新しい Lync SDN インターフェイスの提供を開始
(この記事は 2014 年 9 月 29 日に Office Blogs に投稿された記事 New version of Lync SDN interface now available の翻訳です。最新情報については、翻訳元の記事をご参照ください。)
今回は、Lync チームのプロジェクト マネージャーを務める Jamie Stark の記事をご紹介します。
ユニファイド コミュニケーション (UC) 環境でソフトウェアによるネットワーク制御 (SDN、英語) を活用するしくみについて TechEd でご紹介してから、数か月が経ちました。それ以降、業界では、ネットワーク内のメディアの問題が発生した場所の診断から、サービスの品質 (QoS) の自動化まで、さまざまなシナリオにおける UC SDN の活用についての話題が絶えることがありません。
その間、Lync チームでは 3 つの取り組みに注力してきました。1 点目は、Lync Server SDN インターフェイスの統合、テスト、品質保証を行うパートナーの拡大で、最近では Meru Networks (英語) と Extreme Networks (英語) が加わりました。この 2 社の他に、Aruba Networks (英語)、Nectar Services (英語)、HP Networking (英語) によって Lync SDN インターフェイスを活用するソリューションの市場への投入が進められています (パートナーのすべてのソリューションについては、2014 Lync Conference (英語) で行われたプレゼンテーションで詳細をご確認いただけます)。
2 点目は、Lync をご利用のお客様の大規模な展開に対するパートナーの積極的な取り組みです。これを通じて、大量のフィードバックを得ることができ、製品の改良に関して学ぶところが多くありました。これが 3 点目につながります。それは、インターフェイスを継続的に強化し、機能性をさらに高めることです。
現在、Lync Server SDN インターフェイスのバージョン 2.1 をダウンロード (英語) していただけます。このリリースでは、次の改善が加えられました。
高可用性トポロジのサポートを強化するためにアーキテクチャが改良されました。
SDN インターフェイスの展開と構成が簡単になりました。
診断とイベントの相関関係を改善するため、ネットワーク管理システムに表示されるデバイス情報が拡張されました。
Lync Server 2010 および 2013 の機能の品質が向上し、IPv6 トポロジが追加されました。
この取り組みにおいては、お客様やパートナーにたいへん重要な役割を果たしていただきました。そのご意見の一部をご紹介したいと思います。
「職場におけるモビリティが実現し、今日の企業にとってコミュニケーション サービスの重要性が高まったことによって、実行状態のネットワークに期待される内容は大きく変化しました。現在、IT マネージャーにとって最大の関心事は、サービス品質の動的な最適化と、Wi-Fi と有線ネットワークの両方での Lync メディアへの可視性の確保です。これらを実現するためには、Lync の電話活動を把握する必要がありますが、SDN API 2.1 はまさにその目的に適っています。Aruba の Lync 対応ネットワークでは、事前に適切なサービス品質を設定し、電話活動およびネットワーク活動を追跡、モニター、レポート、診断するために、この API を使用しています。把握できないものを管理することはできません。しかし、SDN API 2.1 を利用すれば、かつてないほどの高い可視性を得ることができるのです」
—Aruba Networks、戦略パートナーシップ担当バイス プレジデント、Michael Tennefoss 氏
「Lync SDN API はこの 6 ~ 9 か月間で急速に普及しました。当社のパートナー様の大半が、社内の Lync 環境をサポートするためだけでなく、お客様向けの Lync 管理サービスに不可欠な要素としても、当社の UC 診断ソリューションに SDN API を実装しています。通話品質が改善された Lync SDN インターフェイスが公開され、当社のネットワーク対応アプリケーションに統合されたことで、お客様はユーザー エクスペリエンスに関する有用なインサイトをリアルタイムに獲得し、Lync に影響を及ぼしている問題の特定、分離、修復をより迅速に行えるようになりました」
—Nectar Services Corporation、Microsoft Practice 担当バイス プレジデント、Tom Tuttle 氏
「企業は、ユニファイド コミュニケーションのメリットを求めていますが、多くの場合、インフラストラクチャをビジネス プロセスの目標に合わせ、それと同時に高品質のユーザー エクスペリエンスを維持するために苦慮しています。HP Network Optimizer SDN Application と Microsoft Lync SDN API を統合したことで、新しい共通のお客様 (Istanbul Kultur University など) が生まれ、Lync のネットワーク ポリシーとサービスの品質 (QoS) のプロビジョニングの自動化をサポートするためにご利用いただいています」
—HP、グローバル ソリューション & アライアンス担当シニア ディレクター、Michael Zhu 氏
まだ製品ポートフォリオへの Lync SDN インターフェイスの統合を開始していない Lync パートナーの皆様は、ぜひこの機会にご検討ください。また、Lync をご利用のお客様には、このテクノロジの優れたメリットを今すぐに導入されることをお勧めいたします。
ご不明な点がある場合や、詳細について知りたい場合は、バルセロナで開催される TechEd (英語) にご参加ください。セッション OFC-B340 で UC SDN と Lync に関する講演を行う予定です。皆様のご来場をお待ちしています。
—Jamie Stark