Office 365 から Yammer へのログインが簡単に
(この記事は 2014 年 2 月 18 日に Office Blog ブログに投稿された記事 Simplified login to Yammer from Office 365 の翻訳です。最新情報については、翻訳元の記事をご参照ください。)
今回は、エンタープライズ ソーシャル チームでシニア プロダクト マネージャーを務める Christophe Fiessinger (@cfiessinger) の記事をご紹介します。
マイクロソフトは、Yammer と Office 365 のロードマップ (英語) に従って、Yammer と Office 365 を高度に統合する「ユーザー マッピング」という機能をリリースします。Yammer を Office 365 の既定のソーシャル エクスペリエンス として選択すると、Office 365 ユーザーは既存の Yammer アカウントにマッピングされます。これにより、Office 365 のグローバル ナビゲーション バーで [Yammer] をクリックすると、認証を再度行う必要がなくなります。Yammer アカウントをまだ作成していない Office 365 ユーザーの場合は、サインアップおよび確認のプロセスが実行されます。
ユーザー マッピングを有効化して Office 365 ユーザーが Yammer にサインインする手間を省略
管理者は、数個の手順を実行するだけで、Office 365 とそのテナント内の Yammer のユーザー マッピングが可能です。まず、Office 365 のグローバル管理者アカウントで Office 365 にサインインします。次に、 [Admin] 、 [SharePoint] の順に選択します。SharePoint 管理センターに移動した後、 [Settings] を選択します。[Settings] ページの [Enterprise Social Collaboration] で [Use Yammer.com service] を選択します。以上で設定は完了です。以降、Office 365 で [Yammer] をクリックした場合、再度ログインする必要はなくなり、すぐに Yammer を使用して他のユーザーと共同作業を開始することができます。
SharePoint 管理センターの [Settings] ページで Yammer を企業のソーシャル ネットワークに設定すると、Office 365 ユーザーは簡単に Yammer にログインできるようになります。
既に Yammer を企業のプライマリのソーシャル エクスペリエンスに設定している場合、該当する Office 365 テナントでは自動的に上記の動作が適用される予定です。この更新については、2014 年 4 月までに通知が送信されます。なお、Yammer をプライマリのソーシャル エクスペリエンスに再度設定すると、手動でこの動作を有効化できます。
SharePoint 管理センターで [Settings] を選択します。[Settings] ページの [Enterprise Social Collaboration] で [Use SharePoint Newsfeed] ボタンをクリックしてクリアし、次に [Use Yammer.com service] 、 [OK] の順に選択して変更を適用します。この 2 つの更新処理は、それぞれ 30 分ほど掛かります。更新完了後は、Office 365 のナビゲーションの [Newsfeed] が [Yammer] に変化します。SharePoint のニュースフィードには、引き続きサイトからアクセスできます。
詳細については、「Yammer を Office 365 の既定のソーシャル ネットワークに設定できます」の記事を参照してください。
ユーザー マッピングでは省力化が可能、しかし完全なシングル サインオン ソリューションではない
ユーザー マッピングは、Yammer で完全なシングル サインオン (SSO) を実現するソリューションではありません。ユーザー マッピングでは、Office 365 で [Yammer] をクリックしたときに再度ログインする必要はありませんが、Yammer.com にブラウザーから直接アクセスした場合や Yammer のモバイル アプリを使用した場合は、引き続き Yammer.com の認証情報を使用してログインする必要があります。
Yammer のシングル サインオン機能では、Office 365 のグローバル ナビゲーション経由でも、Yammer のモバイル アプリを使用する場合でも、または Yammer.com にブラウザーから直接アクセスする場合でも、単一の認証情報 (通常はお客様の企業の認証情報) のみでログインできます。Yammer へのすべてのエントリ ポイントを安全に管理するには、引き続き Yammer Directory Sync (英語) および Yammer シングル サインオン (英語) を使用されることを推奨します。
今後について
ユーザー マッピングは Yammer を Office 365 と統合する取り組みの中では最新のものですが、マイクロソフトは今後も Office 365 と Yammer の ID の統合を進めてまいります。ご興味をお持ちのお客様は、ぜひ 3 月に開催される SharePoint Conference (英語) にご参加ください。
– Christophe Fiessinger (@cfiessinger)
よく寄せられる質問
Q: ユーザー マッピングは明示的に有効化する必要がありますか。
A: はい。SharePoint テナントの管理センターで Yammer を既定のソーシャル エクスペリエンスに設定する必要があります。
詳細については、「Yammer を Office 365 の既定のソーシャル ネットワークに設定できます」の記事を参照してください。
Q: この記事が公開される前から、Yammer をソーシャル エクスペリエンスとして有効化していました。なぜこの動作が適用されないのでしょうか。
A: 既に Yammer を企業のプライマリのソーシャル エクスペリエンスに設定している場合、該当する Office 365 テナントでは自動的に前述の動作が適用される予定です。また、この更新については、2014 年 4 月までに通知が送信されます。なお、Yammer をプライマリのソーシャル エクスペリエンスに再度設定すると、手動でこの動作を有効化できます。前述の手順を実行してください。
Q: 既に Yammer の Active Directory 同期機能とシングル サインオンを実装していますが、今回の新機能による影響はありますか。
A: いいえ。新たに導入された Office 365 と Yammer のユーザー マッピングは、既存の Yammer の Active Directory 同期機能とシングル サインオン (SSO) の実装には影響しません。
Q: ユーザー マッピングを有効化する場合、Yammer の Active Directory 同期機能も使用する必要がありますか。
A: Yammer の Active Directory 同期機能は、ユーザー マッピングで必須ではありません。しかし、この Active Directory 同期機能ではユーザー管理の合理化 (ネットワーク メンバーの追加と削除) が可能で、ユーザー マッピングと併せてユーザー管理機能を強化できます。
Yammer の Active Directory ツールを使用してオンプレミスの Active Directory のユーザーを認証するには、「社内の Active Directory から Yammer と Office 365 へユーザーを同期し認証する」を参照してください。
Q: ユーザー マッピングは Yammer のシングル サインオン (SSO) 機能とはどのように違うのですか。
A: ユーザー マッピングは、Yammer で完全なシングル サインオンを実現するソリューションではありません。マッピングされたユーザーは、Office 365 のグローバル ナビゲーション バーで [Yammer] をクリックしたときに、ログインし直す必要はありません。しかし、Yammer.com にブラウザーから直接アクセスした場合や Yammer のモバイル アプリを使用した場合は、Yammer.com の認証情報を使用してログインする必要があります。
Yammer のシングル サインオン機能を実装した場合、Office 365 のグローバル ナビゲーション経由でも、Yammer のモバイル アプリを使用する場合でも、または Yammer.com にブラウザーから直接アクセスする場合でも、単一の認証情報 (通常はお客様の企業の認証情報) のみでログインできます。
Q: Yammer のシングル サインオン (SSO) 機能を実装する方法を教えてください。
A: Yammer のシングル サインオンによる統合に関する詳細情報は、https://success.yammer.com/integrations/single-sign-on (英語) のシングル サインオン実装ガイドを参照してください。
Q: 自社の Yammer ネットワークへのユーザー アクセスの管理方法を教えてください。
A: 有効かつ承認済みの職場のメール アドレスを所有するユーザーのみが、企業の Yammer ネットワークに参加できます。無償版の Yammer ネットワークでは、サフィックスが同一のメール アドレスを所有する同僚を招待して共同作業を行うことができます。また、ユーザーが他のユーザーに対して Yammer ネットワークへのアクセスを保留することもできます。Yammer Enterprise では、管理者が .csv ファイルを使用して一括でユーザーのプロビジョニングおよび削除を実行できます。また、Active Directory と同期して、Yammer に未登録のユーザーを自動的に追加したり、Active Directory のアカウントが無効化または削除されたユーザーを Yammer から削除したりすることができます。
一括更新の詳細については、https://success.yammer.com/integrations/admin-guide (英語) を参照してください。Active Directory の同期の詳細については、https://success.yammer.com/integrations/directory-sync (英語) を参照してください。
Q: 今回の更新で導入されたユーザー マッピング機能により、Yammer および SharePoint 2013 のオンプレミスのデプロイメントに何らかの影響がありますか。
A: いいえ、ありません。オンプレミスの SharePoint ユーザーは、ユーザーの管理および Yammer ネットワークへのアクセスのセキュリティ確保に、Yammer の Active Directory 同期機能とシングル サインオンの両方を利用できます。
Yammer とオンプレミスの SharePoint 2013 の統合の詳細については、「Yammer を内部設置型の SharePoint 2013 環境と統合する (ホワイト ペーパー)」を参照してください。