Imagine Cup 2017 振り返り ~日本予選大会 東大と東工大が日本代表に決定~
みなさん、こんにちは。
今年15周年を迎えた世界最大の学生向けテクノロジーコンテスト「Imagine Cup 2017」が7月24日から2日間、米国・シアトルにて開催されました。少し時間が経ってしまいましたが、日本予選大会から世界大会にいたるまでの道のりを本ブログで振り返りたいと思います。
#01 Imagine Cup 2017 振り返り ~日本予選大会 東大と東工大が日本代表に決定~ #02 Imagine Cup 2017 振り返り ~世界大会準備に励む日本代表チーム~ #03 Imagine Cup 2017 振り返り ~世界大会 Day 1~ #04 Imagine Cup 2017 振り返り ~世界大会 Day 2~ #05 Imagine Cup 2017 振り返り 番外編 ~古川享さん邸 訪問~
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#01 Imagine Cup 日本予選大会 東大と東工大が日本代表に決定!
2017年3月22日 Microsoft Innovation Day 2017にて「Imagine Cup 日本予選大会」を実施しました。最終選考に残った以下9チームが日本代表の座をかけプレゼンテーションに臨みました。技術やソリューションはもちろんのこと、ビジネスとしての実現性も問われる本大会ですが、今年は世界大会をふまえ、全て英語で行っていただきました。皆さん本当にお疲れさまでした。
AZURE EAGLE(京都情報大学院大学)
老人ホーム自動巡廻ロボット EAGLE113 Azure を開発。複数の老人ホームを統合的に監視するロボットソリューションで、集積データを業務最適化や医療 情報として利活用できます。ターゲットとソリューションが明確でとても分かりやすいプレゼンテーションでした。また実際に老人ホームでユーザーテストをされている点も高く評価されていました。
BOTIO(岐阜高専専攻科、首都大学東京、東京工業大学) Botがパーソナリティをつとめる、ユーザーにパーソナライズされたラジオ BOTIO を開発。アニメーションとビデオをうまく活用して使用シーンを分かりやすく説明、引き込まれるプレゼンテーションでした。Microsoft Student Partners で結成されたチームです!
Cyder(明石工業高等専門学校) ARお手本機能、自動採点機能、練習サポート機能の3つの機能によって、誰でも気軽にダンスを楽 しめる場所を提供するソリューション、Aktiva を開発。高専生ならではの特大ハードウェアで会場の注目を浴びていました。
Deportare (東京大学大学院)
スポーツプレーヤのフォームや動きを確認・修正できるようにしてスポーツトレーニングを支援するシステム Deportare (デポルターレ) を開発。なんと今回1人でエントリーされました。そして本大会唯一の HoloLensを使ったソリューションです。
GROOVE (首都大学東京、東京工業大学、東京大学 ) ダンサーの表現拡張と演出総合制御を目的とした手袋型デバイス GROOVE を開発。彼らのパフォーマンスでいっきに場が湧きました!
NeuroVoice (東京大学大学院 ) 入力された音声を深層学習を用いて任意の人の声に変換するシステム NeuroVoice を開発。新しい発想と著名人の音声を使ったデモに会場にいるお客様も魅了されていました。
The Drone Men(鳥羽商船高等専門学校)
Drone を利用した災害の防止・軽減のための地図作成システム Mitsubachizu を開発。地図をなぞるとその通りに Drone が飛行し災害の様子をレポートしてくれます。災害の多い日本はもちろんのこと世界中で活用できそうなソリューションです。
TITAMAS (東京工業大学 ) 視覚障碍者向けスマート白杖デバイス Walky。前方の障害物を音声で知らせてくれるというソリューションは、メンバーの身近にいる視覚障害を持つ方に安心して外出してほしいという願いでがきっかけで生まれました。
Team Goods (東京大学、法政大学 ) インターネットに分散するお店の口コミを自動収集し、口コミの傾向と店舗間の比較をレポート にて自動報告するプロダクト Repoty を開発。すでに会社を設立しクライアントもいるというスタートアップチームです。
また審査員としてIT業界及びスタートアップ業界の第一線で活躍されている方々にご参加いただきました。ご協力本当にありがとうございました。
落合陽一 様: メディアアーティスト, 筑波大学助教 デジタルネイチャー研究室主宰,VRC理事
澤山陽平 様: 500 Startups Japan マネージングパートナー
野々村健一 様 : IDEO Tokyo Director, Business Design & Development
古川享 様: 慶應義塾大学 教授
本荘修二 様: 本荘事務所代表(経営コンサルタント), 多摩大学(MBA)客員教授
安達理 : マイクロソフト ディベロップメント株式会社 代表取締役 社長
審査はプレゼンテーションの他、展示会場に移動して実機を触っていただく形ででも実施いただきました。
そしていよいよアワード発表!
優秀賞を獲得したのは以下の2チームです。
チーム「TITAMAS」(東京工業大学)
チーム「NeuroVoice」(東京大学大学院)
<アワード>
- 賞金 10 万円
- JAL マイレージ
- Slush Tokyo 出場枠
- Imagine Cup 世界大会出場に向けた支援
- (グロービス/グロービス経営大学院、ベルリッツ・ジャパン、日本マイクロソフト)
その他オーディエンス賞及びスポンサー賞も表彰されました。
オーディエンス賞
チーム「NeuroVoice」(東京大学大学院)
賞金 5 万円
500 Startups Japan 賞
チーム「TITAMAS」(東京工業大学)
LINE 賞
チーム「NeuroVoice」(東京大学大学院)
リクルートホールディングス賞
チーム「TITAMAS」(東京工業大学)
日本代表に選ばれた2チームにはこれから3か月をかけて世界大会に向けて準備いただきます!
本予選大会の様子は以下でもご確認いただけます。
<マイクロソフト公式ブログ>
2017 年度 Imagine Cup 世界大会 日本代表チームのご紹介
<メディア>
・マイナビニュース - アイデア花開く - 未来を作る若者のITコンテスト「Imagine Cup 2017」国内予選 ・CNET Japan - 学生コンテスト「Imagine Cup 2017」予選大会--“スマート白杖”などが本戦へ ・TECH WAVE - [速報] 日本選考結果 ビル・ゲイツ氏入魂の学生技術コンテスト「ImagineCup2017」 日本トップ学生10チームが最終プレゼン