検索先行移行を実行して、SharePoint Server 2007 から SharePoint Server 2010 の検索機能を利用する
原文の記事の投稿日: 2011 年 6 月 8 日 (水曜日)
SharePoint Server 2007 から Microsoft SharePoint Server 2010 へのアップグレードによって、エンタープライズ検索機能が大幅に強化されます。これには、エンド ユーザーが検索クエリを発行したり検索結果を表示したりする場合の、エンド ユーザー向けの強化機能も数多く含まれています。「エンタープライズ検索の新機能 (SharePoint Server 2010)」には、このような強化機能の一覧が記載されています。
しかし、ポリシーやリソースの制約のため、組織によっては、アップグレードをすべて一度に完了するとは限りません。ご自分の組織がこのケースに該当する場合、検索先行移行を実行することによって、既存の SharePoint Server 2007 展開から Microsoft SharePoint Server 2010 の検索機能を利用するように、エンド ユーザーを設定することができます。
このような移行を実行するには、新しい SharePoint Server 2010 ファームを展開し、その検索を構成します。新しいファーム内で既存の SharePoint Server 2007 ファーム検索設定を再現し、検索クエリを新しいファームに転送するように SharePoint Server 2007 ファームを構成します。この移行では、たとえば、コンテンツ データベースは SharePoint Server 2010 ファームに移行せず、検索に関係のない新しいファーム内の機能も構成しません。
検索先行移行の後、ユーザーは、SharePoint Server 2007 ファームから、SharePoint Server 2010 のクエリ機能と検索結果機能を利用できるようになります。この新しいクエリ機能には、接頭辞の一致、ブール クエリ構文、フリガナの一致、およびクエリ候補が含まれます。検索結果機能には、結果の絞り込み、ソーシャル タグの統合、および関連性の向上が含まれます。検索以外の SharePoint 機能については、既存の SharePoint Server 2007 展開が引き続き使用されます。
製品の残りのアップグレードは、都合のよいときにいつでも完了できますが、強化された検索機能を利用したユーザーから、SharePoint Server 2010 をできるだけ早期に完全に導入することを求める声が寄せられるでしょう。
検索先行移行プロセスの詳細については、TechNet の一連の記事を参照してください。記事を読んでそのプロセスを実行し、その結果をぜひお知らせください。
これはローカライズされたブログ投稿です。原文の記事は、「Take advantage of SharePoint Server 2010 search capabilities from SharePoint Server 2007 by doing a search-first migration」をご覧ください。