XNA Game Studio 4.0の新機能
最近、私の忙しさの尺度はこのブログの更新頻度に反比例しているということに気づきました。去年の秋あたりから忙しくなり、今年に入ってGamefest、GDC、そしてMIXへ向けての作業に追われる毎日でした。で、ちょっとだけひと段落したので、またいろいろと記事を書いていこう思っています。
まず最初のニュースはXNA Game Studio 4.0についてです。XNA Game StudioはWindows、Xbox 360、そしてZuneと対応プラットフォームを増やしてきましたが、4.0ではWindows Phone 7シリーズへの対応が決まりました。
Windows Phone 7シリーズでは要望の多かった3D APIが追加されています。ただし、Xbox 360やWindowsなどと比べると非力な携帯デバイスなので、複数のプラットフォームでゲームを作る場合にはプラットフォーム間のパフォーマンス差を考慮する必要があります。
この労力を軽減するために4.0では、”Reach(リーチ)”と"HiDef(ハイデフ)”の二つのCapsを設けました。ReachはWindows Phone 7シリーズを含めたどのプラットフォームでも動作させることのできるAPI群からなり、HiDefはXbox 360やハイエンドWindowsマシン上で動作することを前提にしたAPI群からなります。HiDefではReachの全APIが使えるようになっています。
以下はXNA Game Studio 4.0の主な新機能です。
XNA Game Studio 4.0の新機能
- Visual Studio 2010に対応
- グラフィクスAPIを機能的に”Reach(リーチ)”と”HiDef(ハイデフ)”にカテゴリ分け
- ダイナミックオーディオ
- マイク
- BasicEffectに加えて以下の基本的エフェクトクラスの追加
- SkinnedEffect (スキンモデル用のエフェクト)
- EnvironmentMapEffect (環境マップ用のエフェクト)
- DualTextureEffect (デュアルテクスチャ用のエフェクト)
- AlphaTestEffect (アルファテスト用のエフェクト)
これらの詳細は今週開催されているGDC、そして来週開催されるMIXで公開される予定です。
http://klucher.com/blog/achievement-unlocked-xna-game-studio-4-0-for-windows-phone/