Microsoft Dynamics AX AOS / クライアント が強制終了もしくはハング時に取得いただきたい資料
AX AOS サービスもしくはクライアントが強制終了、ハングした場合、現象発生時の状況を確認し迅速に調査を進めるため、確認いただきたい点、取得いただきたい資料についてまとめました。サポートにお問合せいただく際にご利用ください。
0. 確認依頼
まず、以下の手順を行い、現象が解決するかどうか、ご確認をお願いします。
A) クライアントキャッシュ の削除
1) AX クライアントが実行されていないことを確認してください。
2) AX Client がインストールされているマシンにて、本件現象が発生するアカウントの
キャッシュファイル( クライアントキャッシュファイル (*.auc)、Kernel Text Index ファイル (*.kti) )
を削除してください。
- %Userprofile%\Appdata\Local フォルダーにある *.kti,*.auc
B) 使用状況データ の削除
1) ユーザにてAXクライアントを起動します。
2) ファイル > ツール > オプション にて オプション 画面を開きます。 [使用状況データ] メニューをクリックします。
3) 使用状況データ 画面にて、[一般]ページで [リセット] ボタンをクリックします。
4) 「続行しますか?」 の確認ダイアログが表示されますので、[Yes]ボタンをクリックしてください。
5) 使用状況データ 画面、オプション 画面を閉じます。
※使用状況データには、ユーザー様が実行されたレイアウトの変更やフィールドの追加/非表示 なども含まれますので、上記の使用状況データの削除を行いますとこれらの情報も削除されます。 予めご了承いただけますようお願い申し上げます。
C) 最新カーネル Hotfix の適用
可能であれば、最新カーネル Hotfix を適用し、現象が再現するかどうかご確認ください。
最新 カーネル Hotfix は以下のサイトより確認できます。
Overview of Microsoft Dynamics AX build numbers
もしくは以下のLCS (Lifecycle Services) サイトより最新 カーネル Hotfix を取得できます。
1. 再現手順
現象が再現する手順、もしくは現象発生時に行っていた手順についてできるだけ詳細にご連絡ください。
2. 発生条件
発生する条件についてわかっていることをご連絡ください。(例えば、ユーザーには依存せず、特定のマシンでのみ発生、もしくは、マシンには依存せず、特定のユーザーのみ発生するなど。)
3. AOS と AX クライアントのカーネルのバージョン
現象が発生している環境にて、AOSと、AX クライアントのバージョンをご確認ください。
- AOS
C:\Program Files\Microsoft Dynamics AX\60\Server\MicrosoftDynamicsAX\bin\Ax32serv.exe
- AX クライアント
C:\Program Files (x86)\Microsoft Dynamics AX\60\Client\Bin\Ax32.exe
上記ファイルを右クリックして、プロパティを選択します。プロパティ画面の「詳細」タブをクリックすると「ファイル バージョン」をご確認いただけます。
4. イベントビューアログ
以下の手順にて、現象発生時の AOSサーバー および AXクライアント のイベントビューアログを取得してください。
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[アプリケーションのイベントログ]
1) Windows にログオンします。
2) スタートメニュー [ファイル名を指定して実行] で eventvwr.exe と入力し実行します。
---> [イベントビューア] 画面が表示されます。
3) “Windows ログ” - "アプリケーション" で右クリックし、[現在のログをフィルター] を実行します。
---> [現在のログをフィルター]画面が表示されます。
4) [ログの日付] で [過去7日間]を選択します。
5) [イベントレベル] ですべてのレベルを選択し、[OK]ボタンをクリックします。
6) “Windows ログ” - "アプリケーション" で右クリックし、[フィルターされたログファイルの名前を付けて保存] を実行します。
---> [名前を付けて保存] 画面が表示されます。
7) ファイルの種類で "イベント ファイル (*.evtx)" を選択します。
8) 任意のファイル名を入力し [保存] を実行してファイルに保存します。
---> [表示情報] 画面が表示されます。
9) [これらの言語ついての表示情報] をチェックし、[日本語(日本)]をチェックします。
[システムのイベントログ]
3)、6) にて “Windows ログ” - "システム" について、上記と同様の手順で
イベントファイルを取得してください。
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5. 現象発生日時
上記 イベントログにて状況を確認するため、現象が発生した日時をご連絡ください。
6. メモリダンプ
[AOS サービスが強制終了]
詳細な状況を確認させていただきたく、強制終了発生時のメモリダンプを取得してください。 取得方法の詳細は DebugDiag(AOS)をご覧ください。
[AX クライアントが強制終了/ハング]
詳細な状況を確認させていただきたく、強制終了発生時のメモリダンプを取得してください。 取得方法の詳細は DebugDiag(AXClient) をご覧ください。
もしくは、ハング時にタスクマネージャーでセッションが参照可能な場合、タスクマネージャー でMicrosoft Dynamics AX Clientを右クリックして、[ダンプファイルの生成] (Create dump file) を実行して頂き、生成されたダンプファイルを取得してください。なお、こちらの方法で作成したダンプファイルは、ログオフした際に削除されてしまいます。ログオフする前に、生成されたダンプファイルを、他のフォルダに移動してください。
※メモリダンプなど大きなサイズのファイルの送付方法につきましては、担当のサポートにご確認ください。
7. システム情報
現象発生時の AOSサーバー および AXクライアント にて、スタート>ファイル名を指定して実行 を選択して msinfo32 を入力して[OK]をクリックして、[システム情報]画面を開きます。 、[システム情報]画面にて、ファイル>エクスポート を選択後、ファイル名を入力して .txtファイルを保存してください。
8. 問い合わせシート
下記サイトにて新規お問合せ時にご利用いただける問い合わせシートをご案内しています。こちらのシートをご利用いただくことにより、より迅速な調査及び、エスカレーション が可能となりますので、ご活用いただければ幸いです。