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Mouse without Borders でマウスとキーボード操作を1か所から

今回は趣向を変えて最近公開されたツールのご紹介です。

IT管理者の皆様の中には複数のPCを同時に利用することが多いと思います。

例えばこんな感じです。

(Windows Phone 携帯は本件とは関係ありません)

 

このように3台並べると、キーボードも3つ必要です。

リモートデスクトップを使えば、キーボードは1つで済みますがディスプレイも1つになってしまいます。

それぞれのPCのディスプレイに処理を表示しつつ、キーボードとマウスを1つのPCからリモコンのように操るためのツールが、今回ご紹介するMouse without Bordersです。

以下からダウンロード可能です。

Microsoft download from The Garage: Mouse without Borders

https://blogs.technet.com/b/next/archive/2011/09/09/microsoft-garage-download-mouse-without-borders.aspx

このツールはマイクロソフトの The Garage というプロジェクトの成果物ですが、ツール自体は3年ほど前からあり、私もずっと使っていました。

当時はMagic Mouseという名前でしたが、外部公開するにあたり、すでにある製品名とバッティングしないよう名前を変更したのでしょう。

このツールを使うと、どのPCからでも、全てのPCのキーボードを操作できます。

こんなイメージです。

マウスを動かすと、どのPCへもマウスポインタが移動します。

その際にファイルをつかんでドラッグ&ドロップするとPC間でファイルをコピーする事ができます。

クリップボードが共有されていますので、あるPCでコピーした文字列をクリップボード経由で、別のPCにペーストすることもできます。

例えば、こんな用途ではとても便利です。

・複数のPCを扱う必要があるが、キーボード入力は1カ所で行いたい。(キーボードのホームポジションを移動させたくない)

・サーバーの運用手順書を作成中で、サーバーの画面ショットを別のパソコンのWordへ貼り付けたい。

・ファイルサーバーのような共有ストレージが無い環境で、小さなファイルを複数PC間でコピーしたい。

などなど

セットアップは簡単で、2台以上のPCでツールをインストールした後、相手のコンピュータ名と表示されるSecurity Codeを入力するだけです。

このSecurity Code が合わないと接続できません。

PC間ではTCP/IPによるネットワーク接続が必要ですのでご注意ください。環境によってはパソコン側のファイヤウォールによってうまく接続できない場合があります。

秀逸なのは、一旦ロックされたPCもリモートのキーボードからログオンできる機能です。私も同様なツールを数々試してみましたが、これができるのはこのMouse without Borders だけだと思います。

複数のディスプレイに状況を表示させつつ、1台のPCから複数のPCを操りたいIT管理者の皆様にはお勧めのツールです。

 

 

P.S.

マイクロソフトのクラウド版 Windows 管理サービスである Windows Intune が 10/18(火)に 新バージョンになりました。

アプリケーションのインストールやリモートPCへのタスク実行など新機能も追加されました。

30日間の無料お試しもできますので、以下のサイトをぜひご覧ください。

https://www.microsoft.com/ja-jp/windows/windowsintunejapansolution/default.aspx