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【コラム】再利用とWxF

例によって、MSC 準備で格闘中のため、本日は、プチ コラム(雑談)で失礼します (^^;

再利用性を高めないと・・・という言葉は、もう10年以上前から言われています。再利用する単位は何か?など議論も付きないわけですし、モデリングもそのひとつですが、再利用を行うための仕様を取り決めようという動きもありました(RAS: Reusable Asset Specification)。
RAS は、Rational Software と IBM と Microsoft が共同で策定したもので、今では OMG にて標準化されています(https://www.omg.org/cgi-bin/doc?formal/2005-11-02)。
# 全部私が所属したことがある会社だ (^^;

広く言ってしまえば、再利用する単位は、その目的(ソリューション)によって異なるのが常でそれを完全に縛る必要はないように思えます。

そこで、システムをスクラッチから作成していくというよりは、コアとなるパッケージやフレームワークを作成し、それを活用・発展させることで、いち早く、高品質な、そしてユーザーニーズにマッチしたシステムを提供するという傾向が SI のビジネスではあらわれてきています。言ってみれば、再利用可能な資産を活用したシステム構築です。

ある意味、究極の再利用を考慮した素晴らしい試みで、同時にソフトウェア開発ビジネスが建築ビジネス並みに成熟するために必要な試みであると感じています。

そんな中で、.NET Framework やその中の、Windows XXXX Foundation の果たす役割は、大きいものであると感じます。これらは、単にテクノロジーを提供しているだけではなく、不変なものと可変なものを分離し、再利用性を高め、その先には、分業と最適化をも可能にする高いポテンシャルがあると感じているからです。

きれいな UI が・・・(WPF)、通信手段が・・・(WCF)、ワークフロー?(WF)という観点だけではなく、再利用するには(※WxFを再利用するということではなく、システムや資産を再利用するということです)これらのテクノロジーがどう役に立つのかを考えてみていただけると幸いです。

たとえば、WF。コア資産で、フローを WF で作りこむことで、業務フローの変更をコア資産の重要な実装から切り離し、変更、拡張を行うことが可能になりますよね?ワークフローの変更を、プログラミングを知らない利害関係者に任せることもできるようになるかもしれません。

そう考えると、WxF は、テクノロジーの基盤であると同時に、ソリューションの基盤でもあることが見えてくると思います。

ながさわともはる