Docker と過ごした有意義な TechEd の 1 週間
このポストは、11 月 3 日に投稿された A great week at TechEd with Docker の翻訳です。
バルセロナで開催された TechEd EMEA を振り返ってみると、この一週間は Docker を交えた有意義なものでした。マイクロソフトが Docker との強力なパートナーシップの概要について発表した日からちょうど 2 週間がたち、Docker はこのマイクロソフト主催のイベントのさまざまなシーンで主役となっていました。スペインで皆様に披露した内容もすばらしいものでしたが、さらに、Docker Hub の Microsoft Azure への統合、Docker Open Orchestration API の開発の進展、オープン ソースの Docker Engine for Windows Server の開発を含む Docker コンテナーの Windows Server 対応など、パートナーシップの新たな段階が非常に楽しみになりました。これらの発表でおわかりのとおり、マイクロソフトはこれまでと変わらずお客様に Linux および Windows のソリューションを最も豊富に提供するクラウド プロバイダーであり続けます。Docker のサポート、TechEd でのデモやセッション、Docker との関係の今後のロードマップは、コミュニティ主導のオープンな取り組みをさらに強化しようという姿勢の現れです。
ここで、Docker がカンファレンスに登場していた場面をいくつかご紹介します。まず初日の基調講演で、Azure の CTO を務める Mark Russinovich が Windows 上で動作する新しいビルドの Docker クライアントの見事なデモを行い、また Azure Virtual Machines の Linux で Docker コンテナーのデプロイと管理を行うようすを紹介しました。このデモでは、Docker の機能を利用して、わずか数秒で MySQL を使用した Web サイトを構築していました。この Windows Server で動作する Docker クライアントは両社のパートナーシップにおける最初の成果の 1 つで、コード作成が完了したのはイベント前の金曜日でした。このデモは、こちらのビデオ (英語) の 1:19:40 あたりに収録されています。
週の後半には、Docker, Inc. マネージメント チームの Nick Stinemates 氏と比較的長時間のブレイクアウト セッションを行う機会に恵まれました。このセッションは、私がこれまで経験した中でも最も活発なものとなりました。Stinemates 氏は、Docker のさまざまな機能をすべて Linux クライアントのシェルから操作して聴講者に説明しました。これは、TechEd で行われた Linux マシンのデモとしては最も長いものであったと思います。次に、私が Windows Server で Docker クライアントのデモを行いました。このデモでは、初めに Azure の Ubuntu ホストで Minecraft Docker コンテナーをお見せしましたが、このときに少し失敗してデモが中断し、Stinemates 氏も聴講者の皆様と一緒に笑っておられたことを付け加えておきます。
このセッションは、こちらのページ (英語) で全体を通してご覧いただけます。Stinemates 氏のデモについては、ズーム機能を利用してぜひすべてのコマンドをご覧ください。
そして週の終わり間近に Docker Global Hack Day #2 (英語) のバルセロナ版を開催することができました。これは、カンファレンス参加者と地元の熱心な Docker ユーザーが一堂に会して Docker の学習や実験、構築を行う、すばらしい機会でした。一方米国では、Hack Day の一部として、我々エンジニアリング チームの Ahmet Alp Balkan が、Azure BLOB ストレージでの Docker レジストリの実行 (英語) について注目すべき投稿を行っていました。
全体としては、Docker Inc. と共に本当に充実した数週間となりました。しかし、これは Docker Hub、Windows Server 用 Docker、および Docker Open Orchestration API に関する大規模なパートナーシップの始まりに過ぎません。両社は今後も引き続きオープン プラットフォームの提供に取り組み、このプラットフォームに関する Linux と Windows の両方のコミュニティを盛り上げてまいります。この分野についてのご意見や、他の分野での開発のご要望がございましたら、ぜひお聞かせください。また、今後の開発、リリース、および運用についても引き続きご注目ください。
Corey Sanders
@CoreySandersWA