Share via


Visio 2016 を更新後、既定のアプリケーションの関連付けが外れる

こんにちは、Office サポート チームの西田です。
本記事では新たに確認された、Visio 2016 を更新することにより、既定のアプリケーションの関連付けが外れる問題について 説明します。

 

現象:
ユーザーが Visio ファイルを一度も開いたことがない状態で、インストール済みの Office 2016 (クイック実行版、Current Channel) のバージョンを 1607 (ビルド 7167.2040) 以上に更新したあと、 拡張子が vsdx や vsd などの Visio ファイルに設定されていた、既定のアプリケーションの関連付けが外れる事象が発生します。

例えば、これまでは Visio 2016 で開かれていた vsdx ファイルをダブルクリックで開こうとすると、 アプリケーションの関連付けが行われていない状態となっているため、どのアプリケーションでファイルを開くかを選択させる ウィンドウが起動します。

 

原因:

Office 2016 のバージョンを 1607 (ビルド 7167.2040) 以上に更新する際に、 Visio ファイルの アプリケーション関連付け に関する、以下のレジストリが削除されます。

 

キー : HKEY_CLASSES_ROOT\.vsdx
名前 : (Default)
種類 : REG_SZ
値 : Visio. Drawing.15

このレジストリは、既定のアプリケーション関連付け情報を保持するレジストリです。

※ Office 2016 を更新する前に Visio ファイルを開いていた場合は、 別のレジストリに Visio ファイルの関連付け情報が登録されるため、 上記のレジストリが削除されたとしても、本現象が発生ません。
 

状況:
Version 1705 で該当の情報が削除されないように修正を行いました。
なお、すでに原因に記載されたレジストリが削除された環境については、後述の対処方法を実施ください。
 

対処方法:

方法1: クイック修復を実行します。

方法2:  削除された、Visio ファイルの アプリケーション関連付け に対応するレジストリを追加します。

- 例:vsdx ファイルの場合
1. Visio 未起動の状態で、レジストリ エディタを起動します。
[ファイル名を指定して実行] の入力ダイアログに regedit と入力すると起動できます。
2. 削除されてしまった以下のレジストリを、手動で追加します。

キー : HKEY_CLASSES_ROOT\.vsdx
名前 : (Default)
種類 : REG_SZ
値 : Visio. Drawing.15

3. レジストリ設定後、vsdx ファイルをダブルクリックし、Visio 2016 で開けるか確認します。

vsd, vss ファイル等の場合も、上述と同じ要領で、対応するレジストリ配下に 値を追記します。

 

その他:
この問題は、冒頭に記載したとおり Version 1606 以前の環境で一度も Visio ファイルを開いたことが無い環境で発生します。
一度でも開いたことがある環境では対象は不要です。

この問題につきましては、Version 1705 で修正を行いました。
Version 1606 以前から Version 1705 へ更新する場合は発生しません。

Version 1606 以前から、Version 1607 から 1704 のいずれかへの更新の際を行った環境については、その後 Version 1705 に更新しても修正の効果は得られないため、前述の対処方法を実施します。
 

※ 本情報の内容 (添付文書、リンク先などを含む) は、作成日時点でのものであり、予告なく変更される場合があります。