SQL Server 2012 SP1 CU2 で機能拡張された SQL Server SysPrep を活用して VHD 構築プロセスを改善
このポストは、1 月 25 日に投稿された Build better VHDs with expanded SQL SysPrep support in SQL Server 2012 SP1 CU2 の翻訳です。
編集メモ : 今回は、SQL Server 担当プログラム マネージャーを務める Robert Hutchison の投稿をご紹介します。
この記事では、SQL Server 2012 SP1 用の累積的な更新プログラム (CU) 2 で行われた、SQL Server SysPrep の機能拡張について紹介いたします。今回の機能拡張により、オンプレミス環境または Windows Azure 仮想マシンで使用する仮想ハード ドライブ (VHD) を作成する際に、ビジネス インテリジェンスおよびその他の SQL Server 機能を活用できるようになります。
新機能
以前のバージョンの SQL Server には、SQL Server SysPrep を使用してイメージを準備する機能があり、これによって必要な機能を追加したイメージを準備してからイメージを完成させることが可能でしたが、主要な機能の多くは SQL Server SysPrep でサポートされていませんでした。今回の SQL Server SysPrep の機能拡張により、SQL Server Analysis Services、SQL Server Integration Services、および各種の共有機能がサポートされ、幅広いさまざまなシナリオで SQL Server SysPrep を活用してイメージを準備できるようになります。
次のスクリーンショットでは、SQL Server 2012 の SQL Server SysPrep でサポートされている機能が表示されています。
ご覧のとおり、サポートされている機能はインスタンス機能に限られています。
次のスクリーンショットでは、SQL Server 2012 SP1 CU2 の SQL Server SysPrep でサポートされるようになった機能が表示されています。
SQL Server SysPrep を利用したさまざまなシナリオに対応するため、SQL Server Analysis Services、SQL Server Integration Services、および SQL Server Management Studio を含む共有機能など、特にご要望の多かった機能をはじめとして、サポート対象となる機能が大幅に拡張されました。これにより、さらに幅広いイメージ準備のシナリオに SQL Server SysPrep を有効活用していただけます。
SQL Server SysPrep の新機能を利用するには
この新機能は累積的な更新プログラムでリリースされているため、利用するにはまず、スリップストリーム インストールを作成する必要があります。スリップストリーム パッケージを作成すれば、後はセットアップを実行するだけです。次のスクリーンショットに示したメニューから、SQL Server SysPrep を利用したイメージの準備を実行できます。
まとめ
SQL Server SysPrep の機能が強化されたことで、イメージを準備するうえでの選択肢の幅が広がり、準備済みのイメージを基に SQL Server をインストールする多様なケースに対応できるようになりました。これにより、事前に SQL Server の機能を追加した Windows イメージを準備することが可能です。また、オンプレミス環境だけでなく Windows Azure 仮想マシンでも、イメージのプロビジョニング シナリオにおいてプロセスを効率化できます。
次の各トピックについて、詳しく説明されているリンクを以下に紹介します。
SysPrep を使用した SQL Server のインストール、および構成ファイルの作成についての詳細:
https://msdn.microsoft.com/ja-jp/library/ee210664.aspx
累積的な更新プログラムを含むスリップストリーム パッケージの作成方法についての詳細 (私のチーム メンバーである Ahmed Ibrahim によって執筆されたブログ記事です):