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みなさん、こんにちは!
本日の記事には、MDT の便利な変数をご紹介します。
MDT の変数を使う理由は1つ: OS 展開を手作業なしで行うことです。それをゼロタッチインストールと呼びます。
MDT の1つの重要なメリットは、変数を利用することで、応答ファイル(unattend.xml)を動的に展開時に編集ができることです。こうして、通常 Windows ADK に含まれている Windows SIM(System Imaging Manager)ツールを利用することもなく、OS 展開を自動化できるようになります。(個人的には SIM ツールを使う必要がないことが1番うれしいですw)
MDT の全変数リファレンスガイドがこちらからアクセスできますが、公開されている変数の数が非常に多いため、一番便利なものをこちらに紹介しようと思いました。
OS 展開をゼロタッチにするには、基本的 展開時の MDT ウィザードをスキップして、そのウィザード画面が求めていた情報を変数で定義する必要があります。MDT ウィザード画面系の変数は Skip から始まるものです。以下の変数を利用すれば、基本的すべてのウィザードをスキップできます。
以下にご紹介する変数は「Customsettings.ini」で利用可能な変数です。
- _SMSTSOrgName: OS を展開する時に表示される、会社名(値例:Contoso)
- OSInstall: OS展開を許可する(値例:YES)
- SkipCapture: OSキャプチャーのウィザードをスキップ(値例:NO)
- SkipProductKey: プロダクトキーを指定するウィザードをスキップ(値例:YES)
- SkipComputerBackup: コンピューターのバックアップを設定するウィザードをスキップ(値例:YES)
- SkipBitLocker: BitLockerを設定するウィザードをスキップ(値例:YES)
- SkipBDDWelcome: ようこそ画面をスキップ(値例:YES)
- SkipUserData: ユーザーデータ移行に関するウィザードをスキップ(値例:YES)
- UserDataLocation: USMTが移行の際、ユーザーデータを格納するパス(USMTを利用しない場合:NONE)
- AdminPassword: ローカル管理者アカウントのパスワードを定義("Administrator" アカウントのパスワード)
- SkipAdminPassword: ローカル管理者アカウントのパスワードを定義するウィザードをスキップ(値例:YES)
- KeyboardLocale: キーボードの言語(値例:ja-JP)
- UserLocale: OS のリージョン設定 (値例:ja-JP)
- UILanguage: OS の表示言語 (値例:ja-JP)
- SkipLocaleSelection: 言語選択ウィザードをスキップ (値例:Yes)
- TimeZoneName: タイムゾーン (値例:Tokyo Standard Time)
- SkipTimeZone: タイムゾーンを指定するウィザードをスキップ(値例:YES)
- JoinDomain: 参加するドメイン名 (値例:contoso)
- DomainAdmin: ドメイン参加アカウント (値例:admin)
- DomainAdminDomain: ドメイン参加アカウントのドメイン名 (値例:contoso)
- DomainAdminPassword: ドメイン参加アカウントのパスワード (値例:Password)
- MachineObjectOU: ドメイン参加する OU を定義 (値例:OU=Computers,OU=Laptops,DC=contoso,DC=local)
- SkipDomainMembership: ドメイン参加構成ウィザードをスキップ (値例:Yes)
- OSDComputerName: コンピューター名を指定(値例:PC01)
- UserDomain: MDT の展開共有にアクセスするアカウントのドメイン(値例:contoso)
- UserID: MDT 展開共有にアクセスするユーザーアカウント (値例:admin)
- UserPassword: MDT 展開共有にアクセスするアカウントのパスワード (値例:Password)
- FinishAction: タスクシーケンスの最終アクション (値例:REBOOT)
- SkipSummary: タスクシーケンス実行前のサマリー画面をスキップ (値例:NO)
- SkipFinalSummary: タスクシーケンス実行後のサマリー画面をスキップ (値例:YES)
上記の変数以外に変数は山ほどありますので、必要に応じてMDTの変数ガイドをご参照ください。