サンドボックス ソリューション: 階層とリソース ポイントの導入
原文の記事の投稿日: 2011 年 6 月 27 日 (月曜日)
最近、サンドボックス ソリューションに関するドキュメントが更新されて、階層とリソース ポイントに関する新しい情報が含まれるようになりました。このブログ投稿では、この 2 つの新しい概念について簡単に説明し、詳細な情報が記載されている新しい記事や更新された記事へのリンクを示します。
階層
サンドボックス ソリューション サービスにおける階層は、動作の適切さ (または不適切さ) に基づいてサンドボックス ソリューションをグループ化する手段を提供するものです。サンドボックス ソリューション サービス内では、2 つ以上の階層を設定できます (既定では、自動的に 1 つです)。以下の図に示されているように、各サンドボックス ソリューションは、1 つのアプリケーション ドメイン内で実行します。アプリケーション ドメインはワーカー プロセス内で実行し、ワーカー プロセスは 1 つの階層内に存在します。1 つのワーカー プロセス内に 1 つ以上のアプリケーション ドメイン (基本的に、1 つ以上のサンドボックス ソリューション) を持つことができ、1 つの階層内に 1 つ以上のワーカー プロセスを持つことができます。
この構造によって、サンドボックス ソリューションをグループ化または分離して、パフォーマンス、セキュリティ、および信頼性を向上できます。サンドボックス ソリューションはシステム リソースの使用状況を監視されているため、特定のサンドボックス ソリューションによるリソースの使用が急増すると、そのソリューションと、同じワーカー プロセス内の他のすべてのサンドボックス ソリューションが停止されます。リソースを多く使用するサンドボックス ソリューションが次に実行するときには、これを別の階層で実行し、他のサンドボックス ソリューションに影響を及ぼさないように、階層を構成できます。
階層の詳細については、「Sandboxed solutions overview (SharePoint Server 2010)」の「Understanding the sandboxed solutions service (英語)」を参照してください。
サンドボックス ソリューション サービス内で階層を計画する方法については、「Plan sandboxed solutions (SharePoint Server 2010)」の「Plan sandboxed solutions service tiers (英語)」を参照してください。
Windows PowerShell を使用して階層を構成する例については、「Configure sandboxed solutions service tiers (SharePoint Server 2010) (英語)」を参照してください。
リソース ポイント
前述のように、サンドボックス ソリューションは、システム リソースの使用量を監視されています。監視されるシステム リソースは 15 種類です (リソース メジャーと呼ばれます)。このリソース メジャーのいずれかが、事前に定義されたしきい値に達するか、またはその値を超えると、サイト コレクション全体に対して設定されているクォータに向かって、リソース ポイントがカウントされます。サンドボックス ソリューションがシステム リソースを使用するときに、これが 1 日全体をとおして繰り返し発生します。リソース ポイントが十分に累積されてサイト コレクションのクォータに達すると、ソリューションの日単位リソース利用状況の更新タイマー ジョブが実行されるまで (別の時刻に実行するように変更していない限り、通常、毎晩)、そのサイト コレクション内のすべてのサンドボックス ソリューションが停止されます。
既定のリソース ポイント制限は慎重にテストされており、サンドボックス ソリューションが使用される多くのシナリオに適したものになっています。しかし、ファーム管理者は、サンドボックス ソリューションの影響を受ける 15 種類のリソース メジャーについて、リソース ポイントの割り当てを調整できます。
リソース メジャーとその既定の設定の一覧については、「サンドボックス ソリューションのリソース使用率制限」(https://go.microsoft.com/fwlink/?linkid=217149&clcid=0x411) を参照してください。
リソース ポイントの詳細については、「Sandboxed solutions overview (SharePoint Server 2010)」の「Understanding quotas and resource points (英語)」を参照してください。
リソース ポイントを計画する方法については、「サンドボックス ソリューションを計画する (SharePoint Server 2010)」の「サンドボックス ソリューションのリソース配分状況クォータを計画する」を参照してください。
リソース ポイントを自分のシナリオに合うようにカスタマイズする方法の例については、「Configure resource points for sandboxed solutions (SharePoint Server 2010) (英語)」を参照してください。
Cern McAtee
テクニカル ライター
SharePoint IT Pro コンテンツ パブリッシング
これはローカライズされたブログ投稿です。原文の記事は、「Sandboxed solutions: Introducing tiers and resource points」をご覧ください。