SIGGRAPH 2009 メモ (Aug. 5)
Pixar社が毎年配っている「Walking Teapot」を久々にゲットしました(2台目)。ゼンマイをまくと自走(Walking)します。今年のティーポットはクロームで3D眼鏡をかけており、缶の印刷もそれっぽい赤と青がずれた3D印刷になっていました。4000台限定でシリアル番号152番でした。展示会場では、毎日お昼になると、これをもらうための長い長い行列ができます。
The Future of Teaching CG for Students in Engineering, Science and Mathematics
学生に3DCGを教えるのにどうすればよいか、というパネルディスカッションでした。これまではOpenGL 1.* + GLUT で教えてたのだけれど、OpenGL 3.1 がシェーダーベースで、GLUT みたいな便利なツールもないので、三角形を書くにもこれまで35行でだったのが、126行にもなってしまい、効率的に教えられずに困った、というのが動機のようでした。
3つの選択肢が提示され、それぞれを別の方が主張していました。
- 伝統的な OpenGL
- 新しい OpenGL
- 新しいアプローチ
XNAやD3DあるいはX3Dなども言及されていました。私的にはWPFを使えばよいのになと思っています。実際早稲田大学ではWPFで3DCGを教えてましたし...
Preparing Larrabee
by Josh Doss, Doug Binks, Ron Fosner
Intelの展示ブースで行われたLarrabee(LRB)のために準備しようという話です。新しい情報はほとんどなく、レンダリングとリソース管理を分けろとか、64ビットでコンパイルしろという内容と、データ並列とタスク並列の話がありました。
LRBのプログラミングには以下の3種類があります。LRBではOpenGLも動作するけど、LRBネイティブと組み合わせられるのはD3Dだけのようです。LRBネイティブはD3Dリソースと共に動作するとのことです。どのバージョンのD3Dかは未定とのことでしたが、WDDMのDMAを使うので、Visua, 7 だけで動作のようです。
- 既存のAPIの最適化
- Direct3D+LRBネイティブ
- LRBネイティブ レンダリング ソリューション
Alternative Rendering Pipelines on NVIDIA CUDA
NVIDIA Tech Talks の一つです。他の Tech Takls は展示会場の一部にある黒幕を張ったところ(かなりうるさい)で講演するのですが、NVIDIA だけは別の部屋で Tech Talks を開いています。毎回グラフィックスカードが当たる抽選もあります。
レイトレーサーとREYESを CUDA で書くという話です。それぞれ難しい部分があり、注意すべき点などが話されました。
GRAMPS: A Programming Model for Graphics Pipelines
昨年のBeynd the Programmable Shaderで紹介されたパイプラインをプログラミングするアーキテクチャ GRAMPS の論文発表です。エミュレータを作ってパフォーマンスのテストも行っているそうです。この論文は https://graphics.stanford.edu/papers/gramps-tog/ からダウンロードできます。