プレゼン作成も反復型開発で(^-^)(3)番外編
私のプレゼン作成方法について、書いてきましたが、今回が最終回(番外編)となります。パート2の最後に番外編について触れておきながら、投稿のタイミングを逸していました(というか忘れてました。すみません)。
プレゼンを作成するときには、毎回スクラッチから作成するのは効率的ではありません。それゆえに私は、再利用可能な資産(Reusable Asset)をできるだけ準備するようにしています。
プレゼンにおける再利用の単位は、1 スライド、1 つの絵、1 つの文章に至るまで多岐にわたります。同じ意味を伝えたい場合でも文章が適している場合もあれば、イメージ図が適している場合もありますし、それらの組み合わせが効果的である場合もあります。
それゆえに、再利用する対象を選別するのには、選別にルールが必要で・・・ということまでは考えません。単純に「使うだろうなこれ」と思うものを保存し、再利用可能にしているというのが本音です。このあたりはソフトウェア開発とは異なるポイントです。基本的には、自分がプレゼンを作成するために作成・保存・利用するものなので、直観を頼りにしているとことが強くなります。
さて、文章でだらだらと書くよりは、イメージで見ていただいた方がいいでしょう。使えると思った絵は、再利用できるようにして、他のプレゼンやスライドで利用しています(右の図をご覧ください):
* このプレゼンは、Microsoft On のセッション『チーム開発と Team System の概要』のものです (^^)
絵を再利用するときには、絵をいったん PNG 形式で保存し、利用することが多いです。ただし、PNG にしてしまうと変更ができませんので、注意が必要です。PNG にすることが多いケースは、文字を含んだ絵の場合です。クリップアート(の集合体)などは、拡大縮小が比較的容易に行えますが、文字は柔軟に、そして可読性高く、縮小するのが難しいです(拡大は比較的簡単です)。改行されてしまったりといった配置のバランスも考慮するとなかなかうまくいきません。 PNG ならばそのときの状態で保存ができ、かつ拡大縮小が容易になります(特に縮小ですね)。
PNG 形式で保存せずに、拡大縮小するときのポイントは、グループ化にあります。対象となるイメージ絵がクリップアートなどの1つの絵なら気にすることはありませんが、集合体となるとそんなに簡単にはいきません。そこでいったんグループ化することで全体を拡大縮小が容易にできるようにします。
これらを組み合わせて利用できるようにすることで、プレゼン全体の統一された Look & Feel も可能になります。
ただし、これらを行う際に、注意点があります。ひとつは、印刷の考慮です。カラー印刷のみであればあまり気にすることはありませんが、グレースケール(グレースケールまたは、単純白黒)での印刷が必要な場合は、グループ化を行う前に、グレースケールでの Look & Feel を確認することをお勧めします。というのは組み合わせた部品によってグレースケールではつぶれてしまう文字や部品がでてきてしまったりするからです。またグレースケールと単純白黒も見た目は異なりますので、両方が必要ならばなおさら両方で表示が問題ないように微調整する必要がでてきます。
※表示の確認は、(PowerPoint 2007 の場合)リボンで、[表示] で切り替えが行えます。表示を確認したうえで、各部品をグレースケールや明るい~や反転させた~など調整します。
グループ化した後だと、基本的にはグループ単位での調整となってしまいます。したがって細かな単位での調整が難しくなってしまいます。またアニメーションさせていると場合はもっと厄介で、グループ化を解除してしまうと、アニメーション効果もリセットされてしまうため、基本的には、グループ化する前に、グレースケールの表示を確認するようにしています。
PNG ファイルにエクスポートするときもその前にグレースケールでの表示を確認しておきます。さらに PNG をインポートし、グレースケールの確認までしておくと一番いいですね(そこまではやっていません)。
PNG にする理由のもう一つが、テンプレートにあります。イベントなどですと、イベント用のテンプレートが毎回存在しているなどがあるのですが、テンプレートによって配色が異なっているため、単純に部品をコピー&ペーストしても同じ Look & Feel にならない場合があります。PNG ファイルであればそんなの気にせずに再利用ができるわけですね(ただし、テンプレートの Look & Feel と必ずしもマッチするわけではないので結局配色をし直したりもあります orz)。
3 回にわたり(途中中断してましたが・・・)私のプレゼンの作成方法について書いてみましたが、あまり参考にはならないかなと思ったり、書きすぎたなと思ったりですが、ソフトウェア開発の現場においても参考になることがほんの少しでもあったら幸いです。
ながさわともはる
Comments
- Anonymous
February 03, 2008
プレゼン作成も反復型開発で(^-^)(1) プレゼン作成も反復型開発で(^-^)(2) 私のプレゼン作成方法について、書いてきましたが、今回が最終回(番外編)となります。パート2の最後に番外編について触れておきながら