[翻訳] Creating Connected Data Source Extensions "接続先データソース拡張の作成"
Creating Connected Data Source Extensions “接続先データソース拡張を使用する”の翻訳となります。(補足事項は見づらいので、最後に持っていってしまいました)
(2009.1.4 追加)
まとめページを作りました。他のリファレンスを参照される際や、戻る際はこちらからどうぞです!
Microsoft Identity Integration Server 2003 Developer Reference
* 今日の翻訳対象 *
Creating Connected Data Source Extensions
Ø Creating a Connected Data Source Extension in Visual Basic .NET
Ø Creating a Connected Data Source Extension in C#
接続先データソース拡張の作成
接続先データ ソース拡張とは、次のインターフェイスを実装する .NET Framework クラスライブラリです。
- IMAExtensibleCallExport
- IMAExtensibleFileExport
- IMAExtensibleFileImport
注意 接続先データ ソース拡張の作成に System.DirectoryServices を使いたい場合は、 .NET Framework の 1.1 QFE 以降を使用する必要があります。
インポート専用の接続先データソース拡張を作成する場合は、IMAExtensibleFileImport インターフェイスを実装する必要があります。IMAExtensibleFileImport インターフェイスは次の処理を実行します。
- 接続先データ ソースへの接続。
- 同期対象のデータの読み取り。
- 読み取ったデータから XML ファイルを生成。
- 接続先データ ソースへの接続のクローズ。
エクスポート専用の接続先データ ソース拡張の場合は、IMAExtensibleCallExport またはIMAExtensibleFileExport インターフェイスを実装します。IMAExtensibleCallExport インターフェイスは次の処理を実行します。
- 接続先データ ソースへの接続。
- 1 回につき 1 つの CSEntry オブジェクトのエクスポート。
- 接続先データ ソースからの切断。
IMAExtensibleFileExport インターフェイスは次の処理を実行します。
- 同期済データの入ったファイルの生成。
- 生成したファイルの処理。
たとえば、 IMAExtensibleFileExport を使用すると、同期済データの入った LDAP Data Interchange Format (LDIF) ファイルを生成し、生成したファイルを使用するユーティリティを起動し、同期データを接続先データ ソースにインポートするといった処理が可能です。
接続先データ ソース拡張を作成する際に実装するインターフェイスは、Extensible Connectivity Management Agent (ECMA) に設定されているステップ タイプおよびエクスポート モードで決まります。ステップタイプとエクスポートモードは、ECMA の作成時に設定します。
以下の表は、実装すべきインターフェイスを ECMA で使用可能な設定シナリオ別に示したものです。
ステップ タイプ |
エクスポートモード |
実装するインターフェイス |
Import and export |
コールベース |
IMAExtensibleFileImport およびIMAExtensibleCallExport |
Import and export |
ファイル ベース |
IMAExtensibleFileImport およびIMAExtensibleFileExport |
Import-only |
コールベース |
IMAExtensibleFileImport* およびIMAExtensibleCallExport |
Import-only |
ファイル ベース |
IMAExtensibleFileImport* およびIMAExtensibleFileExport |
Export-only |
コールベース |
IMAExtensibleFileImport およびIMAExtensibleCallExport* |
Export-only |
ファイル ベース |
IMAExtensibleFileImport およびIMAExtensibleFileExport* |
* MIIS サーバーでは以下にリストするメソッドの実装を必要としますが、このタイプの接続先データソース拡張の場合、星印のついたインターフェイスは、現在、MIIS サーバーに使用されていません。必要とされるけれども MIIS サーバーが使用しないインターフェイスについては、メソッド実行時に EntryPointNotImplementedException を投げることができます。
すべての接続先データ ソース拡張で、IMAExtensibleFileImport インターフェイスと GenerateImportFile メソッドを実装する必要があります。IMAExtensibleFileImport インターフェイスの他に、拡張処理のエクスポートモードに応じて次のいずれかのインターフェイスを実装する必要があります。
エクスポートモード |
実装するインターフェイス |
メソッド |
コールベース |
IMAExtensibleCallExport |
BeginExportEndExportExportEntry |
ファイルベース |
IMAExtensibleFileExport |
DeliverExportFile |
カスタム データのインポート
IMAExtensibleFileImport.GenerateImportFile メソッドでファイルをインポートする場合、アプリケーションはカスタムデータを作成することも可能です。カスタムデータは、差分更新を示す指標として、あるいはアプリケーション固有データを格納するために使用することができます。管理エージェントの作成時、あるいは新規管理エージェントの作成時にサーバー設定をインポートした時点では、<custom-data> タグに格納されたカスタム データは空の状態です。アプリケーションは、GenerateImportFile メソッドを実装し、ファイルのインポート、カスタムデータのサーバーへの書き込みを実行します。具体的な手順は以下のようになります。
- GenerateImportFile メソッドを実装する。
- fFullImport パラメータに true を設定し、GenerateImportFile メソッドにカスタム データがセットされていることを示す。
- GenerateImportFile の customData パラメータ内でカスタム データを指定する。
カスタム データのエクスポート
サーバー設定または管理エージェントのファイルへのエクスポートは IMAExtensibleFileExport.DeliverExportFile で行います。MIIS サーバーのカスタム データが、すべての非暗号化データと一緒にエクスポートされます。
[Visual Basic .NET]
以下は、コールベースのパスワード拡張のクラス宣言部を作成する Visual Basic .NET のサンプルコードです。
Imports Microsoft.MetadirectoryServices
Public Class Sample_CallBased_Extension
Implements IMAExtensibleFileImport
Implements IMAExtensibleCallExport
Public Sub GenerateImportFile(ByVal fileName As String, _
ByVal connectTo As String, _
ByVal user As String, _
ByVal password As String, _
ByVal configParameters As Microsoft.MetadirectoryServices.ConfigParameterCollection, _
ByVal fFullImport As Boolean, _
ByVal types As Microsoft.MetadirectoryServices.TypeDescriptionCollection, _
ByRef customData As String) _
Implements Microsoft.MetadirectoryServices.IMAExtensibleFileImport.GenerateImportFile
' TODO: このメソッドを実装する場合はこのthrow 文を削除します。
End Sub
Public Sub BeginExport(ByVal connectTo As String, _
ByVal user As String, _
ByVal password As String, _
ByVal types As Microsoft.MetadirectoryServices.TypeDescriptionCollection) _
Implements Microsoft.MetadirectoryServices.IMAExtensibleCallExport.BeginExport
' TODO: このメソッドを実装する場合はこのthrow 文を削除します。
End Sub
Public Sub EndExport() Implements Microsoft.MetadirectoryServices.IMAExtensibleCallExport.EndExport
' TODO: このメソッドを実装する場合はこのthrow 文を削除します。
End Sub
Public Sub ExportEntry(ByVal modificationType As Microsoft.MetadirectoryServices.ModificationType, _
ByVal changedAttributes() As String, _
ByVal csentry As Microsoft.MetadirectoryServices.CSEntry) _
Implements Microsoft.MetadirectoryServices.IMAExtensibleCallExport.ExportEntry
' TODO: このメソッドを実装する場合はこのthrow 文を削除してください。
End Sub
End Class
[C#]
以下は、コールベースのパスワード拡張のクラス宣言部を作成する C# のサンプルコードです。
using System;
using Microsoft.MetadirectoryServices;
namespace SampleCDExtension
{
public class Sample_CallBased_Extension : IMAExtensibleFileImport, IMAExtensibleCallExport
{
public Sample_CallBased_Extension()
{
//
// TODO: コンストラクタロジックをここに追加します。
//
}
public void GenerateImportFile(
string fileName,
string connectTo,
string user,
string password,
ConfigParameterCollection configParameters,
Boolean fFullImport,
TypeDescriptionCollection types,
ref string customData
)
{
// TODO: このメソッドを実装する場合はこのthrow 文を削除します。
}
public void BeginExport(
string connectTo,
string user,
string password,
ConfigParameterCollection configParameters,
TypeDescriptionCollection types
)
{
// TODO: このメソッドを実装する場合はこのthrow 文を削除します。
}
public void ExportEntry(
ModificationType modificationType,
string[] changedAttributes,
CSEntry csentry
)
{
// TODO: このメソッドを実装する場合はこのthrow 文を削除します。
}
public void EndExport()
{
// TODO: このメソッドを実装する場合はこのthrow 文を削除します。
}
}
}
[Visual Basic .NET]
以下は、ファイルベースのパスワード拡張のクラス宣言部を作成するサンプル コードです。
Imports Microsoft.MetadirectoryServices
Public Class Sample_CallBased_Extension
Implements IMAExtensibleFileImport
Implements IMAExtensibleFileExport
Public Sub GenerateImportFile(ByVal fileName As String, _
ByVal connectTo As String, _
ByVal user As String, _
ByVal password As String, _
ByVal configParameters As Microsoft.MetadirectoryServices.ConfigParameterCollection, _
ByVal fFullImport As Boolean, _
ByVal types As Microsoft.MetadirectoryServices.TypeDescriptionCollection, _
ByRef customData As String) _
Implements Microsoft.MetadirectoryServices.IMAExtensibleFileImport.GenerateImportFile
' TODO: このメソッドを実装する場合はこのthrow 文を削除します。
End Sub
Public Sub DeliverExportFile(ByVal fileName As String, _
ByVal connectTo As String, _
ByVal user As String, _
ByVal password As String, _
ByVal configParameters As Microsoft.MetadirectoryServices.ConfigParameterCollection, _
ByVal types As Microsoft.MetadirectoryServices.TypeDescriptionCollection) _
Implements Microsoft.MetadirectoryServices.IMAExtensibleFileExport.DeliverExportFile
' TODO: このメソッドを実装する場合はこのthrow 文を削除します。
End Sub
End Class
[C#]
以下は、ファイルベースのパスワード拡張のクラス宣言部を作成するサンプル コードです。
using System;
using Microsoft.MetadirectoryServices;
namespace SampleCDExtension
{
public class Sample_CallBased_Extension : IMAExtensibleFileImport, IMAExtensibleFileExport
{
public Sample_CallBased_Extension()
{
//
// TODO: コンストラクタロジックをここに追加します。
//
}
public void GenerateImportFile(
string fileName,
string connectTo,
string user,
string password,
ConfigParameterCollection configParameters,
Boolean fFullImport,
TypeDescriptionCollection types,
ref string customData
)
{
// TODO: このメソッドを実装する場合はこのthrow 文を削除します。
}
public void DeliverExportFile(
string fileName,
string connectTo,
string user,
string password,
ConfigParameterCollection configParameters,
TypeDescriptionCollection types
)
{
// TODO: このメソッドを実装する場合はこのthrow 文を削除します。
}
}
}
例外
Microsoft.MetadirectoryServices 名前空間には、MIIS の接続先データ ソース拡張固有の例外として次の例外が用意されています。例外を発生させるまたはキャッチするタイミングについては、Exceptions を参照してください。
- BadServerCredentialsException
- EntryExportException
- EntryPointNotImplementedException
- ExtensibleExtensionException
- FatalEntryExportException
- ServerDownException
- UnexpectedDataException
関連情報
Visual Basic .NET で接続先データ ソース拡張を作成する
C# で接続先データ ソース拡張を作成する
Visual Basic .NET で接続先データ ソース拡張を作成する
このトピックでは、Visual Basic .NET および Visual Studio 2005 で拡張可能管理エージェント用の接続先データ ソース拡張を作成する方法を解説します。
パスワード拡張プロジェクトを作成するには、展開先システムに Microsoft.MetadirectoryServices アセンブリをコピーし、手動でアセンブリへの参照を作成する必要があります。
Microsoft.MetadirectoryServices アセンブリは [Microsoft Identity Integration Server] プログラム フォルダ内の [bin\assemblies] フォルダにあります。Microsoft Identity Integration Server のデフォルトフォルダは C:\Program Files\Microsoft Identity Integration Server\bin\assemblies\ です。
接続先データ ソース拡張を作成するには、次の手順を実行します。
- 新規 Visual Basic クラス ライブラリ プロジェクトの作成。
- Microsoft.MetadirectoryServices アセンブリへの参照の追加。
- インターフェイスの実装。
- クラス ライブラリのビルド。
- 拡張用フォルダへの接続先データ ソース拡張のインストール。 (任意)
Visual Studio 2005 で Visual Basic .NET クラス ライブラリプロジェクトを新規に作成する
- [スタート] をクリックし、[すべてのプログラム] をポイントし、[Microsoft Visual Studio 2005] をクリックします 。
Visual Studio 2005 の開発環境が画面上に表示されます。
- [File] メニューで [New] をポイントし、続いて [Project] をクリックします。
- [New Project] ダイアログ ボックスの [Project Types] で、[Visual Basic] をクリックします。
- [Template] メニューで [Class Library] をクリックします。
- [Name] ボックスで、 作成するルール拡張の名前を入力し、[Browse] をクリックします。
- プロジェクト ファイルを保存する場所を参照し、[Open] をクリックし、続いて [OK] をクリックします。
[ソリューションエクスプローラ] 上に作成したプロジェクト名が表示されます。
注意 プロジェクトは、ネットワーク上ではなくローカル コンピュータ上に保存することを推奨します。
Microsoft.MetadirectoryServices アセンブリへの参照の追加
-
- Visual Studio 2005 の [Project] メニューで、[Add Reference] をクリックします。
- [Add Reference] ダイアログ ボックスの [.NET] タブで、[Microsoft.MetadirectoryServices] をクリックし、続いて [OK] をクリックします。[Component Name] 一覧にファイルが表示されない場合は、[Browse] タブをクリックします。アセンブリ ファイルのあるフォルダを参照し、”Microsoft.MetadirectoryServices.dll” をクリックしたら、[Open] をクリックします。
- [OK] をクリックし、[Add Reference] ダイアログ ボックスをクローズします。 [ソリューションエクスプローラ] に、参照先の一つとして Microsoft.MetadirectoryServices が表示されます。
拡張にはインポートおよびエクスポート インターフェイスを実装する必要があります。インポート インターフェイスには IMAExtensibleFileImport インターフェイスを実装することができます。エクスポート インターフェイスとしては、コールベースのデータ ソースの場合は IMAExtensibleCallExport インターフェイスを、ファイルベースのデータ ソースの場合は IMAExtensibleFileExport インターフェイスを実装します。
インターフェイスを実装する
Class1 の名前を作成したクラス名に変更します。
"Implements Microsoft.MetadirectoryServices.IMAExtensibleFileImport" と入力し、IMAExtensibleFileImport インターフェイスを実装します。[Enter] キーを押すと、次のコードが表示されます。
Public Sub GenerateImportFile(ByVal fileName As String, ByVal connectTo As String, ByVal user As String, ByVal password As String, ByVal configParameters As Microsoft.MetadirectoryServices.ConfigParameterCollection, ByVal fFullImport As Boolean, ByVal types As Microsoft.MetadirectoryServices.TypeDescriptionCollection, ByRef customData As String) Implements Microsoft.MetadirectoryServices.IMAExtensibleFileImport.GenerateImportFile
End Sub
- 1 つ目の Implements 文の後の行で、データをコールベースのデータ ソースにエクスポートする場合は、"Implements Microsoft.MetadirectoryServices.IMAExtensibleCallExport" と入力してIMAExtensibleCallExport インターフェイスを実装します。IMAExtensibleFileExport インターフェイスを実装する場合は、"Implements Microsoft.MetadirectoryServices.IMAExtensibleFileExport" と入力します。
IMAExtensibleCallExport インターフェイスを実装した場合、次のコードが表示されます。
Public Sub BeginExport(ByVal connectTo As String, ByVal user As String, ByVal password As String, ByVal configParameters As Microsoft.MetadirectoryServices.ConfigParameterCollection) Implements Microsoft.MetadirectoryServices.IMAExtensibleCallExport.BeginExport
End Sub
Public Sub EndExport() Implements Microsoft.MetadirectoryServices.IMAExtensibleCallExport.EndExport
End Sub
Public Sub ExportEntry(ByVal modificationType As Microsoft.MetadirectoryServices.ModificationType, ByVal changedAttributes() As String, ByVal csentry As Microsoft.MetadirectoryServices.CSEntry) Implements Microsoft.MetadirectoryServices.IMAExtensibleCallExport.ExportEntry
End Sub
コールベースのデータ ソースをエクスポートする IMAExtensibleCallExport インターフェイスを実装する場合は、適宜コードを変更します。
クラス ライブラリをビルドする
-
- [Build] メニューで、[Build Solution] をクリックします。
次のメッセージが表示されれば、拡張は正しくビルドされています。
------ Build started: Project: Connected Data Source Extension, Configuration: Debug .NET ------
Preparing resources...
Updating references...
Performing main compilation...
Building satellite assemblies...
---------------------- Done ----------------------
Build: 1 succeeded, 0 failed, 0 skipped
ビルドされた接続先データ ソース拡張は、拡張子 .dll を持つファイルで、プロジェクトフォルダの [bin\Debug] フォルダに作成されます。
作成した拡張を使用するには、拡張用のフォルダにファイルをインストールします。拡張用のデフォルト フォルダは C:\Program Files\Microsoft Identity Integration Server\Extensions です。
以下の手順は任意です。Visual Studio 2005 を使用することで、ビルド処理の中で、接続先データソース拡張を自動的に拡張用フォルダにインストールすることができます。
接続先データ ソース拡張を拡張用フォルダにインストールする
- [ソリューション エクスプローラ] で、インストールするクラス ライブラリ プロジェクトをクリックします。
- [View] メニューで、[Property Pages] をクリックします。
[Property Pages] ダイアログボックスには、[Common Properties] と[Configuration Properties]というフォルダが 2 つあります。
- [Configuration Properties] フォルダをオープンします。[Configuration] ドロップダウン リスト ボックスで、[All Configurations] をクリックします。
- [Property Pages] ダイアログ ボックスの左側ペインで、[Build] をクリックします。
- [Output Path] で、ルール拡張用フォルダとして使用するフォルダ名を入力するか、ルール拡張用フォルダの場所を参照します。
ルール拡張用フォルダのデフォルトフォルダは C:\Program Files\Microsoft Identity Integration Server\Extensions です。
関連情報
サンプル: コールベース データ ソース用の接続先データ ソース拡張
サンプル: ファイルベース データ ソース用の接続先データ ソース拡張
C# で接続先データ ソース拡張を作成する
このトピックでは、C# および Visual Studio 2005 で拡張可能管理エージェント用の接続先データソース拡張を作成する方法を解説します。
パスワード拡張プロジェクトを作成するには、展開先システムに Microsoft.MetadirectoryServices アセンブリをコピーし、手動でアセンブリへの参照を作成する必要があります。
Microsoft.MetadirectoryServices アセンブリは [Microsoft Identity Integration Server] プログラムフォルダ内の [bin\assemblies] フォルダにあります。Microsoft Identity Integration Server のデフォルト フォルダは C:\Program Files\Microsoft Identity Integration Server\bin\assemblies\ です。
接続先データ ソース拡張を作成するには、次の手順を実行します。
- 新規 C# クラス ライブラリ プロジェクトの作成。
- Microsoft.MetadirectoryServices アセンブリへの参照の追加。
- インターフェイスの実装。
- クラス ライブラリのビルド。
- 拡張用フォルダへの接続先データ ソース拡張のインストール (任意)
Visual Studio 2005 で新規 C# クラス ライブラリ プロジェクトを作成する
- [スタート] をクリックし、[すべてのプログラム] をポイントし、[Microsoft Visual Studio 2005] をクリックします 。
Visual Studio 2005 の開発環境が画面上に表示されます。
- [File] メニューで [New] をポイントし、続いて [Project] をクリックします。
- [New Project] ダイアログ ボックスの [Project Types] で、[Visual C#] をクリックします。
- [Template] メニューで [Class Library] をクリックします。
- [Name] ボックスで、 作成するルール拡張の名前を入力し、[Browse] をクリックします。
- プロジェクト ファイルを保存する場所を参照し、[Open] をクリックし、続いて [OK] をクリックします。
[ソリューション エクスプローラ] 上に作成したプロジェクト名が表示されます。
Microsoft.MetadirectoryServices アセンブリへの参照の追加
- Visual Studio 2005 の [Project] メニューで、[Add Reference] をクリックします。
- [Add Reference] ダイアログ ボックスの [.NET] タブで、[Microsoft.MetadirectoryServices] をクリックし、続いて [OK] をクリックします。[Component Name] 一覧にファイルが表示されない場合は、[Browse] タブをクリックします。アセンブリ ファイルのあるフォルダを参照し、”Microsoft.MetadirectoryServices.dll” をクリックしたら、[Open] をクリックします。
- [OK] をクリックし、[Add Reference] ダイアログ ボックスをクローズします。
[ソリューション エクスプローラ] に、参照先の一つとして Microsoft.MetadirectoryServices が表示されます。
インポート インターフェイスの場合、IMAExtensibleFileImport インターフェイスを実装します。コールベースデータ ソース用のエクスポート インターフェイスの場合は、IMAExtensibleCallExport インターフェイスを実装します。ファイルベースデータ ソース用のエクスポート インターフェイスは、IMAExtensibleFileExport インターフェイスを実装します。
インターフェイスを実装する。
- ソース コードの名前空間上の宣言部分に "using Microsoft.MetadirectoryServices;" を追加します。
- ": IMAExtensibleFileImport," を追加し、Class1 の名前を作成したクラスの名前に変更します。たとえば、クラス名が SampleMAFileExport の場合、クラス宣言部分は "public class SampleMAFileExport : IMAExtensibleFileImport," となります。
- 他に実装する必要のあるインターフェイス名を追加します。たとえば、ファイルベースの接続先データ ソース拡張を作成している場合は、IMAExtensibleFileExport インターフェイスを実装します。その場合、クラス宣言部分は "public class SampleMAFileExport : IMAExtensibleFileImport, IMAExtensibleFileExport" となります。
- 次のコードを追加して IMAExtensibleFileImport インターフェイスを実装します。
public void GenerateImportFile(
string filename,
string connectTo,
string user,
string password,
ConfigParameterCollection configParameters,
bool fullImport,
TypeDescriptionCollection types,
ref string customData
)
{
}
- 次のコードを追加して、コールベースのデータ ソースにデータをエクスポートする IMAExtensibleFileExport インターフェイスを実装します。
public void DeliverExportFile(
string fileName,
string connectTo,
string user,
string password,
ConfigParameterCollection configParameters
)
{
}
コールベースのデータソースにデータをエクスポートするため IMAExtensibleCallExport インターフェイスを実装する場合は、適宜コードを変更します。
クラス ライブラリをビルドする
-
- [Build] メニューで、[Build Solution] をクリックします。
次のメッセージが表示されれば、拡張は正しくビルドされています。
------ Build started: Project: Connected Data Source Extension, Configuration: Debug .NET ------
Preparing resources...
Updating references...
Performing main compilation...
Building satellite assemblies...
---------------------- Done ----------------------
Build: 1 succeeded, 0 failed, 0 skipped
ビルドされた接続先データソース拡張は、拡張子 .dll を持つファイルで、プロジェクト フォルダの [bin\Debug] フォルダに作成されます。
作成した拡張を使用するには、MIIS のルール拡張用フォルダにファイルをインストールします。拡張用のデフォルト フォルダは C:\Program Files\Microsoft Identity Integration Server\Extensions です。
以下の手順は任意です。Visual Studio 2005 を使用することで、ビルド処理の中で、接続先データソース拡張を自動的に拡張用フォルダにインストールすることができます。
接続先データ ソース拡張を拡張用フォルダにインストールする
- [ソリューション エクスプローラ] で、インストールするクラス ライブラリ プロジェクトをクリックします。
- [View] メニューで、[Property Pages] をクリックします。
[Property Pages] ダイアログ ボックスには、[Common Properties] と[Configuration Properties]というフォルダが 2 つあります。
- [Configuration Properties] フォルダをオープンします。[Configuration] ドロップダウン リスト ボックスで、[All Configurations] をクリックします。
- [Property Pages] ダイアログ ボックスの左側ペインで、[Build] をクリックします
- [Output Path] で、ルール拡張用フォルダとして使用するフォルダ名を入力するか、ルール拡張用フォルダの場所を参照します。
ルール拡張用フォルダのデフォルトフォルダは C:\Program Files\Microsoft Identity Integration Server\Extensions です。
- [OK] をクリックして [Property Pages] をクローズします。
関連情報
サンプル: コールベース データ ソース用の接続先データ ソース拡張
サンプル: ファイルベース データ ソース用の接続先データ ソース拡張
補足 :
上記の翻訳は正式な対応内容ではありません。そのため、内容についてご参照いただく際は必ず原文と併用してご参考にとどめていただければと存じます。また、翻訳順序は必ずしもデベロッパーリファレンスと合致しない場合もございますことをご了承ください。
Comments
Anonymous
January 01, 2003
本日は、これとあともうひとつまでとします > 翻訳アップロード About Connected Data Source Extensions 接続先データソースの拡張について MIIS には、様々なデータソースに接続する管理エージェントが多数用意されています。管理エージェントが用意されていないデータソースについては、Anonymous
January 01, 2003
Microsoft Identity Integration Server 2003 デベロッパー リファレンス 本リファレンスの目的 Microsoft® Identity Integration Server