Windows Azure Web サイト、5 つの優れた新機能
このポストは、11 月 7 日に投稿された Top 5 Cool New Things with Windows Azure Web Sites の翻訳です。
Windows Azure Web サイト (WAWS) は、世界最高レベルの Web アプリケーションや Web サイトを作成するお客様のニーズに対応するため、すばやい変革への取り組みを重視しています。
数か月前に WAWS のプレビューを公開して以来、マイクロソフトは多数の新機能導入や機能強化を実施してきました。ここでは、今回実装した主な機能についてご紹介します。
1) .NET 4.5 のサポート
.NET 4.5 では、Web 開発および一般的な .NET Framework の利用に向けたさまざまな機能強化が実施されており、MVC 4 や Web API などの新機能が WAWS ユーザーの皆様にご利用いただけるようになりました (詳細は こちらのページ (英語) を参照)。
また、Visual Studio 2012 と .NET 4.5 を使用して構築したアプリケーションを、Web 配置 (Web プロジェクトの [Publish] オプション) で Visual Studio から WAWS に直接展開することもできるようになりました。
図 1: .NET 4.5 の Web アプリケーションを VS 2012 から展開
Windows Azure 管理ポータルで [CONFIGURE] タブの [.NET FRAMEWORK VERSION] ボタンを選択すると、アプリケーションに対して .NET のバージョンを指定することもできます。
図 2: Windows Azure 管理ポータルで .NET のバージョンを指定
2) 共有層
2012 年 6 月に WAWS を公開した時点では、2 種類のサイトを提供していました。
- 無料: マルチテナント型の環境でサイトが実行されます。リソース (メモリ、出力、CPU 時間など) に制限があり、CNAME がサポートされていません。
- 予約済み: 専用の仮想マシンでサイトが実行されます。リソースの使用量に応じた従量課金制のオプションで、CNAME マッピングがサポートされています。
料金モデルの詳細については、こちらを参照してください。
WAWS をお試しになった皆様から、CNAME マッピングの最低価格 (専用の CPU インスタンス 1 つあたり 56 ドル (日本円 4953.76 円)) が高額であるとのご意見が多数寄せられました。これを受けて、先日、共有モデルを発表しました。このモデルでは、CNAME マッピングと A レコードを 1 時間あたり 0.013 ドル (日本円 1.15 円) (1 か月あたり 9.60 ドル(日本円 818.16 円)) でご利用いただけます。共有サイトは、マルチテナント型の環境で実行されます。また、使用可能なリソース (メモリ、CPU 時間、アイドル タイムアウト) の量が大幅に増加します。また、無料サイトとは異なり、出力量が上限を超えてもサイトがブロックされることはありません。[SCALE] タブで [SHARED] のオプションを選択すると、サイトを共有モードに移行できます。
図 3: 共有ホスト モードにサイトを移行
3) ドメイン管理サポートの向上
ユーザーの皆様からは、"ネイキッド" の URL (例: "www. mydomain.com" ではなく "mydomain.com") を WAWS サイトにマッピングする機能がほしいというご意見や、カスタム ドメイン名のマッピングをよりわかりやすくしてほしいというご意見をいただきました。こうしたニーズに対応するため、[CONFIGURE] タブに新しく [Manage Domains] オプションを追加し、各 Web サイトに必要な数のカスタムのドメイン名をマッピングできるようにしました。
図 4: [CONFIGURE] タブの [Manage Domains] ボタン
図 5: [CONFIGURE] タブの [Manage Domains] ボタン
4) Python Django のサポート
プログラム言語とフレームワークの種類は増加を続けていますが、マイクロソフトでは WAWS でこれらをサポートすることを重要視し、取り組んでいます。まず、その一環として Python Tools for Visual Studio (PTVS) チームと連携して作業を進めた結果、Django が WAWS のサポート対象となりました。
Django は Python による Web 開発において、広く普及しているフレームワークで、多くの大規模な Web サイトに活用されており、ユーザー コミュニティの活動も盛んです。今回、PTVS チームから Visual Studio 用の Django プロジェクト タイプが提供され、WAWS サイトとすみやかに同期できるようになりました。
WAWS で Python を構成するには、ハンドラーのマッピングと若干のアプリケーション設定が必要です。
WAWS で Python を構成する方法については、こちらのページ (英語) を参照してください。
図 6: Django サイトの [CONFIGURE] タブでアプリケーションの設定とハンドラーのマッピングを実施
図 7: Visual Studio 上の Django サイト
5) 継続的インテグレーションの追加オプション
WAWS では、リリース当初から Team Foundation Service を使用した継続的インテグレーション、およびクライアント マシンから WAWS 上のサイトへの Git レポジトリの同期をサポートしています。お客様からの主なフィードバックの 1 つに、「CodePlex や GitHub などのオンライン コード レポジトリを統合したい」という声もありました。このニーズには先日リリースした管理ポータルで対応しており、WAWS 上のサイトでは、CodePlex、GitHub、および BitBucket の各レポジトリからサイトを直接展開できるようになりました。この機能を有効化するには、サイトの [DASHBOARD] タブで [Set up Git Publishing] オプションを選択し、[DEPLOYMENTS] タブを表示して、統合するレポジトリの種類を選択します。
図 8: Git の展開をセットアップ
図 9: サイトの展開オプションをセットアップ
概要のみの説明となりましたが、ご活用いただければ幸いです。ぜひ、これらの新機能をお試しください。ご意見やご質問がございましたら、引き続きWAWS プレビューのフォーラムまでお寄せくださるようお願いいたします。