Windows Azure HDInsight Service のリリースを発表
このポストは、10 月 25 日に投稿された Getting Started with Windows Azure HDInsight Service の翻訳です。
編集メモ : この記事は、マイクロソフトの主任プログラム マネージャー Matt Winkler が執筆したものです。
マイクロソフトは、Windows Azure ユーザーの皆様にとって大変有意義な Hadoop 製品である Windows Azure HDInsight Service のリリースに関する発表 (英語) を行いました。本製品を使用すると、Hadoop ベースのソリューションの展開、管理、および拡張を非常に簡単に実施できます。このリリースの内容は以下のとおりです。
- Hadoop の更新により、安定性に優れた下記機能の最新バージョンに対応
- HDFS および Map/Reduce
- Pig
- Hive
- Sqoop
- プレビュー サービス (英語) の可用性向上
- 開発者向けのローカル環境用 Microsoft HDInsight Server (英語)
- .NET および Visual Studio での Hadoop ジョブ作成用 SDK (英語)
コミュニティへの貢献
Apache™ Hadoop® に関する継続的な取り組みの一環として、マイクロソフトは Apache™ に対する変更を積極的に提案しています。この取り組みの経過については、HDFS および Map/Reduce に関連するチェックイン用の branch-1-win (英語) で確認できます。またこの他に、Hive、Pig、HBase などのプロジェクトの修正プログラム作成にも貢献しています。これらのコンポーネントはまだ一部に過ぎず、今後は毎月の更新に加え、HCatalog を始めとするさまざまな新規プロジェクトに取り組む予定です。
HDInsight Service にアクセスするには
HDInsight Service を利用するには、https://www.hadooponazure.com (英語) にアクセスし、招待フォームを提出してください。空き状況に応じて招待コードを送付させていただきます。プレビュー版では、5 日間に限りクラスターのプロビジョニングを無料で実行可能です。また、Windows Azure Blob ストレージの利用が大幅に簡易化されたため、Blob ストレージにデータを永続的に保存し、データ処理が必要な場合にだけ Hadoop クラスターをオンラインに戻すことが可能です。これにより、コンピューティング サービスを必要な時に必要なだけ使用し、データのジオ レプリケーションやあらゆるアプリケーションのデータを使用できるなどの、Windows Azure ストレージの素晴らしい機能のメリットを活用することができます。
開発がよりシンプルに
Hadoop はリッチな開発者エコシステムを実現するために開発されたフレームワークであり、マイクロソフトはこれを利用して、開発者が使い慣れた言語で Hadoop ジョブを簡単に作成できるようにしています。今回のリリースによって、開発者の皆様は JavaScript で Map/Reduce ジョブを作成したり、クラスター ダッシュボード上でホストされている JavaScript コンソールで Pig および Hive のクエリを構成できるようになります。また、JavaScript コンソールを使うと、データの検索や簡単な構文のジョブの改良を Web ブラウザーから直接実行できます。
.NET 開発者向けには、Hadoop ストリーミングの上位に API を構築し、.NET で Map/Reduce ジョブを作成できるようにしました。NuGet (英語) から利用可能で、コードは CodePlex (英語) でホストされています。以下に機能の一部を示します。
- 曖昧な型指定と厳密な型指定を選択可能
- メモリ内のデバッグ
- Hadoop クラスターへのジョブの直接送信
- C# および F# のサンプル
利用を開始するには
- Windows Azure HDInsight Service (プレビュー版) にサインアップ (英語) します。
- Microsoft HDInsight Server コミュニティ テクノロジ プレビューをダウンロード (英語) します。
- これで.NET SDK For Hadoop (英語) の利用を開始できます。
Matt Winkler (主任プログラム マネージャー)