XenApp “express” (Azure RemoteApp 後継) に関する最新情報 as of 2016.08
こんにちは、マイクロソフトの前島です。
本日、Citrix / Microsoft 共催のバーチャルイベントが開催されました。前回記事でお伝えした情報からの差分を中心に、大まかにまとめてみます。
(オンデマンド版もご視聴いただけるようになっていますので、ご興味のある方はできる限り直接ご視聴いただくことをお勧めします)
■ 5行でサマリーすると…
- Citrix と Microsoft が “Comprehensive Partnership (包括的な提携)” を行っていくことが改めて発表されました
- XenApp “express” は Azure RemoteApp の後継として、Azure Marketplace 経由で提供されます
- クラウド上で VDI サービスを提供する XenDesktop - Windows 10 service on Azure も登場します
- 他の協業施策の具体例として、Windows Server 2016 の Day 1 サポートや、Azure AD 経由で Citrix Receiver を使ったシングルサインオン・シナリオが紹介されました
- 価格体系やサポート体制等の情報公開、実環境を使ったデモ等は行われませんでした。9月末の Ignite で、初のデモを予定していることが伝えられました。
■ XenApp “express “ 関連最新情報
先日の発表から大きなアップデートはありませんでしたが、Azure Marketplace での提供を予定していることが伝えられ、実際の画面イメージが紹介されました。画面キャプチャーを3枚ほど添付します。
その他、次のような発表がありました。
- Bill Burley (Citrix Corporate VP & GM) からの発言において、XenApp “express” Technical Preview は11月開始予定であると伝えられました。(既報では 2016年第四四半期 という発表でした)
- 9月末の Ignite で、 XenApp “express” の実環境デモを行う予定である旨、改めて発表されました。
- 特に具体的な情報が出たわけではありませんが、Azure RemoteApp からの移行プログラムに着手していることも、改めて発表されました。
■ XenDesktop for Windows 10 on Azure 関連最新情報
XenApp “express” とは別に、クラウド上での VDI を実現するサービス “XenDesktop - Windows 10 service on Azure” の紹介も行われました。こちらは、5月に行われた Citrix Synergy というイベントで発表済みの内容を踏襲するものです。
マイクロソフトは、 Windows 10 をクラウド(Azure)上で商用利用いただけるように現在準備を進めていますが、その流れで近い将来、Citrix XenDesktop ベースの マネージド型 VDI サービスも登場します。
ベーステクノロジーがXenApp ベースなのか XenDesktop なのかという違いはありますが、基本コンセプトやアーキテクチャーは XenApp “express” とほぼ同じです。
■ その他
- 今後の予定については、下記スライドにまとめられる形で紹介されました。XeApp “express” および XenDesktop Windows 10 service for Azure 以外では、Citrix VDI 環境での Skype サポートなどがあげられています。(いずれも Citrix Synergy にて発表済みの内容を踏襲するものです)
- Citrix Receiver のシングルサインオン対応については、画面キャプチャーの形で紹介されました。
- 本イベントに関する問い合わせ窓口が設けられています。ご不明な点がある場合は、直接 webcast@citrix.com までお問い合わせください。