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Microsoft On Report

こんにちは。本格的に花粉舞い散る東京・・・とてもつらい季節になりました。毎年、「どこまで薬を飲まずに花粉症に耐えられるか??」というくだらないこだわりを持ち続けているのですが、今年もなんとかなるかなぁ・・・と思っています。

先週、今週と Microsoft On でいくつかセッションを担当させていただきました。ご参加いただいた皆様、本当にありがとうございました。また、ご応募いただいた企業様/団体様もSI, ISV, 情報システム部門と多岐にわたり非常に有意義な情報交換もさせていただきました。

特に、情報システム部門での、.NET Framework への注目、興味がより高くなっているように感じます。情報システム部門では、多くの業務システムを抱えており、それらを業務システムごとに複数のベンダーへ開発依頼しているケースも多いわけですが、一昔前までは、システム開発のすべてをベンダーに任せるケースも少なくありませんでした。その結果として ベンダー各社の得意なテクノロジーやフレームワークをベースとしたシステムが納品されることになり、それらが複雑多岐になってくると情報システム部門における管理負荷は並大抵のものではなくなってきます。最近では、発注者側である情報システム部門にて、テクノロジーやフレームワーク、開発プロセスといったものを定義したり、指定するケースも増えてきました。

そんな中、.NET Framework の管理容易性が注目されているのは非常にうれしいことです。フレームワークとしての守備範囲の広さ、充実したクラスライブラリ、安全性と保守性はぜひ注目していただきたいと思います。また、多言語での開発ができるため、開発者の調達に柔軟性があることも利点の一つではないでしょうか。

一貫性のあるフレームワーク、開発手法であるため、.NET Framework 上で開発されたシステムは、どこのベンダーにシステム開発を依頼しても、把握/管理する上で均一化された納品物を受け取ることが比較的予測可能であると言えます。

システム運用面の把握/管理が容易になれば、情報システム部門は、システム利用者の満足度や業務効率化での測定により多くの時間を割くことができるようになるかもしれません。それと同時にベンダーサイドは、ロジック組み立てや品質の測定により多くの時間を割くことができるようになるかもしれません。

SEI CMMI-A のように、調達側と開発側での役割分担を明確にするときにも、テクノロジーやフレームワーク、開発プロセスがある程度均一化していると、一貫性のある役割分担が行え、測定すべき事項も明確化され、組織成熟度も向上させることができるのではないでしょうか。

ながさわ