Windows Server 用サービス バス (Service Bus 1.0) の一般リリースを発表
このポストは、10 月 25 日に投稿された Announcing Public Availability of Service Bus for Windows Server (Service Bus 1.0) の翻訳です。
編集メモ : この記事は、マイクロソフトの主任グループ プログラム マネージャー Todd Holmquist-Sutherland が執筆したものです。
本日、Service Bus 1.0 のリリースという新たなマイルストーンに到達し、これを皆様に発表できることを大変嬉しく思います。Service Bus 1.0 はこちらからダウンロード可能です。
このリリースに関しては、主に 2 つの点を目標にしてきました。1 つは、ユーザーの皆様にエンタープライズ クラスのメッセージング サービスを提供し、皆様のビジネスを活性化させる最新アプリケーションの作成を支援すること、そしてもう 1 つは、既にリリース済みの Windows Azure ベースのメッセージング サービス (Windows Azure サービス バス) と同等のサービスを提供することです。
エンタープライズ機能
Service Bus 1.0 は、エンタープライズ クラスのメッセージング機能を Windows Server ベース環境で実現するために設計されました。これを利用することにより、疎結合のメッセージ駆動型アプリケーションの開発、テスト、実行を自己管理環境や開発者のマシンで実行できるようになります。主な機能としては、サービス バス キューと、サービス バス トピックとサブスクリプションの 2 つがあります。
- サービスバスキュー : プロトコルと API の選択肢を備えた、信頼性の高いメッセージ ストレージを提供します。アプリケーションでサービス バス キューを使用すると、負荷が平準化されることでメッセージの受信者が自身のペースでメッセージを処理できるようになり、また負荷分散によって複数の競合する受信者が同じキューからメッセージを受信できるようになります。
サービス バス キューのさらに詳しい情報については、サービス バス キューの使用方法 (英語) を参照してください。
- サービスバストピックとサブスクリプション : サービス バス キューの全機能に加えて、リッチなパブリッシュ/サブスクライブ機能が利用可能です。これにより、複数の同時サブスクライバーが個別に、パブリッシュされたメッセージ ストリームのビューを、フィルター処理された状態と未処理の状態のどちらでも取得できます。
サービス バス トピックおよびサブスクリプションのさらに詳しい情報については、サービス バス トピックおよびサブスクリプションの使用方法 (英語) を参照してください。
その他の高度なメッセージング機能としては、重複メッセージの検出、スケジュールされたメッセージ配信、パフォーマンスの最適化 (非同期呼び出しの使用、メッセージのバッチ処理/プリフェッチ) があります。この製品は、現在市場に出回っている高価なソリューションにとって代わる高品質なソリューションであるということができます。
開発の整合性
Service Bus 1.0 のもう 1 つの設計ポイントは、この製品と Windows Azure サービス バスの整合性を確保し、同じコード セットをいずれの展開環境でも活用できるようにすることです。アプリケーション開発で使用されるこのプログラミング モデル/API とこれらのパブリック クラウド サービスとの間で整合性がとれていれば、いずれの環境においても、あるいはこれら 2 つの環境を切り替える場合でも、アプリケーションの開発は簡単になります。これにより、開発エクスペリエンスの大幅な改善が見込まれます。たとえば、開発者はこのサービスをローカルにインストールすることで、パブリック クラウドを公開する前に実施するアプリケーションのデバッグの自由度が向上します。また、パブリック クラウド インフラストラクチャへの移行をさらに柔軟に行うことも可能になるため、移行時にメッセージング サービスを書き直す必要がなくなります。
価格とライセンス
Service Bus 1.0 は本日よりダウンロード センターからご利用いただけます。また、Windows Server の正規ライセンスをお持ちの方は無料で使用可能です。
こちら (英語) に手順ごとのガイドをご用意しています。このガイドに従ってインストールするだけで、すぐにアプリケーションの作成を開始できます。ご質問やご感想をぜひ Service Bus 1.0 MSDN フォーラムまでお寄せください。
Windows Server で Windows Azure サービス バスの機能を利用し、ソリューションを構築していただけることを心待ちにしています。詳しい情報については、Service Bus 1.0 for Windows Server (英語) をご覧ください。
- Todd Holmquist-Sutherland (主任グループ プログラム マネージャー)