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【IIS7】 Tech・Ed 2008 セッション振り返り(13)

メディアコンテンツの2品目です。今度はIISのコンテンツとしてメディアファイルを使う方法です。

アイテム №12
「IIS7 Media Pack – Bit Rate Throttling」

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説明

メディア、データ転送において効率化を図り、サーバー毎のキャパシティ向上、通信コストの削減に有効

特徴

●メディアファイルタイプに応じたビットレートを自動検出
●サーバールールに基づき、各コネクションに対して帯域制御を行う
●他のメディアタイプやファイルタイプに拡張可能
●既定、最大スロットリング帯域の指定、同時実行コネクションの最大数の指定がそれぞれ可能

ベネフィット

Web管理者、サイトオペレーターはエンドユーザーエクスペリエンスに影響を与えずに制御された帯域利用を設定可能で、主にコンテンツの途中で視聴を止める確率が高い音声・映像コンテンツ配信において通信コスト、サーバーリソースの有効利用を促進する

利用可能 OS

Windows Server 2008 (IIS 7.0)

その他前提条件

IIS7.0 がインストールされていること

入手先

IIS7 Media Pack Bit Rate Throttling Module, 32-bit (x86) version
IIS7 Media Pack Bit Rate Throttling Module, 64-bit (x64) version

開発ステージ

製品版(RTW)

ドキュメンテーション

Readme for IIS 7.0 Media Pack - Bit Rate Throttling Module
https://www.iis.net/Downloads/files/throttle/Readme.htm

Bit Rate Throttling Setup Walkthrough
Bit Rate Throttling Configuration Walkthrough
Bit Rate Throttling Extensibility Walkthrough


セッションより

この機能については要点だけしか説明できませんでした。反省 ( ..)φメモメモ

このモジュールは計画されているIIS7でストリーミングメディアを取り扱う機能群(Media Packの名前はそういう意味)の最初のもので、ストリーミングサーバーが通常抱えている課題に取り組んだものです。この課題とは、ビデオにアクセスしているユーザーが途中でキャンセルした場合に通常はサーバー側は突然送信処理をやめることはできず、ユーザーがもう見ないビデオを送り続けてしまうというものです。このことにより、通信帯域 および サーバーのリソース面において無駄が発生します。

このモジュールを使ったメディアファイル配信ではスロットルと名前がついているイメージにぴったりですが、快適なビデオ表示のために最初ブースト(多くデータを送信)し、その後、安定して送信を続け、キャンセルが起こった場合には送信を止めることができるようになっています。そして、この ブースト → 安定 → 停止 のメカニズムは拡張子ごとに設定が行えます。

拡張子ごとに設定が行えるということは、、、そうです。メディアファイル以外にも有効にすることができますので今までできなかったサーバーからのファイル配信ができるようになります。ちょっとどういうシチュエーションで使えるか私にはアイディアが無いですが、これによって面白い機能を実装するお客様も登場することでしょう。

感想

この機能はIISのチームに移管されたからこそできたんでしょうね。ストリーミングの配信以外を取り扱ってきた開発者が多くいるこのチームでプロジェクトが発足し、こんなものが生まれたのはまさにメディアストリーミングが主流になりつつある証明なんでしょうね。参考までにストリーミングの用途的にIISの開発チームは以下のような例をあげていました。

○企業用途

オンデマンドトレーニング(コンプライアンス関連のトレーニングなど)
経営者・役員の訓示ビデオ
スケジュールされた企業内放送
企業外向けサイトにおける製品プロモーションビデオ

○インターネット用途(通常広告つき)

ソーシャルネットワーキングビデオ
映画のトレーラー映像
ニュースや娯楽ビデオクリップ
音楽や映像 配信サービス(サブスクリプションやPPV)
インターネット ラジオ/テレビ プログラム
ラジオ、テレビの再放送
ストリーミングを使ったライブ中継

マイクロソフトもウェブキャストに力を入れていますが、教育系・娯楽系のストリーミングはどんどん増えていくに違いありません。

余談

Webサーバーでメディアコンテンツを配信する方式は今後どんどん使われてくると思います。WindowsメディアサービスはOSに付属の機能としてかなり使われてきましたが、このモジュールのような機能がどんどん増えてくると配信の形態も変わってくるでしょうね。インターネット電話みたいなものが出てきたように、もっと小さい変化ですが、この世界も少しずつ変わってくるのかなというのが正直な感想です。

この方面の最新情報は Vishal Sood さんのブログをウォッチしましょう。
https://blogs.iis.net/vsood/

Comments

  • Anonymous
    January 01, 2003
    みなさんこんにちは。IT Pro エバンジェリストの奥主です。 少し間が空いてしまいましたが、再開です。IT Pro Momentum シリーズの第9回目です。 今回の Hero は、昭和28年創業の