目指してますと言ったら、笑われました。
さて、そこから戻ってきたら、最初は聞き逃してしまったのですが(残念)営業のかたのお話でした。「今まであった勘弁してほしい人々」が興味深かったです。
人間として扱ってくれない
拉致しようとする
感情がむき出しになって話を聞いてくれない
すべてにおいて頼ってくる
方向がずれている
(など。これ以上は書けません…)
ああ、確かに…。Microsoft に転職する前にいた会社の一つで土下座させられたことあったなあ。今はないでしょうけど。今対応させていただいているお客様は皆さんいい方ばかりです。でも、営業の現場だと大変なこと、いろいろあるんですね。
さてそんな営業の現場で必要とされている営業像とはなにか。
<< 望んでいること>>
Ø ソフトスキルの向上、テクニカルはあって当たり前。
Ø 考えることができる社員
Ø 提案能力、問題解決能力
Ø 先読みを行うことのできる社員
Ø とにかく行動する社員
そしてそのうえで、「意識」が大事。気づくことができない、気づかなければ変えることもできないから、だそうです。意識があれば必ず変わる。いい言葉です。
と、感慨に浸っていたら、いきなりちょっとした質問が。
「あなたならどうしますか?」
興味深かったので、皆さんもぜひ考えてみてください。
【お題】大変!あなたが乗ってる大型超豪華客船が巨大氷山にぶつかっちゃった!
あなたは早速逃げようとしました。しかし、10 人乗りの救命ボートにすでに 9 人乗っています!どうしても助かりたいです。何とかして助かる方法を考えてください。乗船候補者は 3 名。
あなたが持っているのは以下の三つです。
札束、メガホン、斧
あなたなら、どうしますか?
ちなみに、プレゼンターの方が、「わたしならこうする」ということは…
現状を分析し、分析する
- 空の状態は? (暴風雨?)
- 海の状態は? (大荒れ?)
- 船の状態は? (無線設備は?浸水状況は?)
情報を採取したら、次は分析です。
たとえば、海や空が荒れてるなら、かえってボートにのるのは危ないかもしれない。無線設備が生きていて、浸水状況が緩やかならば、実は残って救助を待っていた方がいいかもしれない。
そして、斧で残りの 2 人の頭をかち割って大変なことにしなくても、3人の候補者のうち、2人が辞退すればのれるし、9人のうち、誰かが辞退すれば乗れる。あるいは、9 人から最後の乗船者はあなたがいいと名ざしさせることができれば…。
こうした選択肢を検討し、プレゼンターの方が選んだ道は、「9 人へのプレゼン」。9 人に、自分がのることを納得させることができれば OK。とすれば、プレゼンするにあたって、相手に訴求するためのメリットは何かを考えるわけです。そして、方向性を決め、メリットのインパクトを検討する、という流れです。このときのポイントは…。
あなたの持つスキルを100%使いきる。
ということです。そして、早速プレゼンをしましょう。このとき気をつけるのは、説得より納得させるということだそうです。
Ø 説得 … 無理やり理解してもらうこと
Ø 納得 …自分で理解してはらにおちること。
なるほど。「ベスト営業マンは納得させるのがうまい。」とか。
さあ、存分に自分がいかに10人目にふさわしいかアピールしましょう!「俺を乗せれば星とかの方向で場所がわかるよ、生存率マジ上がるぜ」とか。
…なるほどね。
もっとこの方のお話、聞きたかったなぁ。日本の MS で初めて、育児休業を取られた男性だとか。柔軟性があるってすばらしいわ。
ちなみに私が 3 つのアイテムのうちどれを使ってどうしようとおもったかは秘密です。
(2009/03/20 15:50 Update - マジで電池ヤバイっス)
オーディエンス マーケティング チームのセッション。
Technet や MSDN や各種キャンペーンなどをされていらっしゃるチームです。デベロッパーオーディエンスマーケティングチームは、開発者の方の満足度と価値向上のために働いているグループだそうです。
開発車のみなさまのために
https://blogs.msdn.com/devamm/
10 人で対応されていたとは。セミナーやイベントチャネルの企画などもこちらのチームが対応されてます。
ブログは上記!
さて、最後はじゃんけん大会が始まったです。電池はぎりぎり持ちそうです。なんかリソースキットとか、よさげなものがかなりあるみたいですが、社員なので自粛します(当たり前)
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なかなかわたしたちフロントのサポート部隊はお電話窓口も兼ねてるので、お外に出られないのですが、こうした機会に皆様に会えるのは本当に貴重だと思っています。
今回お会いできなかった皆様、ぜひ 今後は Tech Fielders のイベントでお会いしましょう!
(2009/03/20 16:03 Update)
~ ういこう@雨が降ると三善英次を思い出す ~