Azure Database Migration Service の一般提供を開始
執筆者: Raghavendran Gururajan (Principal PM Manager)
このポストは、2018 年 5 月 7 日に投稿された Azure Database Migration Service now generally available の翻訳です。
このたび、Azure Database Migration Service (DMS) の一般提供を開始しました。このサービスを利用すると、最小限のダウンタイムでさまざまなソースから Azure データ プラットフォームへデータベースをシームレスに移行できます。これにより IT インフラストラクチャの最適化を目指す組織は、ビジネス変革に必要な時間とリソースを確保することができます。
Azure DMS では、クラウド移行作業の複雑さを解消するために、Data Migration Assistant (英語)、SQL Server Migration Assistant (機械翻訳)、Database Experimentation Assistant (英語) といった実績のある移行エンジンの機能を 1 つの便利なサービスに統合しています。旧バージョンの Microsoft SQL Server からアップグレードする場合でも、Oracle、Sybase、DB2、MySQL から移行する場合でも、最適な移行エクスペリエンスが得られるようにチューニングされています。また、ガイド付きのわかりやすい手順によりタスクが効率化されており、ダウンタイムを最小限に抑えられ、移行中でも通常どおりの運用が可能です。
まず、移行元のデータベースの評価を実施して、移行作業の障害となりそうな課題や機能の互換性を確認し、必要に応じて回避策を実装します。次に、移行プロセスを開始します。関連する手順はすべて Azure DMS が実行します。これは、マイクロソフトの長年のテストから導き出されたベスト プラクティスを反映した、耐障害性を備えた完全自動のワークフローです。
実際に Azure DMS をご利用になったお客様やパートナー様からは、次のように高い評価をいただいています。
Azure Database Migration Service のおかげで、Azure へのデータベース移行作業を成功させることができました。たった 2 か月で 100 以上のデータベースを Azure に移行でき、ダウンタイムやデータ損失は一切ありませんでした。もし他の方法で実施していたら 6 か月以上はかかり、数日から数週間分のダウンタイムが発生していたことでしょう。SQL ワークロードをほぼシームレスにクラウドに移行できたのは、DMS チームの協力のおかげです。
Greg Matuskovic 氏 (Willis Towers Watson、IT エグゼクティブ兼サービス担当ディレクター)
Azure Database Migration Service は、あらゆる場面で大いに役立ちます。まず、変更が必要な箇所を警告してくれます。次に、データ転送が高速なうえに、進捗状況を確認することがきます。さらに、動的テーブルへの転送前に静的テーブルにデータを転送することができるのは、非常に助かります。このプロセスのおかげで、移行時のダウンタイムを大幅に縮小できました。このプレビューに参加できたことをたいへん嬉しく思います。
Jeff Schwartz 氏 (Innovative Systems、ホステッド サービス担当マネージャー)
組織の移行元および移行先のデータ プラットフォームに沿った移行計画を作成する際は、データベース移行ガイド (英語) を参照してください。クラウド移行の概要については、Azure Migration Center をご覧ください。
利用開始のステップ
- まず、無料の Azure アカウントを作成するか、既存のアカウントにサインインします。
- ExpressRoute または VPN でサイト間の接続を確立します。
- Azure DMS の詳細を確認します。
関連情報
- Azure DMS に関してよく寄せられる質問
- Azure へのデータ移行に関するお客様事例 (英語)
- Azure DMS の前提条件