新時代のチームワークに対応する Yammer の進化
(この記事は 2015 年 4 月 16 日に Office Blogs に投稿された記事 Evolving Yammer for a new era of teamwork の翻訳です。最新情報については、翻訳元の記事をご参照ください。)
今回は、Yammer チームのシニア プロダクト マーケティング マネージャーを務める Juliet Wei の記事をご紹介します。
先日、Office 365 における最先端の共同作業エクスペリエンスに関するマイクロソフトのビジョン (英語) をご紹介しました。この中で触れたように、マイクロソフトでは共同作業こそが生産性向上の中核を担うものであり、また、今日のチームは動的さを増しながら組織の枠を超えて広がりつつあると認識しています。チームが業務を遂行するためには、メンバーが複数のプロジェクトを掛け持ちしながらも、自己管理を行い、外出先でも連携を図り、社内外の関係者のネットワークを活用するための簡単な方法が必要となります。
お客様がどのように Yammer を活用しているかについて話を伺う中で、最大限に有効活用しているお客様は、プロジェクトや構想をまとめたホーム ページとして Yammer を利用していることがわかりました。現在の新しい作業環境では、メンバーが協力して業務を進めるための新たな形が求められています。そのため、マイクロソフトはチームの共同作業を変革するべく取り組んでいます。以下のビデオをご覧になって、チームが Office 365 の一部としてどのように Yammer を利用しているかをご確認ください。
[embed]https://youtu.be/EBK5_b4AuWw[/embed]
Yammer では既に多数の優れた新技術がリリースされています。そこで、今回はチームのメンバーどうしをつなげたり、より効率的かつ迅速に作業を進めたり、成果を拡大したりできる Yammer の機能の一部をご紹介したいと思います。
- まず、Yammer を Office 365 グループ (英語) の一部とし、Yammer のシグナルを Office Graph (英語) の一部とすることで、Yammer のエクスペリエンスをより緊密に Office 365 に組み込んでいます。この緊密な統合によって、チーム メンバーは Yammer での会話、Skype for Business での会議、Outlook の電子メール、OneDrive のファイル、Delve でのコンテンツ検索の間をシームレスに移動できるようになります。
- 次に、Yammer 自体をチームの作業場所としてより適したものにするために、アルゴリズムに基づくフィードを使用して、知っておくべきチームや会話を表示します。これにより、フィードからすべてのプロジェクトを把握し、グループの中で緊密に連携することができます。
- 最後に、チーム自体が複数の企業にわたることも多いため、そのようなチーム内で常に情報を同期して、さらに生産性を向上できるように取り組んでいます。
この最後の点に関連して、Yammer に新しい社外メッセージング機能が追加されました。これにより、パートナー、ベンダー、顧客など、社外のチーム メンバーを Yammer の会話に追加できるようになります。社外のユーザーを参加させるには、自社ネットワークの Yammer の会話に、そのユーザーのメール アドレスを追加するだけです。追加されたユーザーは、自身の Yammer ネットワークまたはメールの受信トレイから会話を表示して返信することが可能です。社外の参加者は追加された会話にのみアクセスでき、ネットワーク上の他の情報にはアクセスできないため、データのセキュリティは確保されます。2020 年には米国の労働人口の 40% 以上が臨時スタッフやフリーランスになると予想 (英語) されている状況にあって、企業では動的なチームの形成を支援する必要に迫られています。社外メッセージングはそれを実現するための重要な 1 歩です。
もちろん、チームやツールが急増する中で、企業が IP を保護、管理できるようにするために、この Yammer の優れた新機能は一元管理されたエンタープライズ クラスのプラットフォームに引き続き提供されます。
説明は以上です。マイクロソフトは、Yammer と Office 365 をチームの作業場所とすることを目標としています。ぜひ 2015 年 5 月 4 ~ 8 日にシカゴで開催される Ignite (英語) にご参加になり、マイクロソフトのビジョン実現に向けた取り組みをご自分の目でお確かめください。
—Juliet Wei
よく寄せられる質問
Q. ロードマップ上の Yammer の新機能の詳細を確認するにはどうすればよいですか。
A. Ignite (英語) にご来場いただき、Yammer セッションにご参加ください。このイベントでは、多数の重要なロードマップ上の取り組みについてご説明し、社内担当者の視点から今後の予定や積極的に進めている内容についてご説明します。また、一般に発表されている新機能の最新情報については、Office 365 ロードマップ (英語) でご確認いただけます。
Q. Yammer が自分のチームに適したツールであるかどうかを判断する方法を教えてください。
A. Office 365 の一部である Yammer では、チーム メンバーが簡単に自己管理や外出先からの連携を行い、社内外の関係者のネットワークを活用できるようにして、オープンな共同作業を実現します。将来的に Yammer は Office 365 グループと完全に統合され、Yammer、Outlook、OneDrive、Skype、Delve 間でデータを共有したり、簡単に移動したりすることが可能になります。
Q. 社外の参加者との会話のセキュリティを確保するために、どのような対策が施されていますか。
A. 社外メッセージングは、お客様の IP を保護するように設計されています。さらに、データを特定、監視し、積極的に保護するための複数の機能が追加されました。1) ユーザーの認識を促すために、従業員が社外のユーザーを会話に追加する前に複数の警告が表示されるように UI を刷新しました。また、新しい UI にはスレッドに参加している外部ユーザーが表示されるため、新しく参加した従業員は投稿する前に会話を閲覧しているユーザーを把握できます。2) Exchange Online の Exchange トランスポート ルール (ETR) を Yammer に直接適用できるようにしました。3) 多くの企業では全従業員のコミュニケーションの記録が必要となるため、データのエクスポート機能を更新し、Yammer の確認済み管理者が自社のネットワークで開始された会話や、自社の従業員が参加している社外ネットワークの会話を監視できるようにしました。4) Yammer のユーザーおよび管理者が、追加された社外のユーザーを削除し、社外ユーザーの受信トレイからその会話を完全に削除できるようにしました。これらのセキュリティ機能の詳細については、こちらのサポート技術情報記事をご覧ください。
Q. Yammer を自社のみに表示されるプライベートネットワークとして引き続き利用するにはどうすればよいですか。
A. マイクロソフトは、社外メッセージングの管理には ETR が適していると考えます。ETR を活用すれば、管理者は Office 365 全体の社外コミュニケーションを単一のコントロール セットによって一元管理することができます。管理者が必要な制約を課しながらも、従業員は各自のニーズに最適なコミュニケーション方法を選択することが可能となります。ETR では不十分な場合には、お客様はいつでも、ユーザーによる社外メッセージングの使用をブロックしたり、他のネットワークからの会話の受信を制御したりすることができます。社外メッセージングを無効化する方法については、こちらのページをご覧ください。ただし、無効化する前に、まずはこの機能をお試しになることを強くお勧めします。非常に大規模なお客様各社と初期ベータ テストを実施した結果、社外メッセージングによりユーザー エクスペリエンスが大幅に向上し、有用な連携が促進され、以前には共同作業に苦労していたチームが緊密につながることが明らかになっています。