VM エージェントと拡張機能 – パート 2
このポストは、4 月 15 日に投稿された VM Agent and Extensions – Part 2 の翻訳です。
前回の「VM エージェントと拡張機能 – パート 1」では、VM エージェントの概要とメリットに加え、VM エージェントを有効にした VM を新規作成する方法についてお伝えしました。今回のパート 2 では、VM エージェントを既存の VM 上で有効化する場合、およびディスクから作成した VM 上で有効化する場合の 2 つの主要なシナリオについて説明します。
1 既存の VM 上で VM エージェントを有効化する場合
まず、VM エージェントがリリースされる前 (英語) に作成された Azure VM 上で VM エージェントを有効化し、続いて拡張機能を有効化するワークフローをご紹介します。
1.1 VM エージェントが使用中の VM で有効化されていないことを確認する
Azure PowerShell で次のコマンドレットを実行します。
$x = Get-AzureVM -ServiceName $serviceName
‘$x.VM.ProvisionGuestAgent’ が false であることを確認します。
$x.VM.ProvisionGuestAgent が true である場合、この VM では既に VM エージェントが有効化されています。この場合は残りの手順を実行する必要はありません。
1.2 Microsoft Azure VM エージェントをインストールして VM を用意する
Azure VM エージェントのインストーラーはスタンドアロンの MSI 形式で、これを実行すると VM エージェントのバイナリが VM にインストールされます。VM エージェントは、MSI をダウンロードして実行するだけで簡単にインストールできます。VM エージェントのインストールは、インストーラーのワークフローに従って行います。
1.3 VM エージェントがインストール済みであることを示すフラグを PowerShell から設定する
ここまでで、VM への VM エージェントのインストールが完了しました。次に、VM に VM エージェントがインストールされたことを Azure プラットフォームに通知します。Azure PowerShell で次のコマンドレットを実行します。
$vm = Get-AzureVM –serviceName $svc –Name $name
$vm.VM.ProvisionGuestAgent = $TRUE
Update-AzureVM –Name $name -VM $vm.VM -ServiceName $svc
注意: Azure PowerShell のコマンドレットはこちらのサイトからダウンロードできます。
以上で、すべての VM 拡張機能を VM で使用するための準備が完了しました。
2 ディスクから作成した VM 上で VM エージェントと拡張機能を有効化する場合
VM 作成の一般的なシナリオとして、もう 1 つ、ディスクから Azure VM を作成する場合があります。Azure ポータルで Sysprep を実行して作成したイメージを使用する場合、VM エージェントは、VM 作成ワークフローの最中に有効化されます。このとき、特別な操作は必要ありません。しかし、特殊なディスクを使用する場合は、VM エージェントを手動でインストールする必要があります。その手順を次に示します。
2.1 VHD に VM エージェントをインストールする
ディスクを使用してオンプレミスで VM を作成し、その後 MSI を使用して VM エージェントをインストールします。
作成した VHD を Azure にアップロードします (英語)。
2.2 ディスクから VM を作成する
ポータルでギャラリーから VM を作成し、手順 2.1 でアップロードした VHD を選択します。また、VM を作成する際に、ディスクに VM エージェントが既に含まれていることを示すフラグを選択します。この操作が完了した時点から、VM 作成時または作成後に、拡張機能を VM に追加できるようになります。
3. VM エージェントを有効化した後は…
VM で VM エージェントが有効化されると、BGInfo や VMAccess などの拡張機能を VM に追加できるようになります。パート 3 以降では、任意のカスタム スクリプトを実行中の VM で直接実行するなどの追加の拡張機能を検索する方法、そして、その拡張機能を VM に追加する方法について説明します。
4. ご意見・ご質問
VM エージェントや拡張機能についてご意見やご不明な点がありましたら、こちらのページ (英語) までお気軽にお寄せください。皆様のご意見をお待ちしております。