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[ILM基礎] 実行履歴 (Run History) の XML ファイルは GMT だよおっかさん (日本では +9h してね)

皆さんごきげんよう、ういこです。東京はサルマタケでも生えそうなじめじめのお天気です。皆さんいかがお過ごしですか?私は日々の楽しみがあまりにもなくて真っ黒な気分なので、息子の音読カード(※こくごの授業の一環で、毎日シュールな奇怪な文章を親に向かって読み聞かせなくてはいけないという恐ろしい小学校の制度、でもたぶんローカルルール) の「聞きました」サインの絵を如何に凝ったものにするかに暗い情熱を傾けております。2 cm * 2 cm の小宇宙、無限の広がりがございます。

今日は、WMI の The 虎舞竜シュート (2) にしようと思ったんですが、ちょうど別件で思い出した小さいけど割りと覚えてると便利な ILM の件について先に書きます。

【今日の御題】Run History を XML にしたらシステム管理時刻 –9h になるのに注意!

さて、いきなり出てきた “Run History” とは何でしょう。平たく言うと、実行履歴です。

ILM の GUI である “Identity Manager” には管理エージェント (MA) の実行履歴 (Run History) を見ることができる “Operations” というウインドウがあります。ここをみると、何年何月何日何時何分何秒 (小学生のケンカみたい) にどういう処理をして、どういう結果だったかがわかります。

 runhistory1

上記の例ですと、カーソルがあたっているところは、”ADMA” という名前の管理エージェントが **2009 年 6 月 3 日の 20:11:57 分**に実行された際の履歴です。Export 処理がおこなわれ、結果 Update が 1 件、Connection Status は success になっているので、正常に終了していることがわかります。

この行を選択した状態で、右クリックをすると以下のメニューが出ます。(以下ヘルプより抜粋)

[Save to File] — その特定の管理エージェントの実行の実行履歴を、ユーザーが指定したファイルと場所に XML 形式で保存します。

[Clear runs] —すべての実行または指定した日付の前の実行のみをクリアします。クリアされる前に実行を保存するオプションがあります。実行履歴は、SQL Server 2000 の MicrosoftIdentityIntegrationServer データベースに保存されます。SQL Server 2000 を実行しているサーバーのパフォーマンス上の問題を抑えるために、管理エージェントを実行する頻度に応じて、実行履歴を定期的にクリアします。

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[Run] —選択した管理エージェントと選択した実行プロファイルを実行します。

[Stop] —進行中の管理エージェントの実行を停止します。

よく調査を依頼されて、Run History をください、というときは、”Save to File” を選んで XML 形式にしていただいて提供していただきます。

さて、そんな保存した XML 形式の Run History。上記を保存するとこうなります。

runhistory2

あれ?

違和感ありません?2009 年 6 月 3 日の 20:11:57 に実行した履歴が、2009 年 6 月 3 日の 11:11:57 に実行したことになってます。XML に落とすと、グリニッジ標準時 (GMT) になるので、日本のタイムゾーンの場合システム時刻 –9 時間になるのです。これで、トラブルシュートの時に時間を見誤らないように注意しましょう。(特に、時刻で XML ファイル内の文字列に Find かける時は注意)

それでは、また~

ういこう@授業参観を控えて緊張気味