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Microsoft Azure での Docker のセットアップと使用が簡単に

このポストは、6 月 9 日に Microsoft Open Technologies が投稿した Simplified Setup and Use of Docker on Microsoft Azure の翻訳です。

Microsoft Open Technologies 社 (MS Open Tech) は、先日サンフランシスコで開催された DockerCon (英語) において、Azure で Docker の実行と保守をより簡単に実行できる新しいコードの使用方法についてデモを披露しました。

Docker ホストをクラウド環境で作成および管理するために必要な手順が、一部簡略化されました。Azure 用のクロスプラットフォーム コマンド ライン インターフェイス (CLI) ツールが更新されたほか、仮想マシン (VM) 拡張機能を利用することによって、複数の Docker ホストを Azure ですばやく作成できるようになりました。なお、後続の構成および管理には、標準の Docker クライアント ツールをご利用いただけます。

今回の更新により、‘azure vm docker create’ というコマンドを実行するだけで Docker が有効化された VM を作成できるようになりました。デプロイ完了後のコンテナーの管理には、標準の Docker クライアントをご利用いただけます。

これにより、Azure とは別に各 Docker ホストにログインする必要がなくなり、お使いのコンピューター上で Docker クライアントを使用して各ホストの構成コマンドを実行できるようになりました。

とても便利な機能なのでぜひご利用ください。

Docker について

Docker は、任意のアプリケーションをポータブルな自立型のコンテナーに自動的にデプロイするオープン ソース エンジンで、Microsoft Azure をはじめとするほとんどの環境で実行できます。

Docker はここ最近広く普及していますが、チーム内では「(まだ) 本番環境用には適さない」と評価されていました。5 月 7 日には最初のリリース候補版であるバージョン 1.0 が公開され、これが近日中に「本番環境用 (英語)」になることが期待されていました。

2014 年 6 月 9 日朝 (太平洋時間)、Docker の CEO である Ben Golub 氏は基調講演の中で Docker 1.0 のリリースを公式に発表しました (英語)。本番環境でのデプロイが可能になりましたので、ぜひご利用ください。

Docker の一般的な使用方法としては、次のようなものがあります。

  • アプリケーションのパッケージ化およびデプロイの自動実行
  • 軽量なプライベート PaaS 環境の作成
  • テストの自動実行およびダウンタイムのない統合/デプロイ
  • Web アプリ、データベース、バックエンド サービスのデプロイおよびスケーリング

Docker の特徴としては、構成ファイルを保持 (Puppet (英語)Chef (英語) といったツールのように) するのではなく、開発者がイメージを作成してチームのメンバーと直接共有することができるという点があります。ローカル環境で何らかの変更があると新たにイメージが生成され、これを再度共有することができます。Virtual Machines のイメージにはアプリケーション、依存関係にあるアイテム、OS などの必要なものがすべて含まれていてサイズも大きくなります。一方、Docker イメージにはアプリケーションといくつかのライブラリが含まれていますが、OS や依存関係にある一般的なアイテムは共有されます。このため、Docker コンテナーは Virtual Machines のイメージと比較して非常に軽量です。この詳細は、Docker のドキュメントにわかりやすく説明されています。

Docker コンテナーは従来の VM よりもはるかにサイズが小さいので、起動や再起動が速く、ほとんどが単一のホストで実行可能で、これまでよりも大幅にポータブルになりました。さらに、新しい Docker コンテナーを取得するときに、元のコンテナーと新しいものの差分のみを取得するだけで済むようになりました。これにより、Docker は一種のディスク イメージのバージョン管理システムとして使用することができます。

DockerCon にご参加いただいた皆様は、ぜひ @jeffmendoza および @nik_g をフォローしてください。他にも、Docker の Web サイトでは、Docker の概要をご覧いただけます。ここでは開発者および運用チーム向けの Docker のメリットの詳細を説明していますのでぜひご参照ください。また、クロスプラットフォームの Azure CLI ツールのページ (英語) では、ソース コードをダウンロードできるほか、開発にかかわるコミュニティと交流を持つことができます (近日中にメインのプロジェクトと統合し、リリースする予定です)。さらに、DevOps サブサイトに Docker 専用のセクション (英語) を追加しました。ここでは、Microsoft Azure での Docker の使用に関するニュースやチュートリアルを提供する予定です。

利用開始のチュートリアルを公開する予定ですので、ぜひご注目ください。


この記事はこちらのブログ (英語) に投稿されたもので、DevOPs (英語) および Microsoft Azure (英語) のタグが付けられています。こちらの固定リンク (英語) をブックマークにご登録ください。