教室から学校全体へ – 教育機関のための OneNote Staff Notebook を発表
(この記事は 2015 年 2 月 24 日に Office Blogs に投稿された記事 From classroom to school–introducing OneNote Staff Notebook for education の翻訳です。最新情報については、翻訳元の記事をご参照ください。)
OneNote を利用している学校や学区には、今年度に入ってから数多くの変化がもたらされています。たとえば、先頃発表された OneNote Class Notebook (英語) について、これを導入したセント トーマス校の Kirk Wheeler 校長は次のように語っています。「当校はかつてないほど大きく根本的に変化しました。授業用ノートブックは、申し分のない機能で先生方のニーズに寄り添ってくれます。」
マイクロソフトでは、OneNote Class Notebook をもっと便利なものにするために (英語)、教育関係者の皆様から貴重なご意見を頂戴しました。そして、その内容をすばやくツールに取り入れて、世界各国の新たな言語や市場を追加サポートすると共に、OneNote の活用に必要なトレーニング リソースや授業計画サンプルの提供を開始しました。これらのコンテンツは OneNoteForTeachers.com (英語) や Bing in the Classroom にてご確認いただけます。OneNote Class Notebook には大きな反響が寄せられ、2014 年 10 月のリリース以降、気運の高まりを感じています。教師の皆様が Office 365 で先月作成した OneNote の授業用ノートブックの数は、リリースから先々月までに作成された数の 3 倍に相当します。つまり、授業で OneNote を利用する生徒の数は、今学期に入って 3 倍以上に増えたことになります。
OneNote のノートブックを学校レベルで利用
OneNote Class Notebook を教育関係者の皆様のニーズに合うものにするために、数多くの学校や学区の管理職の皆様 (校長、教育長、学部長など) とお話する機会を頂きました。その中で、同様の整理機能と共同作業支援機能を備えつつも管理職の業務に特化したノートブック ツールが求められていることがわかりました。
「学校管理職の一員である私の業務は、絶えず変化するうえ、多岐にわたります。OneNote を利用すればあらゆるものを 1 か所にまとめて管理できるので、多忙極まりないときでも物事の優先順位をつけながら重要な事項に専念できます」— オーストラリア、シルバートン小学校、Amanda Prosser 教頭
こうした背景から、このたび、教育関係者の共同作業を学区や学校レベルで促進、管理するためのツールとして教育機関向けの OneNote Staff Notebook (英語) を発表する運びとなりました。これにより、組織の効率化という OneNote のメリットを学校や学区全体で活用できるようになります。
画像をクリックするとダウンロードできます。画像を保存したら、ぜひ同僚の皆様に #OneNoteStaff および #OneNoteClass のタグを付けて共有してください。
OneNote の新しいツールに秘められた可能性を既に実感されているお客様からは、以下のようなご意見が寄せられています。
「マンテカ統一学区の幹部職員会議においては、主に OneNote がプラットフォームとして利用されています。 現場の管理職や職員は、教育機関スタッフ用のノートブックを喜んで活用するでしょう。なぜなら、共同作業や管理、コンテンツなど幅広くメリットがもたらされ、業務にたいへん役立つためです」— カリフォルニア州マンテカ統一学区、Jason Messer 教育長
OneNote Staff Notebook は、OneNote Class Notebook と同様、Office 365 用のアプリです。教育機関の管理職を務める皆様は、各教職員用の個人ワークスペース、情報共有のためのコンテンツ ライブラリ、全教職員のための共同作業スペースなど、これらすべてを 1 つの強力なノートブック内にすばやくセットアップできます。管理職や教職員の皆様は、スタッフ用ノートブックを導入することで、時間の節約、情報の整理、 共同作業の効率化が可能になります。OneNote は、あらゆるプラットフォーム、あらゆるデバイスに無料で提供されているので、どこにいても OneNote Staff Notebook にアクセス可能です。管理職と呼ばれる役職には、学長、教育長、校長、学校経営者、学科長、学部長、PLC (Professional Learning Community、専門職の学習コミュニティ) の責任者などが含まれます。これらの役職にあって Office 365 Education をご契約されている方は、OneNote Staff Notebook を今すぐご利用いただけます。
スタッフ用ノートブックの利用方法
所属する学部や学校、学区で OneNote Staff Notebook の導入を希望される場合は、以下の対話型ガイドをご利用ください。管理職の皆様が教職員の皆様と共にスタッフ用ノートブックを活用するための方法をご紹介しています。
この対話型ガイドは全画面モードで表示すると見やすくなります。
このコンテンツはこちらのページ (英語) でもご覧いただけます。また、その他の対話型ガイドについては、onenoteforteachers.com (英語) をご覧ください。
以下に、OneNote Staff Notebook の活用例をいくつかご紹介しましょう。
共同作業スペース
- スタッフ ミーティング — OneNote は Outlook や Office と緊密に連携すると共に、高度な検索機能も備えているため、委員会や学年会議、学部会や PLC の会合などを確実にフォローアップできます。
- プロジェクト — 学校の改善策や寄付金の募集など、学校関連のプロジェクトを共同で策定し、しっかりと管理できます。
- 学生の成績の推移をグラフで把握 — 一部の学校では、この画期的な機能を共同で利用することで、在学中に学生の成績がどのように推移したかを記録しています。
- 学年の枠を超えた授業計画の策定 — 一部の学校では、特定の学年向けにノートブックを用意して、全校体制で授業計画やカリキュラムを策定しています。たとえば、9 年生 (中学 3 年生) を対象とした数学の授業計画を 10 名の教師が策定、共有しているなどの例があります。
コンテンツ ライブラリ
- ポリシーと手順 — ファイルが添付された重要な電子メールや教育方針など、あらゆる重要な情報を 1 か所にまとめて保管できます。OneNote はあらゆるデバイスおよびプラットフォームで利用できるので、いつでもどこでも、たとえオフラインであってもアクセス可能です。
- スケジュールと期限の管理 — リンク、付箋、予定表、期限、To Do などのすべてを、いつも全員の目が届く 1 つの共有スペースに保存しておけます。
教職員用の個人ノートブック
- 専門能力の育成 — 専門能力の育成や専門研修は、あらゆる教師や教科スタッフにとって重要です。教職員用の個人ノートブックの優れた利用方法の 1 つとして挙げられるのが、専門能力育成計画とそのフィードバックを記入しておき、それに対する管理職からのフィードバックを共有するという使い方です。
- 授業観察 — 授業観察に最新の機能を利用することで、さまざまな情報を教職員用の個人ノートブックに保存できます。OneNote のモバイル アプリ (さまざまなデバイスに対応) で写真を撮影して、ノートブックに直接挿入したり、授業観察中の音声をスマートフォンで録音したり、また、デジタル インクで手書き入力することも可能です。OneNote はページを柔軟に使えるため、より充実した操作環境で授業観察が行えます。
- 授業計画とフィードバック — 教師が授業計画に対するフィードバックを集めるときには、授業計画を自身の個人ノートブックにデジタル情報として記入すると便利です。こうすることで、管 理職はリアルタイムにすばやくフィードバックできるほか、オフラインの場合でも、テキスト、画像、インク、音声、動画などを活用してフィードバックするこ とができます。OneNote は充実した機能でページを活用できるため、より柔軟な方法でフィードバックを収集、共有できます。教師の不在時には、管理職が OneNote から授業計画を印刷して、授業を代行することも可能です。
- 評価 — 管理職は個人に対するフィードバックや評価情報をノートブックに記入して、共有できます。
- 保護者とのコミュニケーション — Outlook の "OneNote に送る" 機能を活用すると、教師は重要な電子メールを個人ノートブックに送信して、後から確認することができます。
教育現場におけるスタッフ用ノートブックのその他の活用方法
- PLC (Professional Learning Community、専門職の学習コミュニティ) — OneNote Staff Notebook は、学校内で PLC を構築するうえできわめて効果的なツールです。PLC の責任者は、簡単な設定でノートブックをすばやくセットアップして、教職員たちが迅速かつ効率的にリアルタイムで共同作業できる場を用意することができま す。ノートブックには共同所有者を簡単に追加することもできるので、校長、副校長、学校経営者などがノートブックの内容を継続的に把握することも、共同作 業に急きょ参加することも可能です。
教育関係者や経営者の皆様には、OneNote を教育現場で役立つツールにするために貴重なご意見をお寄せいただき、心よりお礼申し上げます。なお、皆様が、情報整理や共同作業のためのプラットフォー ムとして OneNote をどのように活用されているかについても、ぜひお聞かせいただければと考えています。利用事例やご質問は、OneNoteEDU@Microsoft.com までメールをお送りいただくか、以下のコメント欄にご記入くださいますようお願いいたします。
今後のステップと資料
- 管理職および教職員向け — OneNote Staff Notebook に関する対話型ツアーは、OneNoteEDUStaffGuide (英語) にアクセスしてご利用ください。
- すべてのユーザー向け — さまざまなデバイスでのインストール方法など、OneNote の詳細については OneNote.com をご確認ください。
- すべてのユーザー向け — 教育現場での OneNote の利用方法についての対話型ガイドをご覧になる場合は、OneNoteforteachers.com (英語) にアクセスしてください。
- IT 管理者向け — 所属する学校や学区でこのアプリをインストールする方法については、OneNoteEduStaffInstall (英語) にてご確認ください。
さらに、教育分野以外の管理職やマネージャーの方々にも、耳寄りなニュースがあります。今後数か月以内に、ビジネスをはじめとするさまざまな業界に 幅広く対応するアプリケーションとして、OneNote Staff Notebook をリリースする予定です。皆様の会社やチームなら OneNote のスタッフ用ノートブックをどのように活用されますか? コメント欄へのご意見をお待ちしています。