SharePoint 2010 Service Pack 1 近日公開…
原文の記事の投稿日: 2011 年 5 月 18 日 (水曜日)
投稿者: Bill Baer、マイクロソフト、シニア テクニカル製品マネージャー
2011 年 6 月後半の Service Pack 1 のリリースが近づいてきました。そこで、Service Pack 1 で SharePoint 2010 にもたされる重要な新しい機能をいくつか紹介したいと思います。Service Pack 1 は、ユーザーの皆様のフィードバックをそのまま反映させた、安定性、パフォーマンス、およびセキュリティの向上を表しており、SharePoint 2010 でお届けしている価値を引き伸ばすことを目的としています。
現時点では、これらの改善点をいくつか紹介できます。2011 年 6 月後半がさらに近づいたら、追加機能や具体的な修正内容をより詳しく説明します。
サイトのごみ箱
Service Pack 1 では、待望のサイトのごみ箱機能が導入されます。この機能を使用することで、サイト コレクションおよびサイトのセルフ サービス回復が実現されます。これまでは、IT 担当者が、データベース全体を復元し、削除されたサイト コレクションおよびサイトを回復することを任されていました。通常、この作業に対応するには高価な復元環境が必要です。Service Pack 1 では、所有者が誤って削除してしまったサイト コレクションおよびサイトを、リスト、ライブラリ、文書に用意されているごみ箱のプロセスと同様のプロセスで、管理者が迅速かつ簡単に回復できます。
浅いコピー
リモート BLOB ストレージを使用している場合は、コンテンツ データベース間でサイト コレクションを移動 (Move-SPSite) するときに、構造化されていないデータ (BLOB) の各ユニットが移動中に次々と往復する (つまり、アップロードされた後、再びダウンロードされる) ことにお気付きでしょう。この動作は、時間がかかると同時にリソースを大量に消費しました。Service Pack 1 では、リモート BLOB ストレージが使用されているデータベース間でサイト コレクションを移動するときに "浅いコピー" を使用できるようにすることによってこのオーバーヘッドを削減します。新しい浅いコピー機能と、Move-SPSite コマンドレットを組み合わせることで、Microsoft Word 文書、PowerPoint プレゼンテーションなどの基盤となる構造化されていないデータを移動せずに、コンテンツ データベース間でサイト コレクションを移動できます。これにより、リモート BLOB ストレージを使用している組織では、宛先のコンテンツ データベースでこれらのオブジェクトへのポインターを単に更新することによって、パフォーマンスと信頼性が著しく向上します。
StorMan.aspx
SharePoint 2010 では、StorMan.aspx (記憶域スペースの割り当て) を削除しました ( https://support.microsoft.com/kb/982587/ja-jp を参照してください)。SharePoint の以前のバージョンでは、記憶域の詳細な管理と調査を実行できました。たとえば、ページに、サイズの点で上位 100 個の文書または文書ライブラリーが表示されるとします。この情報を使用して、エンド ユーザーは不要になった大量のコンテンツを削除することにより、ページを更新し、サイトからコンテンツをクリーンアップすることができます。Service Pack 1 では、改善された StorMan.aspx を再び提供しているので、ユーザーはクォータの場所を適切に把握し、その情報を基にサイトのサイズを削減できます。
新しい機能強化により、SharePoint 2010 内の情報とやり取りする方法が改善されます。Service Pack 1 では、Internet Explorer 9 および Google Chrome ブラウザーを使用して SharePoint と Office Web ApplicationsOffice を連動させるためのサポート (SharePoint 2010 でサポートされているブラウザーの全リストについては、https://technet.microsoft.com/ja-jp/library/cc263526.aspx を参照してください)、OpenDocument 形式の文書のサポートなどが追加されています。
NOTE
SharePoint Foundation 2010 および SharePoint Server 2010 についてのブラウザー サポート計画に関する TechNet 記事は、2011 年 6 月後半の Service Pack 1 のリリースが近づいているので、新しいブラウザー サポート情報で更新される予定です。
Service Pack 1 が提供する新機能に加えて、すべての Service Pack と同様に、ここにも SharePoint 2010 で のユーザー エクスペリエンスの向上を目的とする修正プログラムが含まれます。また、2011 年 4 月の累積的な更新プログラムからの累積的な公式の更新プログラムもすべて含まれます。
以下のデータは、既に同梱されている 2010 年の全修正プログラムの累積リストです。これらの修正プログラムは Service Pack 1 のリリースに含まれます。これは、累積的な更新プログラムと公式の更新プログラムを組み合わせたものです。以下のリスト内のプログラムに加えて、Service Pack 1 には各製品の修正プログラムも含まれます。リリースまでに、行われる変更内容についての詳細を公開する予定です。
- SharePoint Server 2010 の 2011 年 2 月の累積的な更新プログラム
- SharePoint Foundation の 2011 年 2 月の累積的な更新プログラム
- SharePoint Server の 2010 年 12 月の累積的な更新プログラム
- SharePoint Foundation 2010 の 2010 年 12 月の累積的な更新プログラム
- SharePoint Server 2010 の 2010 年 10 月の累積的な更新プログラム
- SharePoint Foundation 2010 の 2010 年 10 月の累積的な更新プログラム
- SharePoint Server 2010 の 2010 年 8 月の累積的な更新プログラム (英語)
- SharePoint Foundation 2010 の 2010 年 8 月の累積的な更新プログラム (英語)
- SharePoint Server 2010 の 2010 年 6 月の累積的な更新プログラム (2010 年 6 月に提供された統合的な更新プログラムはありませんでした)
- SharePoint Foundation 2010 の 2010 年 6 月の累積的な更新プログラム
Service Pack 1 をご期待ください。 皆様のために作成した Service Pack です。
Service Pack 1 の最新情報については、CAPES のブログ ( https://blogs.technet.com/b/office_sustained_engineering/ (英語)) をご覧ください。
これはローカライズされたブログ投稿です。原文の記事は、「Service Pack 1 for SharePoint 2010 Coming Soon…」をご覧ください。